【古文】CASTDICE 2023 古典参考書フロー《CASTDICE》 | 生きるチカラ

生きるチカラ

何をやっても上手くいかない。原因はあなたの中にあります。原因があなたの中にあるからこそ変わることができるのです。生きるのが難しい時代です。未来へのヒント・道しるべとなります。

CASTDICEの古典(古文・漢文)の参考書フローになります。

武田塾の参考書ルートでは、

  古文:「2023年版 古文・参考書ルート(武田塾)」「古文の勉強法(武田塾)

  漢文:「2023年版 漢文・参考書ルートと漢文の勉強法(武田塾)」 

となっています。

 

古文は3つのStep

 Step1:文法

 Step2:共通テストレベル

 Step3:志望校対策  

に分けています。

 

「Step1 文法」は、「助動詞まで」と「他の文法事項」に分けています。

英語と同じように、まずは品詞です。

”体言”や”用言”がわからなければこの先 苦労します。

未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形が言えて、意味までわからなければなりません。

まずは、動詞・形容詞・形容動詞です。

活用です。

動詞のカ・サ・ナ・ラ変に上一・上二・下一・下二・四段です。

形容詞はク活用とシク活用、形容動詞はナリ活用とタリ活用。

そして、助動詞です。

助動詞一覧表(活用表)を暗記します。

28個の助動詞を覚えます。

「る・らる・す・さす・しむ・・・」「き・けり・つ・ぬ・たり・たし・けむ」

接続と意味、そして活用です。

本当にこれらは「ただよび 吉野先生」が秀逸でした。

何気なく見ていましたが、あまりにも繰り返すので覚えてしまいます。

覚えるとはこういうことかと思い知らされました。

九九のように覚えます。繰り返します。繰り返します。

CASTDICE のサブチャンネル「古典ちゃんねる」でも多少繰り返しますが、この中で「繰り返す」というところを20回・30回と繰り返してみてください。

九九のように覚えようとして繰り返し声に出して言ってみてください。

助動詞を勉強する際は、助動詞一覧表(活用表)を手元に置いて、いまどこを勉強しているのかを意識することが重要だと思います。

『富井の古典文法をはじめからていねいに』では別冊の表表紙の裏にあるので、そこを開いて常に確認します。

ここが終われば「漢文」にも入れます。

 

『富井の古典文法をはじめからていねいに』を手に取ってみて下さい。

英文法や英文解釈の参考書が英文法用語で埋め尽くされているように、古典文法の参考書は上記のような古典文法用語で埋め尽くされています。

これがわからなければ先に進めません。

「る・らる」を勉強します。次は「す・さす・しむ」です。そして「き・けり」・・・。

さすがにうんざりします。

 

ぼくは見てはいませんが、スタディサプリの岡本梨奈先生の講義や聞いてはいませんが『古典文法スーパー暗記帖』を活用するのもいいと思います。

古文や漢文の言語だとするば、英語と同様に耳から音を入れ、声に出してみるのがスタンダードな勉強法だと思います。

古文で出てくる「音便」も音として聞き、実際に声を出すことによって理解できます。

文字情報だけで理解するのに限界があります。

英語も古文・漢文もリズムがあります。「音」はとても重要な要素です。

 

さらに「ただよび 吉野先生」の良かった点は、例えば、ある助動詞について勉強するとすぐに演習を行っていたことです。学んだことをすぐに使って見せます

解説する中で接続とか活用・意味の理解が深まりました。

そうすると独学することも苦ではなくなります。

今回の参考書フローでいうと学習した単元に対応する『古文 レベル別問題集』や『上達古文 読解と演習45 基礎編』の練習問題をすぐにやってみるのが良いと思います。

ここでも大切なことは「解答の根拠」です。

古典文法の問題を解く際の解答(正解)には必ず文法上の理由による解答の根拠があります。

このことを意識して問題演習に取り組みます。

 

おそらく古文は、この助動詞までで挫折する人が多いのではと思います。

挫折ではなくても理解できていないのではと思います。

古文は、古典文法を完璧にして次に行くというようりは、ある程度 覚えて理解したら演習に入り、問題を解きながら復習・理解を深めるというのが良いと思っています。

古典文法を覚えただけでは点は取れません。

点が取れるような覚え方をしなければなりません。

古典文法が使えるような覚え方、理解の仕方が大切です。

そのためにも問題演習を積み重ね、問題を解く中で理解を深めます。

 

そして、古文単語は「Step2 共通テストレベル」から始めます。

古文単語も何か一冊 単語帳を決めると学校の授業などで辞書代わりに引いてみるのも良いかと思っています。作品の中でどのように使われているのかがわかった方がイメージしやすいです。

『読んで見て覚える 重要 古文単語 315』が『読んで見て聞いて覚える 重要 古文単語 315』に変わっているあたりも時代の流れです。

 

漢文は、分岐はなく一本道です。

 ・『漢文道場 基礎編』(Z会)

 ・『基礎からのジャンプアップノート 漢文句法 演習ドリル』(旺文社) 

 ・『文脈で学ぶ 漢文 句形とキーワード』(Z会) 

をやり、共通テスト対策に入ります。

 

これまでは『漢文早覚え速答法』が入っていましたが、否定はしないが漢文をしっかりと勉強して欲しいということです。

いきなり『漢文早覚え速答法』に入ると理解できない人もいると思います。

色々と勉強した結果、『漢文早覚え速答法』に書いてあることを実践すれば得点できるというのが理想的です。

漢文は”句形”だけで覚えず、例文の中で覚え理解するようにしてください。

その際は、音読してリズムを掴みましょう。

この辺りは英語と一緒です。

 

また、しっかり勉強するなら「ただよび 漢文基礎(朝倉吏先生)」がお薦めです。

視聴できるうちに勉強しておきましょう。

 

