国公立・理系志望者が大変だと言うことなので武田塾の「物理」の参考書ルートを紹介しておきます。

「物理」は、「基礎徹底レベル」→「日大レベル」→「MARCH・地方国公立レベル」→「早慶・難関国公立レベル」の4段階になっています。

 

各レベルの参考書を紹介すると

 「基礎徹底レベル

  ・『ひとりで学べる 秘伝の物理 講義 力学・波動

  ・『ひとりで学べる 秘伝の物理 講義 電磁気・熱・原子

  ・『高校これでわかる 基礎問題集 物理基礎

  ・『高校これでわかる 基礎問題集 物理

 

 「日大レベル

  ・『ひとりで学べる 秘伝の物理 講義 力学・波動』(引続き)

  ・『ひとりで学べる 秘伝の物理 講義 電磁気・熱・原子』(引続き)

  ・『物理 入門問題精講

  ・『物理 基礎問題精講

  ・『大学入試 全レベル問題集 物理 2 共通テストレベル

 

 「MARCH・地方国公立レベル

  ・『ひとりで学べる 秘伝の物理 講義 力学・波動』(引続き)

  ・『ひとりで学べる 秘伝の物理 講義 電磁気・熱・原子』(引続き)

  ・『良問の風 物理 頻出・標準 入試問題集

  ・『大学入試 わかっていそうで、わかっていない 物理の質問 91

 

 「早慶・難関国公立レベル

  ・『名問の森 物理 力学・熱・波動Ⅰ

  ・『名問の森 物理 波動Ⅱ・電磁気・原子

 

『秘伝の物理』は『講義』と『問題集』があるので注意して下さい。

参考書ルートに採用されたのは『秘伝の物理 講義』です。

また、YouTube での授業動画が無料で視聴できます。

 参照:「秘伝の物理シリーズ

  『秘伝の物理 問題集』『秘伝の物理 講義(力学・波動)』『秘伝の物理 講義(電磁気・熱・原子)』の3冊分に分かれています。

 

『秘伝の物理』以外にも『橋元の物理をはじめからていねいに』や『宇宙一わかりやすい 高校 物理』も基本参考書の候補の一つに挙がっています。

 

また、「日大レベル」の『入門問題精講』や『基礎問題精講』は『物理のエッセンス』に置き換え可能になっています。

自分のレベルに合わせて参考書を選んで下さい。

 

今回も文字数が多くなったのでこれくらいにしておきます。

 

 

紹介動画:武田塾 

■2024年 武田塾参考書ルート 物理編■

 高田先生と清水先生と理系主任の石橋先生の3人で解説します。

 石橋先生が中心となりお話します。

 「2024年 物理参考書ルートで理系の人は「物理」の伸ばし方を学ぼう」」

 

 「物理」は”得意”と”苦手”がハッキリしている科目かなというイメージです。

 理系で実際に難関大に受かった人からすると「コスパが良い」という人もいれば・・・

 「物理が難し過ぎて・・・」「入り口から全然つかめない」という人もいる。

 結構 分かれています。

 「物理」が苦手な人もこのルートなら安心というルートにしているので参考にして欲しいです。

 

 全体像から話すと、

  [武田塾の参考書ルートの構成] 

    基礎徹底レベル(学校の定期テストについて行けるレベル)

      ↓

    日大レベル 

      ↓ 

    MARCH・地方国公立レベル 

      ↓ 

    早慶・難関国公立レベル 

 

基礎徹底レベル

 では、早速「基礎徹底レベル」から話していきましょう。

 使う参考書は次の2シリーズです。

  ・『ひとりで学べる 秘伝の物理 講義 力学・波動

  ・『ひとりで学べる 秘伝の物理 講義 電磁気・熱・原子

  ・『高校これでわかる 基礎問題集 物理基礎

  ・『高校これでわかる 基礎問題集 物理

 

 講義の参考書として『秘伝の物理』を採用しました。

 『秘伝の物理』の良いところは、分野(力学・電磁気など)ごとに講義形式で説明している。

 「動画」が付いているので・・・物理は参考書で学ぶハードルが高いと思います。

 イメージが湧きにくい単元が「物理」は多い。目に見えない分 特にです。

 ”斜方投射”などは、まだ図を書けばなんとなく・・・イメージが湧くものの・・・

 ”単振動”などは嫌じゃないですか?

