教え方(参考書)の流派・勉強法」で一度 紹介した動画を再度 紹介します。

以前は書き起こしていなかったので、今回は書き起こしました。

すずゆうチャンネルの鈴木悠介(すずゆう)先生とゲストの佐藤誉先生の対談です。

 

すずゆう先生は、現代文の教え方を3分類しています。

「読解派」と「教養派」と「テクニック派」です。

 

武田塾の参考書ルートなどに取り上げられている『現代文読解力の開発講座』の著者の霜先生は「読解派」です。

そもそも、現代文の教え方には、駿台の藤田先生や代ゼミの田村先生・堀木先生、河合塾の牧野先生など塾・予備校を源流とするところから始まっています。

そして講師の弟子へと受け継がれて今日に繋がっているとのことです。

 

そんな中、革命児的に登場したのが出口先生です。出口流です。

出口先生の名言「答えは本文の中にある」は多くの受験生を救ってきたそうです。

『田村のやさしく語る現代文』や『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』にも文章を客観的に読むことの大事さを語っています。自分の考えではありません。文中にどう書かれているのかがすべてです。

ぼくは『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』でそのことを知りましたが、その大元が出口先生だとはこの動画を見るまで知りませんでした。

出口先生の教え方は、多少の国語力がある人向けです。

緻密に一文一文 丁寧に読んでいくという教え方ではないそうです。

ぼくも書店で立ち読みをしましたが、言っていることが難しく感じました。

ただし、出口先生のYouTubeチャンネルを見ていると参考になる話は多いです。

出口先生の弟子にあたるのが、河合塾の木村哲也先生(ぼくは知りません)です。出口流です。

 

船口先生は霜先生の弟子だそうです。「読解派」になります。

『船口のゼロから読解 最強の現代文』と『現代文読解力の開発講座』は相性がいいのかも知れません。

船口先生は『きめる! 共通テスト 現代文』や『船口の最強の現代文 記述トレーニング』なども参考書ルートに取り上げられています。

船口先生は、語彙や文法についてあまり語りません。

その変わり、読むための”道具”を与えてくれるそうです。

おそらく”3つのポイント”のことだと思われます。

これさえあれば文章に切り込めると背中を押してくれる感じです。

現代文が苦手な人や初学者に合っています。

霜先生・船口先生の流れを引き継いでいるのが『池上の短文からはじめる 現代文読解』の著者である池上和裕先生です。

また、霜先生の師匠に当たるのが駿台の藤田先生です。二戸宏先生(ぼくは知りません)も藤田先生の流れにあります。

藤田先生の流れは、「イイタイコト」をカタカナ表記しています。

霜先生の『現代文読解力の開発講座』では、「イイタイコト」が頻発します。

 

佐藤先生の見方では、宗慶二先生は、出口先生に霜先生を足した感じだそうです。

 

「テクニック派」の代表格にあたるのが板野博行先生(ぼくは知りません)です。

解説は少なめでパターン化されたものを覚えていくようです。

だから、まず 公式集から始めて参考書、問題集という順番での勉強がオススメです。

板野流は、手っ取り早く点を取りたい人に合っています。  

パターンを身につけて、当てはめて読んで解いていきます。 

 

そして、新たな流派を立ち上げたのが柳生好之先生です。

新たな流派に加わるか・・・となっていますが、2021年4月の動画です。

ぼくは完全に新たな流派だと思います。

本人はこの時点でそう言っています。

 

河合塾系には『入試現代文へのアクセス』シリーズや『現代文と格闘する』『得点奪取』『入試精選問題集 現代文』などがあります。

「解き方」よりも、オーソドックスに文章に取り組むことを重視しています。

解説が長いですが、あれを読み込める受験生なら非常に力が付きます。

 

Z会は、『現代文 キーワード読解』『正読 現代文』『現代文のトレーニングシリーズ』などがあります。

Z会はすでに力のある人や国公立志望の人に合うとこのとです。

 

流派があるということは、教え方・参考書に書いてあることが違うということです。

参考書ルートに取り上げられているからと言って自分に合うのかわかりません。

人が良かったというからと言って自分に合うのかわかりません。

 

勉強を始めた初期のころは特にそうです。

参考書ルートの順番通りに勉強をやっていても、勉強のやり方、参考書の使い方がわからず苦戦することもあると思います。

ぼくがいつも感じていることは、読解力がない人が一人で参考書学習するという矛盾です。

そもそも書いてある内容が理解できるのか?

