今回の紹介動画はCASTDICE のサブチャンネルからコバショーさんの独り言です。

CASTDICE の過去動画の中でも「数学」に対する苦手意識を感じさせる発言を何度もしています。

コバショーさんは、高校入試で開成高校に進学しています。

中3で「数学ⅠA」を既に勉強している開成中からの進学組と高2から合流するために、コバショーさんは高1の1年間で「数学ⅠA」「数学ⅡB」を勉強しています。

中高一貫校の高校入試組との合流問題があるために高校からの入学がない中高一貫校もあると思っています。

それくらい「数学」の1年間、中高一貫の6年間中の1年間、高校3年間中の1年間というのは大きいのです。

逆に言うと「英語」は中学3年間でちゃんとしたカリキュラム・スケジュールに則り勉強すれば「日大レベル」や「MARCHレベル」に達することも可能だと思っています。

 

コバショーさん自身、「数学」の勉強に悩んでいたそうです。

だからこそ「数学」で悩んでいる人に2つの対策を伝いたいそうです。

1つ目が「どこでつまずいているのかを明確にする」ことです。

2つ目が時期によっては「数学を使う受験を考え直す」ということです。

 

1つ目は、まず「教科書を読み直す」ことから始めることをオススメしています。

「どの辺りから怪しくなったのか」チェックするためです。怪しくなったところから勉強し直すためです。

コバショーさんの話は、教科書の範囲が1~100まであり、もし70のところでつまづいているのなら、1~69のどこかに問題があるので70からやり直すのではなく、50とか30とかからやり直す必要があると言っています。

しかし、実際には自分がどかからやり直せば良いのかを自分では気づけないことが課題だと言っています。

だから、「初めからやり直す」のか「誰かに指摘してもらう」のかの2択になるとも言っています。

勉強法としては「映像授業」か「個別指導塾」になります。

「集団授業塾」ではありません。

 

開成高校のコバショーも高2の秋に塾(東進)に通い始め「数学Ⅰ・A」の基本的なレベルの授業動画からやり直したそうです。それで初めて「わかった」となったそうです。

コバショーさん自身、高校受験が終わった後の春期講習で「数学ⅠA」を勉強したそうです。

コバショーさんが「数学ⅠA」を勉強したのは、1回目が高校受験後の春期講習、2回目が高1時の学校の授業、3回目が高2秋の東進での映像授業となります。

ぼくが思うに、このエピソードで大切なことは誰しも「数学Ⅰ・A」を1回で理解しマスターできないと言うことです。

難しい参考書に手を出すな!」の中で言及したように、難関中高一貫校に通い、鉄緑会に通う生徒でさえ、

 中1:「鉄緑会」で「中学数学」

    「学校」で「中学数学」

 中2:「鉄緑会」で「数学ⅠA(教科書・『基礎問』レベル)

    「学校」で「中学数学」

 中3:「鉄緑会」で「数学ⅡB(教科書・『基礎問』レベル)」、

    「学校」で「数学ⅠA(教科書レベル)

 高1:「鉄緑会」で「数学ⅠA・ⅡB(『青チャート』レベル)」、

    「学校」で「数学ⅡB(教科書レベル)」

    1月から「鉄緑会」で「数学ⅢC」開始 

そして、高2で「数学ⅠA・ⅡB(応用レベル)」とレベルを上げながら何度も何度も「数学ⅠA」の範囲を勉強しているのです。

「数学ⅡB」の範囲を勉強することにより「数学ⅠA」で勉強することの意味がわかるのです。

「数学ⅢC」を勉強することにより「数学ⅠAⅡB」で勉強することの意味がわかるのです。

同時に「中学数学」と「数学ⅠA」、「数学ⅠA」と「数学ⅡB」というように勉強しています。

「中学数学」を「数学ⅠA」に接続するのは難しいです。

「数学ⅠA」を「数学ⅡB」に接続するのは難しいです。そして「数学ⅠAⅡB」を一体化するのは難しいです。
「数学ⅠAⅡB」を「数学ⅢC」に接続するのは難しです。

高3で地獄を見る数学」で触れていますが、結局「数学ⅠA・ⅡB・ⅢC」が一つの「数学」となるのです。

決して「数学ⅠA」 → 「数学ⅡB」 → 「数学ⅢC」という3年間で3冊の教科書とそれぞれ1周だけしか勉強しない勉強法では「数学」にすることは難しいです。おそらく不可能です。

ましてや「大学受験レベルの数学」には大学入試当日までには達しません。

 

2つ目については、「数学」を使わない受験を考えるべきだという話です。

これについては「数学」の勉強法とは一線を画すのでここでは触れないでいます。

 