 イメージが湧きにくいところを「動画」で解説してくれているのが良いところ。

  石橋:動画があるというところもそうですが、全体的に図などが豊富で

     わかりやすくまとまっている。

 まとまった解説というところが魅力。

 

 人によっては『橋元の物理をはじめからていねいに』(東進)シリーズの方が解説が合う・・・

 『宇宙一わかりやすい 高校 物理』の方が合うという人はそれぞれいると思うので・・・

 「物理」は参考書によって解説の仕方が違うのが特徴の一つ。

 自分に合う参考書を使って欲しい。

 

 「物理」アレルギーの人も、この辺りを勉強するとかなりイメージが変わると思う。

 「物理」は好きになれると極められる科目というイメージが今までの生徒を見ていて思う。

 この辺りの参考書でまずは”理解”をしていきましょう。

 

 『高校これでわかる 基礎問題集 物理基礎』『高校これでわかる 基礎問題集 物理』

 これらの問題集は、公式を頑張って覚えましょう・・・覚えた公式に数字を代入していって・・・

 公式を使う練習をしていきましょう・・・という問題集になります。

 「物理」は「数学」に近い教科だと思う。

 まずは「公式」を覚えて、問題ごとに「解き方」を覚えて、そしてそれを実践していく

 実際の模試や入試 過去問などでアウトプットする練習をする。

 インプットが大事です。インプットの教材として『これでわかる 基礎問題集』を使って欲しい。

 

 学校で配られる『リードα』や『セミナー』などの簡単な問題(A問題や確認チェックなど)・・・

 を中心に扱っている問題集。

 イメージとしては定期テストで平均点に達しない人などが、そこを超えていきたいくらいのレベル。

  「『これでわかる 基礎問題集』を使って欲しい人」

   ・学校の授業レベルのことについて行けるようになりたい人

   ・過去の内容をサボってしまった高3生 

 

 ある程度の実力者からすると「なめんなよ」じゃないですが、簡単な問題も扱っているので・・・

 基礎的な公式を覚えられている人はいらない。

 その辺りの公式が怪しい人は絶対にやった方が良い。

  石橋:教科書などの上に、公式が単元ごとにまとまっていると思いますが・・・ 

     その公式を、何を言われても「この公式ね」と言える場合はいらない問題集だと思う。

 公式のインプットという意味で入れていることを理解しておいて下さい。

 

 高3の模試で偏差値が50以上ある人はカットしてもらって大丈夫です。

 ここまでが「基礎徹底レベルでした。

 『これでわかる 基礎問題集』の中に”入試問題”というコーナーがありますが・・・

 そこは「基礎徹底レベル」を超えているので、この段階では一旦 飛ばして大丈夫です。

 

日大レベル

 続いて「日大レベル」です。

 「日大レベル」で使う参考書は、

  ・『ひとりで学べる 秘伝の物理 講義 力学・波動

  ・『ひとりで学べる 秘伝の物理 講義 電磁気・熱・原子

  ・『物理 入門問題精講

  ・『物理 基礎問題精講

  ・『大学入試 全レベル問題集 物理 2 共通テストレベル

 

 これらの参考書を使っていきます。

 今年からこの辺りがガラッと変わったイメージです。

 一番「物理」の参考書の中で有名なのが『物理のエッセンス』だと思うのですが・・・ 

 『物理のエッセンス』の魅力はもちろんたくさんありますし、ファンもとても多いですが・・・

 武田塾の中で色々な指導をしてきて、多くの先生と議論を重ねながら・・・

 武田塾全体でも全校舎長にも問いました・・・「『エッセンス』は正直どうですか?」・・・

 心苦しいですが「『エッセンス』をルートから外してもいいですか?」・・・という議論をかけて・・・

 『エッセンス』よりも『入門問題精講』『基礎問題精講』のセットで進めていく方が・・・ 

 生徒にとって学習しやすいであろうということで決断しました。

 