「抽象と具体」を解説する章に「例えば」がでてくると「それが具体だろ」と突っ込みたくなりました。

 

柳生先生の著書を使って柳生流を勉強したとしても、演習として『入試現代文へのアクセス』をやっても解説には河合塾流のことしか書いていないでの注意が必要です。

人に説明できるレベルで柳生流を身につけていれば別ですが、間違えた問題をどうすればいいのか復習時に困ることが起きることも考えられます。

 

国語(現代文)の勉強を先延ばしせず、また、半年くらい勉強すればなんとかなるだろうと思はず、早めに取り組んで欲しいと思っています。

共通テストでは、数学でも日本史でも会話文が登場します。

数人で何を話しているのか理解・判断がつかないと正解にたどり着けません。

国語ができれば、他の教科・科目にも波及します。

国語はとても大事な教科です。

 

 

紹介動画:すずゆうチャンネル 

■■ 

 ゲストは現代文の佐藤誉先生です。

 現代文の教え方の流派とか、この先生の教え方はこういう生徒に向いているとか・・・ 

 現代文の教え方の歴史を聞いてみたいと思います。

 

 鈴:ぼくの認識は、現代文の教え方は大きく3つに分かれていると思っている。

   1つは「読解派」。与えられた文章をひたすら緻密に読解していく。

   もう一つが「教養推し」の先生。教養的な知識をたくさん与えて・・・ 

   それをツールにして文章を読解していく。

   あとは「テクニック」。テクニックで切り込んでいく。

   大体 この3種類なんですが、佐藤先生はこの3種類のうち、どれ推しですか? 

 佐:批判があるかも知れませんが「テクニック」です。

   「テクニック」+「読解」、もしくは「テクニック」+「教養」。

 鈴:どれかを捨てるわけではないですから・・・ 

   ぼくは受験生時代は駿台で浪人していたので、霜(しも)先生に教わっていた。 

   霜先生は「読解派」でいいんですよね? 

 佐:はい。

 鈴:読解をすごく追求していた。 

   色々と先生ごとに流派があるので、佐藤先生に説明してもらいます。

 

[出口汪先生の流派] 

  鈴:まず、出口派。

    出口先生の教え方はザックリどういうもので、どういう生徒に合っていますか? 

  佐:多少 国語の力がある人だと思います。

    緻密に一文一文 丁寧に読んでいくという考えではない。 

    段落ごとに、こことここがA=A’、さらにA=A’がA2’になっていって・・・ 

    速く文章が読める生徒は出口先生が良いんじゃないでしょうか・・・ 

  鈴:出口先生は著作の数がものすごく多いので、出口先生のやり方にスポッとハマると・・・ 

    他の参考書が全くいらない・・・その中だけで・・・受験当日まで迎えられる・・・ 

    そういうメリットはある。

 

[船口明先生の流派] 

  鈴:あとは船口先生の流派があるじゃないですか・・・ 

  佐:船口先生の一番出だしで良いのが『船口のゼロから読解 最強の現代文』・・・ 

  鈴:『最強の現代文』・・・ 

    船口先生は教え方的には・・・どういう教え方ですか? 

  佐:「読解」です。

  鈴:船口先生も著作は結構あるので、船口流にハマったらそれで登っていけますよね・・・ 

    船口先生の教え方がハマるのはどういった生徒ですか? 

  佐:現代文が苦手な人です。

  鈴:苦手な人・・・なるほど。苦手な人が読めば分かりやすい? 

  佐:苦手なんだけど、あまり文法・文法、単語・単語じゃない人にはハマります。

    文章に入る前に、まず こうすれば読めるよという・・・船口先生は”道具”と言っていますが・・・ 

    読むための”道具”を先に与えてくれる・・・ 

    その”道具”を使えば、文章に切り込めるよという感じです。

    すごく背中を押してくれる・・・隣にいてくれる・・・やさしさを感じます。

  鈴:しっかり文章と向き合っていこうという感じですか? 