いずれにしても自分の志望に合わせた勉強カリキュラムとスケジュールが必要となります。

ただ単に目の前の一問を解ければ良いというのではなく、単元単位、単元の中の小単元単位で大切なポイント、抽象的な概念・考え方を身につけていかなければなりません。

数学の解法暗記は無駄?」の中にあるように良質な塾の講義にはこれがあるのだと思われます。

ぼくが受験勉強の勉強をして感じているのが、独学で勉強して高校生がこの点を理解できるのかということです。

「数学」や「物理」の難しところです。

 

「数学」の勉強は大変です。

必ず受験当日はやって来ます。

「時間」はとても大切です。

 

 

紹介動画:コバショー

■「数学」で悩んでいる人に聞いて欲しい話■ 

 今回は僕自身がそうでしたが・・・「数学」の勉強で悩んでいる人に聞いて欲しいことをお伝えしたいと思います。

 「数学」の勉強を苦しんでいる人が多いと思います。

 もしくは保護者の方でも、「いやちょっとうちの子の「数学」が心配なんだよなぁ・・・」って思ってらっしゃるお父様・お母様いらっしゃると思います。

 そういう方に僕は今回2つの話をしたいと思っています。

 

 まず1つ目なんですが、自分が数学が苦手だなって思った時に、「どこで苦手なのかというのを明確にしましょう」ということです。

 これは何かというと、簡単に言えば”教科書”をもう一度 読み直して下さい。その時に、自分はどの辺りから怪しくなったのかっていうのを素直”に考えて欲しいのです。考えるというか”チェック”をすることですね。

 例えばですね・・・今 高校2年生の方が次は高3になるから、本当だったら「数学Ⅲ」とかそういうところの教科書をみたいと思うのですが、一度 振り返って、キツイかも知れませんが精神的には・・・高校1年の教科書から見直していって欲しいのです。

 そうすると「あれ?ちょっとこの辺りから怪しいんじゃないか」とか・・・「この辺からわからなくなたんじゃないか」ということが、おおよそですよ・・・イメージで構いません。想像がつくと思うのです。

 なので「本質的にやらなければいけないこと」は、そのわからなかったところから復習をし直すということなんですよ。

 ただ「復習し直す」と言っても残りの期間・・・これは高1でも高2でもいいのですけども・・・もしくは新高校1年生の方で中学の部分が不安な方でも結構です・・・改めてやっている時間があるのか?っていうところに直面すると思うのですよ。

 で、そこに関して言うと・・・普通に今まで学校の授業を受けたりとか、場合によっては塾に行っている人もいるかも知れません・・・それでなかなか前に進まなかったのにも関わらず・・・自分で教科書を見て、場合によっては配られた問題集とか自分が持っている問題集を使って、トントントントン進んでいけるかといえば・・・ほとんどの受験生が無理だと思います。

 実際ですね、僕自身ありがたいことに「先取り」をさせていただける環境に高校生の頃いました。

 そもそも中学生の間に高校受験をする際に、ちょっと高校の範囲も勉強していましたし、高校1年生の間に高校2年生までの・・・昔で言うと「数学ⅠAⅡB」ですね・・・それを全部終えていただくことができたんですよ・・・学校の範囲が・・・

 しかしながら結局 高校2年生になって・・・高校2年生の秋くらいに僕は塾に行き始めたんですけれども・・・その時にどこから復習し直したかというと・・・「数学ⅠA」のド頭なんですよ・・・ド頭・・・

 それは塾に「こういう講座を取った方がいいよ」って言われたから・・・ド頭のド頭からやったっていうのはありますけれど・・・結果的に僕はめっちゃめちゃこれをやって良かったと思っています

 さっき言ったように、自分はこの辺から怪しいなって教科書で気付けるじゃないですか・・・問題集でもいいんですよ・・・何かの教材を見てこの辺が怪しい・・・例えば自分は”ベクトル”が怪しいとか・・・そもそも”微分・積分”から怪しいとか・・・色々あると思います・・・”図形”から怪しいとか・・・

 それはいいんです。ただ、そう思うってことは、本当はそれよりもっと前から怪しくなっているんだってことなんですよ。

 やっぱりこれは、僕は文部科学省にいつも文句ばっかり言っていますけども、やっぱり世の中にある”教科書”ってそれなりによく考えられて作られているんですよ。もちろん今のものが完全に素晴らしくて完全無欠だとは言いませんよ。言わないけどやっぱりよく作られている。

 例えば1から100まで教科書範囲があったとして・・・じゃあ例えば・・・70のところでつまずいたなって生徒が感じるって事は・・・その1から69までの範囲が上手くいっていないから70でつまずいた感が出るんですよね。実際は70でつまずいた風に思えるかもしれないけど、本当はやり直さなきゃいけないのは・・・30からかも知れないし・・・50のところからかも知れないんです。