 『エッセンス』の方が上手くいく人もいると思うので・・・

 こういう条件なら『エッセンス』を使ってもいいよ・・・ということを後で話そうと思います。

 

 まずは基本のルートの仕組みから話をさせていただきます。

 『秘伝の物理講義』は引き続き使って下さい。

 「動画」付きで「物理」の各現象について解説している参考書になります。

 

 『入門問題精講』と『基礎問題精講』ですが・・・

 「数学」で『問題精講』シリーズを使っている人は、イメージしやすいと思いますが・・・ 

 各ページの上に問題があって、下が解説になっています。

 覚えておかないといけない”公式”や各問題の”アプローチ方法”などが・・・

 ”ポイント”・”まとめ”という形でまとまっています。

 『入門精講』と『基礎問』は、やはり解説がわかりやすいです。

 「物理」は「数学」のような問題集で勉強する方が一番わかりやすいと思います。

 一問一問に必ず”ポイント”があります。

 ”ポイント”を吸収していく構成なので『問題精講』シリーズが一番 使いやすいと思います。

 

 『入門精講』も『基礎問』も「数学」で勉強法などをたくさん話していますが・・・ 

 使い方としては近しい使い方をしてくれると上手くいきやすいですか?

 まずは自力で解いてみて、解けた場合は問題ないですが・・・

 解けなかった場合は解答・解説を読み・・・

 「こういう問題には・・・」「こういうアプローチで解くのか」・・・ということを振り返りして・・・

 最終的には自力で解けるまで繰り返してもらう・・・

 その中で”使う公式”や”使う考え方”があると思うので・・・

 「こういう問題文の・・・こういう条件だったら・・・この考え方・公式が使えるんだな・・・」・・・

 というのをインプットしていくという学習法で十分 成績が伸びていきます。

 

 『入門精講』が思っているよりも”入門”じゃないというところが・・・ 

 「数学」と「物理」の違いだと思っていて・・・

 『入門精講』は普通の入試で出てもおかしくない・・・そういうちゃんとしたレベルの問題です。

  石橋:「数学」の『入門精講』の場合は、公式の使い方を知らなくても・・・

     講義があって説明をして、簡単な問題をやっていくみたいな感じですが・・・ 

     「物理」の『入門精講』の場合は、最初から問題に入っていく作りになっていて・・・

     公式の詳しい説明・解説があるわけではない。

 定期テストでも後半の方の問題と言いますか・・・教科書の中でも後ろの方の演習系の問題・・・

 に値する問題が載っているので・・・単に公式を使うだけではないです。

 少し一捻り加えられています・・・というところだけ気を付けて下さい。

 「基礎徹底レベル」で公式の確認をして、問題に挑めるレベルになってから・・・

 『入門精講』から始めよう

 『入門精講』より『基礎問』の方が難易度としては上なので・・・

 『基礎問』は歯応えのある問題・・・という風に思って下さい。

 初心者が『基礎精講』に挑むと、かなりやられてしまう。

 

 [ここまでのまとめ]

  ・本当に苦手な人は・・・ 

    『秘伝の物理』+『これでわかる 基礎問題集 物理基礎』+『これでわかる 基礎問題集 物理』

  ・そこまで苦手でない人は・・・ 

    『秘伝の物理』+『入門精講』

 

 イメージ・・・

 ・「公式は学校の授業で覚えられているよ」「定期テストは毎回7~8割 取れている」・・・

  高3生の場合は全統模試で偏差値50以上取れている・・・

  という人は『入門精講』から挑み始めても大丈夫。

 ・基準に達していない人は、公式の暗記から必要だと思うので・・・

  『これでわかる基礎問題集』から入ってということが・・・ 

 ルートのスタート位置が実力によって違うというのがポイント。

 自分の実力に合ったスタート位置から勉強を開始する。

 