  佐:はい。

 

  鈴:宗(慶二)先生もそういった感じですか? 

  佐:似ていると思います。

  鈴:わりと宗先生と船口先生は近い? 

  佐:宗先生は、私見ですが、出口先生に霜先生を足した感じがします。

  鈴:ほぉ。出口先生+霜先生が宗先生。 

  佐:はい。出口先生のA=A’というあの論理の展開に、霜先生の”P(ポイント)”・・・ 

    あれを足していった感じがします。

  鈴:じゃあ、船口先生は初心者向け・・・入っていきやすい・・・ 

  佐:文章が短いんです。

    文章が短いのでまずは初歩の人が、まずは短い文章が精読できるようになろうという・・・ 

  鈴:なるほど。それが船口先生・・・ 

 

[板野博行先生の流派]

  鈴:あとは板野先生・・・板野先生は「テクニック」というイメージがすごくありますが・・・ 

  佐:そうですね。『ターゲット 現代文』が1から5までレベル別でありますが・・・ 

    昔、『実況中継』があったんです。

  鈴:『実況中継』・・・東進ハイスクール・・・講義をそのまま紙上に起こした感じ・・・ 

  佐:板野先生は比較的 解説が少なめです。

    まずパターン。「このパターンはこれに当たります。このパターンはこれに当たります」・・・ 

    解説が少なめなので、もし、板野先生のやり方で行くのであれば・・・ 

    最初にこれをやって欲しい。『入試現代文の法則』。

  鈴:出口先生も似たようなものがあります。『解法公式』・・・ 

    ぼくは使っていました。

    『入試現代文の法則』にパターンが全部 載っているのですね・・・ 

  佐:何でパターンにするのか? そもそも現代文とどう向き合っていけばいいのか?・・・ 

    学習観。現代文とはこういうものだというイメージを付けた上で・・・

    この参考書にはいってねという感じです。

    『ターゲット』は解説が薄目なので・・・ 

    『解法公式』から参考書に行ってレベル別の問題集に・・・というのがルートだと思います。

  鈴:板野流はどういった生徒に合いますか? 

  佐:手っ取り早く点を取りたい人

    パターンを身につけて、当てはめて読んでいく・・・解いていく。

  鈴:ある意味 予備校講師の鏡みたな感じですよね。

 

[田村秀行先生の流派] 

  鈴:あとは田村先生はどうなんですか・・・ 

  佐:根強い人気で・・・ 

  鈴:最近 新刊が出てますようね・・・ 

  佐:そうなんです。まずはクラッシックが好きな人は『田村の現代文講義』の改訂前のやつ・・・ 

    田村先生のやり方で行くのであれば『田村のやさしく語る現代文』・・・ 

    これの改訂版がでました。

    『田村のやさしく語る現代文』で「現代文とは何ぞや」「どう向き合っていくのか」・・・ 

    というのを学んだ上で・・・

  鈴:田村先生は「テクニック派」「読解派」「教養派」でいうとどうなんですか? 

  佐:「テクニック派」だったんですが・・・

    晩年 代ゼミの講義では「教養」をかなり入れていった・・・シフトしていった感じです。

  鈴:「教養派」の先生は逆にそんなに多いイメージはないかな? 

 

[石原千秋先生の流派] 
  鈴:石原先生は早稲田の教育学部でしたか・・・ 

    やはり問題を作っているのでしょうね・・・ 

  佐:石原先生の師匠が高田瑞穂先生

  鈴:知らなかった。高田先生の『新釈 現代文』。

    お弟子さんが石原先生(『教養としての大学受験国語』)。

    石原先生は大学ではめっちゃ怖いらしいですね・・・ 

    『教養としての大学受験国語』はどんどん改訂していって欲しいですよね・・・ 

  佐:最後にこれが言いたかったんです。

  鈴:これ結構 古いですよね・・・ 

  佐:これが2000年くらいで・・・ 

  鈴:現代思想的にはトレンドが変わってきていますから・・・ 

  佐:そうなんです。

  鈴:これは続巻が待たれますよね・・・ 

  佐:それこそ小池先生に執筆していただいたらいいんじゃないですか・・・  

    note でたくさん書かれているから・・・ 

 

  鈴:あと二戸宏羲先生っていらっしゃるじゃないですか・・・ 

    二戸先生も「教養派」のイメージがあるのですが・・・ 

  佐:本当ですか? 

