別冊リスクノオト08'4月号で特集を組ませて頂いたUNDER CODE PRODUATIONの代表、KISAKI氏のライブを見てきた。
PhantasmagoriaはKISAKI氏が最後のバンドとして活動を開始して、近年のインディーズシーンではありえない勢いで登り積めたのだが、様々な出来事があり昨年8月31日にステージから引退をしたのだ。
それまでアーティストでありながらレーベルの社長であった氏がレーベル業、プロデュース業に専念してから次々にアンダーコードから新たなバンド、新たな情報が発信され、ビジュアル系インディーズシーンの活性化に努められていたが、その裏ではPhantasmagoriaのメンバーおよびファンたちがKISAKI氏現役復活の署名活動をしていた。その署名を受けて硬い決意のもと引退を宣言した氏を1日だけステージに呼び戻し、ファンとともに「解散ライブを迎える」というのが今日という日だった。
と、私は解釈している。
今までは所属バンドとの付き合いはありながら、KISAKI氏と話しをしたことがなかったので、ここら辺の流れについては記事や周囲の話を耳にしながらのこと。
KISAKI氏に関わったバンドは「とにかく素晴らしい人、頼れる人」と口を揃えて言う。反面、大阪商人気質なのか、強引だという噂を耳にすることもあり。私とアンダーコードは合うのだろうかと躊躇していたところ、アンダーコード所属バンドのほとんどのメイクを担当しているトリットフューアトリットからリスクノオトと合うと思うと勧められ、特集を組ませてもらった。
実際接してみて、思ったのはとにかく頭がいい! 頭の回転、機転、そしてシーンの状況とファンのニーズを驚くほど的確に理解している。
そして所属バンドに対しての「飴と鞭」の使い分け、褒めるところと叱るところが的確だ。さらにバンド活動をしていく上でバンドマンが抱える悩みをほんとにあっさりとつつみこんでしまうのだ。
さらに今日のライブは様々なメディアが取材に参加し、様々な関係者が来場しているのに、うちみたいな1回取材しただけのミニコミにも招待状を送ってくれて、帰りのご挨拶ではブログ用に写メまで撮らせてくれた。私だけでなく他のゲストさんたちも撮ってた。
ビジュアル系アーティストがブログ用に写メOKだなんて!
これも早くからブログを活用していた氏ならではだと思う。リスクノオトでチャリオッツの撮りおろししたときは撮影終わってすぐにメイクさんが氏に撮影の写メをメールして、それがすぐにアップされていたほど。
またこういったちょっとしたやりとりにも気遣いと器の深さを感じた。
本題のライブだが、こんな大歓声を聞いたのは10代の頃に見に行ったLUNA SEAのコンサート以来だ。鼓膜やぶれるかと思った。先入観で「激しいバンド」だと思っていたが、歌メロのキレイな曲が非常に多かった。またvo.の声質や身振りが独特で、唯一無二の存在感だと思った。こんなに大勢の人が言葉どおり「一つになって」、手振りまでもがすべて揃っているのは圧巻だ。ライブパフォーマンスや楽曲のノリなどを見ていて、Phantasmagoriaに魅了される気持ちが分かった気がする。