 『入門精講』と『基礎問』でもう一つ大事なことは・・・進め方が大事だと思います。

 「物理」は分野ごとに仕上げることが鉄則。「物理」は全部で5分野あります。

  ・力学、電磁気、波動、熱力学、原子

 最終的には融合問題などがありますが、それぞれ独立して学べる分野になっているので・・・

 その分野を縦に仕上げて行くことが重要・・・な科目になっています。

 「入門 力学 → 基礎 力学」「入門 熱力学 → 基礎 熱力学」「入門 波動 → 基礎 波動」・・・

 「入門 電気 → 基礎 電気」「入門 磁気 → 基礎 磁気」「入門 原子 → 基礎 原子」

 分野ごとに進めていく

 

 「物理」は分野ごとに独立して学べるので・・・

 『入門精講』と『基礎問』も分野ごとに勉強しよう。

 

 『入門精講』と『基礎問』である程度「物理」の解法を覚えました・・・

 「解き方」を揃えました・・・次にアウトプットする参考書が・・・

 『大学入試 全レベル問題集 物理 2 共通テストレベル

 この参考書はマーク式の共通テスト型問題集となっています。

 問題の数も非常にコンパクトになっている。『入門精講』『基礎問』に比べると問題数が少ない。

 『入門精講』『基礎問』で身につけた「解き方」を使い・・・ 

 マーク式の比較的基礎的な問題が解けるのかどうかチャレンジしてみる。

 ここは実力把握の参考書です。

 「正答率が7割を切っています」という状態なら・・・何かしらの問題がある。

 分野によってもバラつきがあると思うので・・・弱点となる分野を復習して・・・

 戻って・埋め合わせていく・・・というような学習法をしてもらえたらと思います。

 

 ここまでが「日大レベル」です。

 