  鈴:違うのですか? 

  佐:二戸先生こそ、藤田先生の完全・・・みたいな感じの・・・ 

    「イイタイコト」をカタカナで表現するじゃないですか・・・ 

 

[柳生好之先生の流派] 

  鈴:そうだ。新進気鋭な・・・イケイケな・・・柳生先生

    柳生ルートはどうなんですか?

  佐:実は読んでないんです・・・全部 持っています・・・でも、読んでないんです。

  鈴:すごく売れています(『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』)。柳生先生のルートは・・・ 

  佐:すごく「文法」を推されています

    「読解」の前に中学の「国文法」をやろうよ・・・ 

  鈴:それはそれで新しい・・・  

  佐:新しいと思います。 

  鈴:売れているということは、今の受験生に刺さる何かがあるということですよね・・・ 

  佐:・・・と思います。 

  鈴:最近 新刊が出まして・・・柳生ルートが着々と出来上がって・・・ 

    武田塾のルートにも入ったので・・・今後のスタンダードになってくるんですかね・・・ 

  佐:新たな流派に加わる・・・ 

 

[河合塾系の流派]

  鈴:あとは河合塾系ってありますようね・・・ 

    『現代文と格闘する』や『入試現代文へのアクセス』とか・・・ありますけど・・・ 

  佐:河合塾は本当に「オーソドックスに文章に取り組もうよ」という感じです。 

    すごくテクニックを嫌っているイメージがあります。 

  鈴:特効薬は処方されない感じがしますね・・・ 

  佐:授業を受けても「ザ・現代文の授業」という感じです。

  鈴:解説がめちゃくちゃ長いイメージがあります・・・ 

    模試の解説みたいな・・・ 

    ただ、あれを読み込める受験生ならものすごく力が付きますよね・・・ 

    ぼくは、受験生の時に『アクセス』と『格闘する』を買いました。 

    ただ、やりきれなかった・・・ 

    『アクセス』は解答欄があるんですよね・・・

    それが取り組みやすく予備校のテキストっぽかった・・・ 

    『格闘する』は・・・やりきれなかった。 

  佐:河合出版のものに合う人は・・・ 

    「解き方」というよりオーソドックスに文章に取り組みたい・・・ 

    学校の授業に近いかな?・・・「読みましょう」・・・「とにかく精読しましょう」・・・ 

 

[Z会の流派] 

  鈴:あとはZ会シリーズ・・・ 

    ぼくは色々と手を出していますが・・・ 

    受験生時代に『現代文のトレーニング 私大編』をやっていました。堀木先生の・・・ 

  佐:堀木先生の著書が今 ネットで2万・3万なんですよ・・・ 

    その次に出されたのが『Z会 必修現代文』です・・・これも実は高額なんですが・・・ 

    安心して下さい・・・『現代文のトレーニング 入門編』に完全に引き継がれています。

    鈴:すごいですね・・・堀木先生の本は今での第一線で使われているわけですね・・・ 

  佐:そうなんです。はい。

  鈴:堀木先生の教え方は、どんな感じですか? 

  佐:ぼくは田村先生に似ているのではないか思うんですが・・・ 

    大事なところに線を引くんですよ・・・この辺の先駆けかなと思うんです・・・  

    鈴:Z会シリーズはどういった生徒に合いますか? 

  佐:やっぱり力がある人ですね・・・ 

    すでに力がある人がさらに問題に取り組んで・・・ 

    国公立狙いの人が良いかもしれないですね・・・ 

  鈴:解説が詳しいいイメージ・・・ 

  佐:詳しいです。 

 

[現代文教授法の系譜] 

  鈴:佐藤先生的に戦後の「現代文の教え方」の歴史みたいな・・・

    系譜みたいなものを・・・マクロで見た場合に・・・まず、原点は誰にあるのかな?・・・ 

  佐:私より詳しい人がいれば申し訳ないですが・・・ 

    私は、スタートは駿台の藤田修一先生代ゼミの田村先生や堀木先生・・・

    河合塾の牧野先生や何人かの先生辺りから始まって・・・  

  鈴:ここに源流があって・・・方法論や現代文をどう消化していくかの研究があって・・・ 

    英語で言うと伊藤和夫先生・・・ 

    そこから色々なお弟子さんが生まれていくわけですようね・・・  

  佐:そうです。

  鈴:で、どう接続していくのですかね? 

