「大学受験勉強」について考えて見ると、結局「時間」が一番重要になると思います。

平日は、学校で授業を受けたり、部活動で忙しかったり、友達と遊んだり・・・

休日も部活動があったり、大会・試合があったり、友達と遊んだり・・・

そもそも、1週間を通しても自由な「時間」はそんなにないはずです。

その残り少ない「時間」をスマホをいじったり、ゲームをしたり、マンガ・アニメ、ドラマや映画を見たり、そしてゴロゴロしたり・・・

こんな生活だったら「受験勉強」をする「時間」がありません。

 

地方国公立大学を目指すのであれば、武田塾の参考書ルートで言えば、

 【英語】

  (「基礎徹底レベル」 → )「日大レベル」 → 「地方国公立・MARCHレベル」 → 二次試験・共通テスト「過去問」演習 

 【数学】

  (「基礎徹底レベル」 → )「日大レベル」 → 「地方国公立・MARCHレベル」 → 二次試験・共通テスト「過去問」演習 

 【現代文】

  「日大レベル」 → 「地方国公立・MARCHレベル」 → 二次試験・共通テスト「過去問」演習 

 【古文】

  「日大レベル」 → 「地方国公立・MARCHレベル」 → 二次試験・共通テスト「過去問」演習 

 【漢文】

  「日大レベル」 → 「地方国公立・MARCHレベル」 → 二次試験・共通テスト「過去問」演習

 【社会】必要科目数分

  「日大レベル」 → 「地方国公立・MARCHレベル」 → 二次試験・共通テスト「過去問」演習 

 【理科】必要科目数分 

  「日大レベル」 → 「地方国公立・MARCHレベル」 → 二次試験・共通テスト「過去問」演習

 

旧帝大・早慶志望であれば、これに「旧帝・早慶レベル」が追加されます。

高校生・受験生が思っている以上に「大学受験勉強」は大変だと思います。

 

CASTDICE のコバショーさんがよく言う「先取り」。

「先取り学習」の必要性は十分認識されていると思われますが、鉄緑会でも中高一貫校でも、まず、「授業」があります。

中学3年間の内容を3年間ではなく、2年間や1年間で終え、高校の内容に入ります。

そもそも「英語」に関しては「中学英語」も「高校英語」もないように思います。

中学3年間で勉強することは、英単語帳1冊とくもんの『SUPER STEP 中学英文法 1~3年』や文英堂の『くわしい 中学英文法』などの英文法書1冊です。

 

中高一貫校と公立中学校・公立高校とは、カリキュラムが違っています。

文部科学省のいう学習指導要領の中学校部分をいつまでに終えるかです。

文部科学省のいう学習指導要領の高校部分をいつから始めるかです。

 

中・高6年間の1年というのはとても大きい差となります。

6年間中の1年間は16.7%になります。

6年間中の2年間は33.3%になります。

この差は非常に大きいです。

 

一口に「先取り学習」と言っても、ぼくは非常に難しいものがあると思っています。

「先取り学習」と言えば、参考書学習のイメージがあると思いますが、普通の公立中学校・高校に通う生徒のどれくらいが参考書を活用した「先取り学習」ができるのでしょうか?

 

まず、「読解力」です。

多くの中学生・高校生でも学校の授業を受けながら落ちこぼれていきます。

落ちこぼれることがなくても、完璧ではないまま先に進んでいきます。

こんな勉強法では「大学受験勉強」には耐えられないと思っています。

そんな生徒が独学で参考書学習をしながら志望大学合格を掴み取るなど、ごく一部の生徒だけではないかと考えています。

初学の人にとって、参考書学習というのはハードルが高いと思います。

「読んで」勉強するというのを想像できますか?

いままでに「学校の勉強」しかしていない人に参考書学習ができるのでしょうか?

鉄緑会も中高一貫校も「先取り」と「授業」がセットとなっています。

鉄緑会や中高一貫校にとっては、勉強していることは「先取り」ではありません。

それが通常ペースなのです。

 

初学者は、まず「授業」を受けながら勉強していきます。

それと同様に、公立中学・公立高校の生徒も初学であれば、まず授業(誰かに教えてもらう)の手助けを借りながら勉強を開始するのが良いと思っています。

CASTDICE でもよく言及される「スタディサプリ」はその一つだと思っています。

「英語」の関先生や肘井先生、「古文」の岡本梨奈先生などの動画授業を受講することができます。

武田塾の参考書ルートでも「物理」で『秘伝の物理』が選ばれているのはネット上で授業動画が見れるからだと思っています。

また、「英語」で『ポレポレ』が復活したのも、西先生のYouTubeチャンネルで授業動画が見れるからだと思っています。同様に『基本はここだ』の授業動画も見ることができます。

いまや、『青チャート』や『黄チャート』でもQRコードから各例題の解説動画が見れるようになっています

勉強法も随分変わってきてます。

少し前までは、どんどん「英語」の参考書に「音声」が付くようになっています。

当初はCDでしたが、今やQRコードで音声が入手できるようなっているものが多く登場しています。

”音声”・”動画”のコストが随分 下がってきています。

これらを利用しない手はありません。

 

普通の中学生・高校生にとって、独学での参考書学習のハードルは高いと思っています。

だからこそ、誰かに教えてもらう必要があります。

または授業動画を活用することです。

 

どのように勉強すればいいのかの「勉強法」がとても重要になります。

闇雲に参考書を勉強しても成果は出にくいと思います。

普通の生徒で初学であれば、まずは”授業動画”を活用することをオススメします。

特に武田塾でいう「日大レベル」は本当に基礎となります。

ここをしっかりと固め、演習に入ることが重要になります。

「英語」であれば「中学英語」が本当に基礎となります。

 

「大学受験勉強」は、小学校や中学校のように「覚え」て「計算」できれば良い、ではありません。

”抽象化”したり、”体系化”する必要があります。

「大学受験勉強」は「学校の勉強」のように、3年間で高校の勉強を1周すれば良い、というわけではありません。

先に進んで全体像を確認したり、始点に戻って復習したり、志望大学の入学試験に縦横無尽に学習範囲を行き来する必要があります。

3年間で1周するのではなく、何周もします。

志望大学の入学試験で合格点が取れるよう何周もします。

それが「受験勉強」です。

 

ぼくの受験勉強の勉強の経験からも「日大レベル」が一番 大変なような気がします。

それは自分の勉強法が定まらないからです。

ぼくも色々な参考書を勉強する一方で多くのネット上の動画を見ていました。

「大学受験」のための動画ではないけど非常に役立ったものも多くあります。

 

「大学受験勉強」を行う初学者にとっては、「先取り学習」のためには授業動画を活用するのも一つの方法です。

武田塾の参考書ルートを参考にしつつ、それに関する授業動画で勉強するのも重要な選択肢となります。

「受験勉強」には制限時間があります。

基礎固めに時間がかかりますが、どう勉強すればいいのかを授業動画で学ぶこともできます。

 

CASTDICE でもよく「スタディサプリ」の活用についての言及があります。

「受験勉強」には”行間”や”勘所”が存在します。

ここに関しては誰かから指導される必要があると思っています。

学校の先生や塾の先生あるいは親です。

「受験勉強」全体像を把握した誰かの指導です。

 

普通の中学生・高校生にとって、初学での参考書学習はハードルが高いです。

特に初手の武田塾でいう「日大レベル」の勉強についてです。

いきなり参考書学習するのも良いですが、授業動画などを活用するのも一つの手です。

ただし、授業動画を見るのは時間がかかります。

この辺も含めてカリキュラム・スケジュールを作成する必要があります。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。