 みんなが気になっているのは「『エッセンス』を外して大丈夫?」・・・

 「物理」で人気の参考書と言えば『物理のエッセンス』シリーズじゃないですか・・・ 

 学校の周りの友達が『エッセンス』を使っていたり・・・先輩が『エッセンス』を使っていたり・・・

 あると思うのですが・・・実際 武田塾も・・・

 去年のルートでは『エッセンス』を使うルートも用意していました。

 『エッセンス』も もちろん推奨はしていましたが・・・

 実際に『エッセンス』は人を選ぶ参考書というか・・・難しい参考書だと思うので・・・

 今回 参考書ルートには・・・人気の参考書ですが・・・『エッセンス』は入れていないです。

 その理由を話していってもいいですか。

 『エッセンス』の上手くみんなにハマらないところは・・・どういうところですかね・・・

  石橋:端的に言うなら・・・問題設計の幅広さ・・・みたいなところでもあると思います。

     ただ、公式を使うだけ・・・みたいなところから・・・

     『基礎問』も超えているような・・・解き応えのある問題なども入っていたり・・・

     参考書としてはかなり薄いのに・・・『基礎問』などよりも時間がかかってしまうくらい・・・ 

     習得に時間がかかったり・・・迂闊に手を出すとドツボにハマってしまうような・・・

     参考書なのかな・・・というところで・・・使う人を選ぶ

 良く言うと、とてもコンパクトな一冊で・・・色々な役割を兼ねていますが・・・

 『エッセンス』はシンプルに問題集というわけではなく・・・

 問題と問題の間に講義がついていたりして・・・

 受験生自身がモードを変えながら学習していかないと習得が難しい。

  公式を使うだけの問題・概念/講義の説明・応用問題

 一冊の中で、講義を読むモード・公式を覚えるモード・応用問題を解くモード・・・ 

 様々なモードで勉強するため・・・勉強法が定まりづらいところがある。

 武田塾の場合、役割を分けました。

  《公式の暗記》

   ・『高校これでわかる 基礎問題集 物理基礎』

   ・『高校これでわかる 基礎問題集 物理』

  《理屈の理解》 

   ・『ひとりで学べる 秘伝の物理 講義 力学・波動』

   ・『ひとりで学べる 秘伝の物理 講義 電磁気・熱・原子』 

  《しっかりとした問題》

   ・『物理 入門問題精講』

   ・『物理 基礎問題精講』 

 『エッセンス』が担っていた役割を3つに分担してやっていく・・・一番 学習しやすいと思う。

 『エッセンス』の解説が苦手な人は辛い。

  石橋:良くも悪くもコンパクトになってしまっているので・・・

     「何の式ですかこれは・・・」みたいな質問がきたりしたこともあったので・・・

     自学自習で・・・苦手な人にはしんどいと思う。

 あの伊藤先生も最初『エッセンス』に苦労して・・・変えたと言っていましたが・・・

 元々「物理」が好きな人や「物理」が得意な人は・・・『エッセンス』派が圧倒的に多いですよね。

 みんなが使っているから・・・みたいな理由で・・・苦手な人が選ぶと事故になりやすい・・・ 

 理系の人からすると「『エッセンス』大好き」という人が多いと思いますが・・・

 講義の解説のところが好きというファンが多いと思います。

 ただ、問題を解くだけの参考書ではなく・・・本質的な説明を『エッセンス』を学べるので・・・

 なおかつ『浜島清利 物理 講義の実況中継 物理基礎+物理』とかセットで組み合わせると・・・ 

 本質的に「物理」について学べるので・・・人気の理由だと思いますが・・・

 幅広いレベルと・・・一問一問の解説が浅くなって・・・

 どうしても『問題精講』シリーズの方が・・・一問一問の解説も手厚いし・・・

 勉強法・学習法が難しいという理由で『エッセンス』をルートから外しました。

 武田塾の内部の生徒に関しては・・・

  『エッセンス』を使用する目安として、偏差値が65以上の人が・・・

  短期間で復習するのにとても良い。

 そういう場合は、『エッセンス』を使っても大丈夫。

 『エッセンス』を使用することを全面禁止しているわけではなく・・・

 生徒を選ぶということで・・・使わせる生徒を分けているという感じです。

 基本的に『問題精講』シリーズの方が勉強法がわかりやすいので・・・

 『問題精講』シリーズの方が上手く成績が伸びると考えています。

 

 「日大レベル」のまとめ 

  ・『秘伝の物理』(2冊):物理の各テーマ・各現象を理解していく 

  ・『入門精講』『基礎問』:分野ごとに進める

  ・『全レベル 2』    :アウトプットする 

 

 ここまでで「物理」を一問一問 丁寧に「解き方」を身につけていてもらえると・・・

 各分野の「解き方」が揃っていく構成になっています。

  石橋:幅広い偏差値帯の人に、やりやすいようなルートができたと思います。

 基礎の段階で重要になるので、頑張って仕上げて欲しい。

 

MARCH・地方国公立レベル

 続いて「MARCH・地方国公立レベル」です。

 使う参考書は二冊(四冊)。

  ・『ひとりで学べる 秘伝の物理 講義 力学・波動

  ・『ひとりで学べる 秘伝の物理 講義 電磁気・熱・原子

  ・『良問の風 物理 頻出・標準 入試問題集

  ・『大学入試 わかっていそうで、わかっていない 物理の質問 91

 

 『秘伝の物理 講義』は継続して使います。

 問題集として『良問の風』。

 講義系の参考書の役割になります・・・『大学入試 物理の質問91』という参考書を・・・

 合わせてセットで使っていきます。

 

 『良問の風』は人気の参考書です。

 「MARCH・地方国公立レベル」の本当に良問を・・・よく出る典型問題を・・・

 これは受験生なら・・・「解き方」を知っておいて欲しい、わかっていて欲しいという問題が・・・

 セレクトされている問題集になります。

 

 『エッセンス』と『良問の風』をペアでやってくる人が多いと思いますが・・・

 武田塾のオススメルートとしては・・・

 『入門精講』『基礎問』を仕上げて、『全レベル 2』で実力がついた段階で・・・

 『良問の風』でさらに強化していくというイメージです。

 

 『良問の風』は融合問題というのか・・・色々な考え方を組み合わせた問題も多いので・・・

 一通り基礎知識を入れてからやった方が良いです。

  石橋:公式的に・・・この分野とこの分野が混ざっているから・・・

     この2つの考え方を・・・ドッキングするみたいなことろになってくるので・・・

     やはり一つ一つが積み重なっていないと・・・

     やっても「何これ」みたいなことになってしまう。

 『良問の風』は実力を問われる問題というか・・・厳選された問題で練習ができると思うので・・・

 ここでしっかり力をつけていって下さい。

 

