カブトガニの補足。

生きた化石とも呼ばれ、このフォルムのまま2億年も生きているといわれるカブトガニ。

10年近い年月をかけ脱皮を重ねてこのサイズになるらしい。

最後の脱皮をした後は甲羅に貝や藻なんかが住み着いてたりする。

通常は海底で生息しているが、繁殖のために大量のカブトガニが海面・浜辺に上がってくる。


で、そのタイミングで人間はカブトガニを捕獲。

研究所に運ばれ、甲羅についた貝や藻を取り除き、洗浄・消毒。

さきほどの写真のように一体ずつベルトでつながれる。

尾っぽと胴体のつなぎ目の甲羅の弱いところにブスッと管を刺し、血液を1/3採取。

1/3までは採取しても死なないので、採取したら海に帰す。

が、18%は死んでしまう。

研究所ではできるだけすべてを生きて帰せるよう研究中。

…って1/3が安全ラインじゃないってコトじゃん。


これを人間に例えると。

夏休みやクリスマス、ラブホに集まるカップルを一網打尽に拉致。

カップルはバラバラにされ、ピアス・アクセサリー類を外し全身シャワー&消毒。

一人ひとりベルトで固定して並べられ、採血の針を刺される。

1/3を献血させられて帰されるが、そのうち18%は致死量を超えたため死亡。


っていう風に見えて。すごい、うわーって思った。


でもこのカブトガニの2億年生き続けている理由と思われる、自然治癒力や侵入してきた菌に対する防御力がすごいんだって。それを人間の薬に応用すべく研究開発されているそうだ。


タミフルの原料にも生薬(中華香辛料の八角!)が含まれていたり、科学では追いつかない能力が動植物にはあるわけだよね。生体ってすごいなぁ…とつくづく思う。