  佐:ぼくは、藤田先生の次に霜先生が出てこられて・・・ 

  鈴:霜先生の大元は藤田先生? 

  佐:・・・かなぁと思うんです・・・「イイタイコト」をカタカナで書くところが一緒なので・・・ 

  鈴:確かに・・・・駿台流です。 

    出口先生は位置づけでいうと「パイオニア」ですよね・・・出口流の・・・  

  佐:そうですね。

    出口先生の名言といえば「答えは本文の中にある」・・・ 

    「答えは本文の中にある」という言葉で何人の受験生を救ったことか・・・ 

  鈴:そうですね・・・ということは、藤田先生たちの源流というのがあって・・・ 

    出口先生が行った業績をどう説明したらいいですか? 

  佐:現代文というものにアレルギーを持っている人に安心感を与えた・・・大丈夫だよと・・・ 

  鈴:何か革命的でしたよね・・・  

  佐:僕の代の頃に『実況中継』が出ています。

    その前は一つ前の人が書かれていた・・・ 

    代ゼミの藤崎先生という人が『実況中継』を書かれていたんですが・・・ 

    どの藤崎先生の後に出口先生が書かれて、ブワァーとどこに行っても山積みに・・・ 

    あの頃の受験生は大多数が『実況中継』を読んでいます・・・ 

  鈴:そういう意味で、出口先生の存在は・・・大きい・・・ 

  佐:革命的です。

  鈴:入試現代文の歴史は面白いですね・・・ 

    受験マニアの人が楽しめる・・・ 

    受験生の人も色々な選択肢があるので・・・ 

    どの流派が合うのかということを考える上での参考にして欲しい。

    ちなみに佐藤先生はどの流派推しですか? 

  佐:私は中野・・・

    駿台は関西と関東でちょっと味が違います。 

  鈴:中野先生の教え方は「読解派」でいいのですか? 

  佐:これは難しいですね・・・記号読解ではあると思うのですが・・・

    ご本人が「テクニック」という言葉が嫌いなので・・・ 

    本文をどう客観的に再現性を持って理解していくかということ・・・ 

  鈴:わかりました。

  佐:最後に一つだけいいですか? 

    今 出口先生や藤田先生の話をしたが、教え子が・・・さらに教え子がという感じで・・・ 
    繋がってきている。

    私は勝手に、霜先生・船口先生・池上先生という感じで受け継がれていて・・・ 

    私がみなさんに最後に言いたいのは「ハイブリッド」なんですよ・・・いまは・・・ 

    あの先生の理論とこの先生の理論を足した先生が出てきた・・・ 

    それが今で言うと船口先生の教え子であって、今 中野先生と一緒にお仕事をしている・・・ 

    池上先生(『池上の短文からはじめる 現代文読解』)なんですよね・・・ 

  鈴:ハイブリッドなんですね? 

  佐:ハイブリッドです。うらやましいし、尊敬しているし、まさにこれからという感じです・・・

    現代文が苦手な人は『池上の短文からはじめる 現代文読解』をオススメします。

  鈴:池上先生はすごい人気ですよね・・・  

  佐:はい。本当に・・・これは・・・  

  鈴:あともう一つだけ・・・木村哲也先生という・・・河合で売れている・・・ 

    (『はじめての 入試現代文 正解へのアプローチ』)

    木村先生は出口先生のお弟子さんなんですよね・・・ 

  佐:はい。

  鈴:ということは出口流なんですか? 

  佐:・・・だと思います。本人もおっしゃっていますし・・・  

    考えてみると色々な先生がいますね・・・先生の数だけ流派があるみたいな・・・  

    よくわかりました。

    みなさん参考になったでしょうか? 

    今回は現代文の参考書の流派の紹介でした。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

 

すずゆう:現代文の教え方の流派について佐藤誉先生に解説してもらいました!(2021/4/3)(16:47)