 それって正直 自分ではなかなか気づけないんですよ。

 で、なかなか気づけない時にどうするのかって言うと、方法は2つしかないんです。

 1つは本当に頭からやり直す

 2つ目は誰かに見てもらう・・・しかないです。ハッキリ言って。 

 例えば「数学」が得意で問題がないですよ、ってことであれば自分でもザッと全体を解き直してみて、「あっここでつまずいていたんだ」って気づけるかも知れないけど、そもそも苦手なんですよね。だからこの動画をご覧頂いていると思うので・・・そういう方は自分で判断ってのはまず難しいです。

 そうなるとこの2つの選択肢のうち、1から自分でやり直す誰かの指導を仰ぐか、この2つしかないんじゃないかと思います・・・「数学」は・・・ 

 例えば、これが「英語」であれば、単語を覚え直すなどは、どちらにしろ・・・教わろうが教わらまいが・・・自分でやらなきゃいけない

 だから、そんなにこの2つ目のポイントというのは、重要ではないかも知れません。

 しかし、基本的には「数学」みたいな・・・「物理」とかもそうなんですけど・・・今日は「数学」の話をしますが・・・人に習うということがとてもとてもとても大事なんですよ。

 結局 僕は学校の授業に入る前に・・・高校受験が終わって春期講習みたいなものがあったんですよ・・・とある塾の体験みたいなとこで・・・そこで1回・・・「数学ⅠA」の範囲をザッと学んだんですよ・・・なんなら”微積”もちょっと学びました。でもよく分からない。学校の授業でも勉強しました。ここでも結局ぼやっとして分からなかったんです。

 で、最後3回目に塾に行って・・・僕は東進に最初に通ったんですけども・・・東進の映像授業を見て、もう一回「数学ⅠA」の・・・ほんと教科書レベルの教材ですよね・・・映像を見て・・・今でも覚えていますよ・・・「高校対応数学」っていう・・・本当に教科書レベルのものをやり直して・・・「あっ!」「やっとわかった!」ってなったんですよ。

 だから誰かに教わるということはとても大事だと思いますね。

 で、僕の場合は誰かに教わるかつ本当に1からやり直したので・・・じゃあ効率は良かったのかというと、そこまでではないです。

 ただ、僕の場合、幸いにして・・・今の時代よりも・・・まあ15年以上前ですから・・・勉強する量が昔の方がちょっと少なくて済みました。だから間に合ったし・・・そもそも「数学」以外の科目も世の中の受験生と比べればビハインド(遅れ・不利・・・)があるというよりはアドバンテージ(優位・有利・・・)があったので間に合ったのだと思います。

 しかし、皆さん 今 勉強やらなきゃいけないことが大量にあります。しかも、1からやっている時間がないってことは・・・皆さんも分かりますよね。

 ですからそういう方はなるべく指導者に頼った方が良いし、指導者に頼る時も2つだと思います。

 「映像を使う」か「個別で指導してもらう」か・・・この2つしかないと思います。

 「集団授業」で周りと同じペースでやっていくっていうのは苦手な人にとっては難しいです。別に集団塾がダメだってわけじゃないです。ただ、今日は苦手な人向けで、特別に悩んでいる・・・何となく苦手じゃなくて、本当に悩んでいる人向けなんで・・・そうすると集団の塾に入って普通に進めていったからといって・・・正直 上手くいく可能性はとても低いと思います。

 だから「全部を塗る絵するぞ」という気持ちで映像を活用してぐるぐるぐるぐる勉強していくか・・・もしくはある程度 全体を勉強するかも知れないけれども・・・ピンポイントで・・・なるべくピンポイントでできていないところとかをきちんと振り返りながら指導してもらう方法・・・この2つのうちどちらかを選んだ方がいいと思います。

 決して僕が個別指導をやっているから、そういう風にいっじゃなくて、実際に多くの受験生を見てきてそう思います。「数学」に関してはですよ。

 例えば、これが先ほど言ったように「英語」だったら・・・そもそも単語を覚えていないよね・・・とか塾に行ったから単語を覚えられるわけじゃないですよね。もちろん計画を立ててくれたりとか・・・メリットはあるかも知れないけれども・・・覚えるのは自分なので・・・極端に言えば、まず自分でやらなきゃいけないわけですよ。

 しかしながら「数学」に関してはちょっと違うという話です。

 