 同時にやる『大学入試 ぶつりの質問91』というのが、理系の生徒からの指示が厚い参考書です。

 武田塾の本部で初めて見たときにビックリしました。

 理系の先生達も大絶賛という・・・

  石橋:本当に良い参考書です。

     自分が受験生のときに欲しかった参考書です。

     「物理」は、まず公式を覚えないといけないみたいな話があったと思いますが・・・

     公式だけを覚えても・・・数値が変わったときに「全く使えません」みたいに・・・

     応用力がない人が意外と多いなと思います。

     公式を覚えているだけではなくて・・・その公式を「何で使えるのか」であったり・・・

     「こういうときは使えた」けど・・・「こういうときは本当に使える?」・・・

     使えないなら「なんで?」みたいな・・・武田塾がやっている口頭確認みたいな・・・

     91個 詰まっている講義本です。

     例えば、本質を突かれて・・・ドキッとしてしまう内容が散りばめられた参考書です。

 例を挙げると・・・「衝突や分裂において「運動量保存則」や「力学的エネルギー保存則」は、

 いつでも成り立つのでしょうか?」・・・「この質問に答えられるか?」・・・

 「国語」ではないですが・・・問題が付いているわけではないんです・・・

 物理の問題は『良問の風』みたいなものではなくて・・・「言葉で説明できますか?」・・・

 というクエスチョン(質問)が91個 載っていると・・・

  石橋:例題がちょっと載っているんですが・・・

     『良問の風』ほどレベルは高くないですが・・・

     表題のところに載っている・・・質問がすごく大切です。

 「物理」は公式を覚えました・・・それぞれどのようなときに使えるのか・・・

 条件がとても大事じゃないですか?

 ”力学”の場合は、この力・この法則というものは・・・「こういう条件で使えるんだよ」など・・・

 本質的な理解がとても求められてくる教科になるので・・・

 『物理の質問91』で・・・ドキッとするような・・・

 理系の受験生が・・・今まで曖昧に過ごしてきた部分が・・・グサグサやられると思います。

 「自分は今までちゃんとわかってなかった」とそのときに気付いてもらって・・・

 本質的な説明が載っているので・・・それをしっかり読み込んで・・・「なるほど」と思い・・・

 「こういうときに、この法則が使える」ということを理解し直し、応用力を高める

 今まで『入門精講』『基礎問』や『良問の風』で身に付けた各解法が・・・

 初見の問題でも応用できるようになるために・・・改めて「物理」の各現象を理解し直す・・・

 ・・・ための参考書なので『良問の風』と組み合わせて進めていって欲しいと思います。

 

 「物理」では、「まず、解けるようにしよう」などと指導の中で言ったりします・・・

 それが「日大レベル」に近いイメージです。

 難関大の場合は、それだと流石に対応できないので・・・

 ここ(「MARCH・地方国公立レベル」)でカバーしていく流れです。

 

 以上が「MARCH・地方国公立レベル」になります。

 追加するなら『国公立標準問題集 CanPass 物理基礎+物理』や

 『実戦 物理重要問題集 物理基礎・物理』の”A問題”とか・・・この辺りを演習でさらに・・・ 

 時間が余っていて、追加したい人はやってもらえると良いと思います。

 

 『良問の風』と『物理の質問91』は、「地方国公立レベル」まで・・・

 大体 目安としてどのくらいの志望校の人まで対応できますか?