 そして話したいことの2つ目なんですけれども・・・時期によっては「数学」受験を改めて考え直す必要があるということなんですよね。

 これについては、今までかなり「数学」を頑張ってきたけれども・・・なかなか成績が伸びなかった人に向けてお話をしたいことです。

 皆さんが今 高校1年生かもしくは2年生か・・・はたまた中学生で・・・いつのタイミングでこの動画を見てくださっているかわかりませんけれども・・・正直 例えば半年から1年くらい一生懸命「数学」の勉強をしてみたけども・・・本当に難しいというケースがあると思います。

 やっぱり「高校数学」なので・・・小学校・中学校の全ての土台の上に「高校数学」というのはあると思います。もちろん一部 テクニカルな中学受験の問題とか高校受験の問題もあるので、そういったものが全部できないと土台にならないよとは言いません。

 ただ、基本的には小学校・中学校できちんとやってきたことが、少なくとも100%・・・これは99%ではダメです。100%理解をできていることが前提で・・・「高校数学」というのが進んで行きますから・・・その観点で言うと・・・やはり、今までしっかりと「数学」をやってこなかったりとか、苦手意識が出来上がっている人と言っていいのかな・・・そういう人にとってはかなり難しいですよね。

 なので、そういう意味で言うと・・・僕は「数学」を使わない受験っていうのも少し考えるべき人もいるんじゃないかなって思います。

 ただ、いつも動画でよく言うのですけど・・・国公立を狙えるなら狙うことも悪くないと思います。

 もちろん最初から早慶に行きたい・・・MARCHに行きたい・・・関関同立に行きたいという人を止める気はないですが・・・国公立に行きたいと思っているけども・・・無理矢理「あなたは私立にしなさい」とは僕はあまり言いたいタイプではないです。

 しかしながら、努力をしてみた結果、半年とか1年とかやってみたんだけど上手くいかないっていうのは、僕は方向転換をしてみてもいいんじゃないかなって思います。

 特に今 高校2年生の方であれば・・・残り受験に対して1年くらいしかないですよね。この動画がいつ出るか分かりませんが・・・下手したら1年ないかもしれません。その中で、ある程度 自分の勉強範囲を絞って成績を上げていくってことを考えた場合、僕は「数学」を・・・言い方悪いですけど捨てる・・・そういう考え方もあるんじゃないかなと思っています・・・正直なところ・・・。

 ただ、今の時代・・・他の動画でも話したんですけど、「数学」的な考え方とかそういう教養みたいな・・・別に”ベクトル”の問題が解けるとか、”数列”が解けますとか、”微分積分”ができますとか、”三角関数”がわかりますとか・・・そういうことではないです。

 基本的に数字の扱いとか・・・そういった四則演算を複雑に行っていくこととか・・・そういったことって結構 今の世の中にとても求められている能力なんですね・・・なので、最初から何もせす「数学」を捨てるのは僕ももったいないと思います・・・リテラシー的な面で・・・。

 ただ、頑張ってやってみたんだけどダメだったっていう場面は・・・”戦略的撤退”。

 これも僕はありなんじゃないかなという風に思います。 

 もちろん最初から自分は早稲田のこういう学部に行きたくて、こういうことが勉強したいから「数学」が別に苦手なわけでもないし、サボっているわけじゃないんだけども・・・でも早稲田に行きたいから3科目で勉強したいんだ・・・慶應のこういう学部に行きたいんだ・・・そういう人は応援したいし、そういう場合は「数学」は後回しというか、集中すべき3科目や3教科に注力しましょうということになります。それは別に悪いことじゃないです。

 ただ、頑張ったけど難しいな・・・できないな・・・苦手だなって思いながら・・・残り1~2年・・・場合によっては3年以上の受験の期間を過して・・・勉強をし続けて・・・成績も上がらず・・・結局 志望校のランクも1個2個と落とさなきゃいけないってことは、とても苦痛だと思うんですよね。

 やっぱり苦痛を味わうために受験をしているわけではないので、僕としてはこういう考え方もありだと思います。

 ただ、何となくサボっているからできない・・・これは甘えだと思います。

 やっぱり自分である程度・・・最低でも3か月・・・できれば半年以上・・・頑張ってやってみたけどダメだった時、戦略的撤退もありかなと思う。

 ただ例外は、もう次に高校3年生になってしまう人たちですよね。そういう人は必ずしも3か月、半年を「数学」に費やすことは得策だとは言えないと思うので・・・そういう人は撤退を今の段階で決めても良いのかも知れません。

 というわけで・・・今日は厳しい話もありましたが、「数学」が本当に苦手だと悩んでいる人にお伝えしたいことを動画にさせていただきました。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

 

コバショー:数学で悩んでいる人に聞いてほしい話(2024/2/3)(11:30)