  旧帝大未満の国公立・MARCHじゃないですかね・・・ 

  石橋:基本的にはその辺になると思いますが・・・ 

     旧帝でも九州大学北海道大学 辺りのレベル帯であれば・・・

     「MARCH・地方国公立レベル」が仕上がっていれば、全然 戦えるレベルだと思います。

 

 次の「難関国公立・早慶レベル」でやるのが『名問の森』という・・・

 かなりレベル参考書参考書ですが、そこまではいらないだとうと・・・

 『良問の風』と同じレベルの『重要問題集』の”A問題”や『CanPass 物理』など・・・

 『CanPass 物理』は少し難しいですが・・・演習を強化した方が良いということですね。

  石橋:「数学」と一緒で、いかに典型問題を落とさないか・・・

     この辺りの大学は大事になってくると思うので・・・

     無理に『名問の森』に手を出すよりは・・・ 

     『良問の風』の完成度をより上げていくことの方が大事かなと思います。

 

難関国公立・早慶レベル] 

 続いて「難関国公立・早慶レベル」についてです。

 やる参考書は1シリーズです。

  ・『名問の森 物理 力学・熱・波動Ⅰ

  ・『名問の森 物理 波動Ⅱ・電磁気・原子

 

 『良問の風』の上のランクの参考書です。

 上下に分かれていて・・・難易度の高い問題を扱っている「物理」の参考書です。

  石橋:『良問の風』は典型問題を集めて・・・これは落とせないよね・・・

     みたいなところが多かったと思いますが・・・

     『名問の森』になると一点「これ・・・解けないよね・・・」みたいななのが最初・・・

     受験生のときに・・・やったときは・・・『良問の風』を仕上げてからやりましたが・・・

     「難しいな」と思う問題が詰まっていて・・・

     難関大になると、このくらいは解けないと・・・という問題ではありますが・・・

     歯応えのある問題だと思います。

 上位の問題と戦うための問題集ということで・・・ここからは本当に一問一問 粘り強く・・・

 考えてもらって・・・「数学」と一緒です。

 このレベルになると、考える時間が大事です。

  石橋:安易に答えを見ないことが大事です。

 じっくり一問一問 考えて、時間をかけて取組んで欲しいと思います。

 

 『名問の森』を時終わり、東京大学や医学部など・・・「最難関を目指しています」という人は・・・

 時間が余った場合は・・・あと何がありますかね? 

  石橋:受験生のときにやっていたのは・・・『名問の森』が終わり・・・

     『難問題の系統とその解き方 物理』まで一応 手を出して・・・やっていましたが・・・

     この辺りは・・・『東大の物理 25ヵ年』のような・・・ 

     「過去問」をガッツリやっても良いと思います。

     浪人生で時間がある場合は『難系』に手を出してもいいんですが・・・

     分野によって・・・例えば”力学”と”電磁気”がよく出題されるので・・・

     その辺は『難系』でやってみようという感じでも良いと思います。

 最難関は『難系』くらいですかね・・・ 

 『名問の森』を分野単位で仕上げるのもありですか?

 残り時間がなくて・・・どうしても”力学”だけしか勉強する時間がないとか・・・

 ”電磁気”しか勉強する時間がない場合は・・・分野ごとに仕上げることもありだと思います。

 

 ・・・というわけで「物理」も基礎の基礎から、レベルを上げていけば・・・

 難関大学も取れるようになります。

 最後に「物理」を勉強する上でのアドバイスを受験生に・・・ 

  石橋:最終的にやって欲しいことは、本質的な理解ですが・・・

     「物理」に親しんでもらう・・・みたいなことろが大事かなと・・・

     まずは、色々と基本的な問題をやってみて・・・段々ステップアップしていく・・・

     といったところで・・・突然 つかめるところが来ると思うので・・・

     今は厳しいけど「きっとできるようになる」と信じて・・・

     下から積み重ねて行って欲しいなと思います。

 

 「物理 参考書ルート 2024年」でした。

 「物理」は苦手な人が多いと思いますが・・・ちゃんと一問一問・・・

 「解き方」をマスターしていってレベルアップしていきましょう。

 

 

[今回のまとめ]

 ① 2024年 参考書ルートを参考にしよう 

 ② 何度も問題を解いて本質的な理解を目指そう 

 ③ 参考書ルートを活用して志望校合格を目指そう 

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

 

武田塾:【2024年版】物理を得点源にできる勉強法を徹底解説!武田塾参考書ルート(2024/2/22)(17:55)