高1から狙う国公立大学の受かり方」「高1の2学期から始める旧帝大合格 参考書ルート」「高2の2学期から始めるTOCKY合格 参考書ルート」などを参考に学習計画を立てます。

国公立大学を目指すなら共通テストで古文・漢文は100点 / 900点 を占めています。

高2の間にある程度 目処が立つと受験に有利です。

 

古典文法や漢文の句形・句法も英語や数学に比べれば覚えることは圧倒的に少ないです。

また。出題形式もバリュエーションは少ないです。

勉強ができる友達や先生に勉強のやり方や覚え方、問題の解き方などを質問し教えてもらうのも良いでしょう。

一生懸命 覚えすぎるよりも問題演習や過去問に入り、何が問われるのか、どう問われるのかを把握しながら理解し覚えていった方が良いかもしれません。

助動詞も28個しかありません。

『漢文ヤマのヤマ』では、句法は66しかありません。

「音」を大切にし、「音」を聴き、声に出して勉強するのが良い科目です。

英語と同じです。

 

 

紹介動画:CASTDICE 

■2023年度CASTDICE 古典参考書フローを解説!■ 

 実は、古典は大改訂を行いました

 今までの人から見たら、「ちょっとマジ?」となっています。

 ただ、古典はほとんどの人にとってサブ科目

 すでに昨年までのルートを使っている人は、それで進んで行って全く問題ありません。

 あくまで参考書フローは”分岐”がある。

 途中で詰まったときに「これを足しましょう」というオプションがある。

 動画の時間の中で全部を紹介しきれない。

 これまでの動画の中でも散々 紹介してきている。

 

古文

  大きく3つのStep に分けています。

   Step1:文法

   Step2:共通テストレベル

   Step3:志望校対策  

 

  これを順々に進めていって欲しい。  

 

 [古文 Step1:文法] 

   《3つのコース》

    ハイレベル :中学でかなりやった

    スタンダード:学校の授業を受けた

    ベーシック :苦手 

 

   文法に関しては、”助動詞”までを徹底的にやって欲しい。

   だから、「助動詞までのルート」と「それ以降のルート」に分けている。 

 

   <助動詞まで> 

    《ハイレベル》 

     ・『富井の古典文法をはじめからていねいに(1~2章)』

     ・『古文 レベル別問題集 1(1~2章)』(東進) 

     ”助動詞”までをやらないと、何も始まらない

     可能であれば”助動詞”の空欄表を入手して、書きまくって覚えまくる・・・ 

      → 「意味」も全部 言える、「接続」も全部 言えるまで・・・ 

 

    《スタンダード》

     ・「スタディサプリ 高3古文文法編(1~7項)」

     ・『古文 レベル別問題集 1(1~2章)』(東進)

     インプット教材を富井先生からスタサプの岡本先生に代えている。

     古文は苦手な人が多く、なかなか伸びない人がいる。

      → 慣れていない人がいきなり独学で富井先生の本からスタートはやりにくい 

     東進のレベル別問題集は優秀。

      → なので、その前にあえて「スタサプ(映像授業)」を入れた 

 

    《ベーシック》

     ・「スタディサプリ 高1・高2古文文法編(1~12項)」

     ・『古文 レベル別問題集 1(1~2章)』(東進)

     アウトプットは同じで、インプットの授業がスタンダードとは違う。

      → 到達するレベルはほぼ同じ 

     「高1・高2」の方が、入りが易しい。 

      → 岡本先生の授業動画(スタンダード)を見て、キツければこっちに移るのもあり 

     「スタサプ」では「高1・高2古文文法編」と「ベーシック古文文法編」がある。 

      → 間違わないよう注意。「ベーシック」はコマ数が多い  

 

   ここまで頑張って、”助動詞”までを完璧にする。 

   ここから”他の文法事項”をやっていく。

 

   <他の文法事項> 

    《ハイレベル》 

     ・『富井の古典文法をはじめからていねいに(3~6章)』

     ・『古文 レベル別問題集 1(3~6章)』(東進) 

     ・『古文 レベル別問題集 2(1~3章)』(東進) 

     富井先生の参考書の”章”と東進の『レベル別問題集』の”章”がバシッと合っている。

      → なぜかと言うと富井先生が関わっているから・・・ 

     接続が良いので是非 やって欲しい。

     『レベル別問題集 2』の前半までやると文法に関してほぼしっかりできる。

     場合によっては演習問題に入っても良い。

 

    《スタンダード》

     ・「スタディサプリ 高3古文文法編(8~12項)」

     ・『古文 レベル別問題集 1(3~6章)』(東進)

     ・『古文 レベル別問題集 2(1~3章)』(東進) 

     東進の『レベル別』は固定。

     「スタサプ」で岡本先生の続きをやる。

 

    《ベーシック》

     ・「スタディサプリ 高1・高2古文文法編(13~19項)」

     ・『古文 レベル別問題集 1(3~6章)』(東進)

     ・『古文 レベル別問題集 2(1~3章)』(東進) 

 

   アウトプットは東進の『レベル別』で固定。

   岡本先生(「スタサプ」)も入れる。

   富井先生は以前からある。

 

   ここまでで「文法」をガチッと固める。

 

   ここまで「単語」がない。

   「古文単語」はマジで大事。

   ただ、英語を勉強するとき、実は文法から勉強しませんでしたか? 

   「単語」はもちろん覚える。ただ、「単語帳」からではない。 

   学校の授業のやり方をイメージした方法を取っている。

  

 [古文 Step2:共通テストレベル

   ここで「単語」が出てくる。

   ここで大きく2つに分岐する。

   共通テストの問題を1度 解いてみる。

   《2つのコース》

    ハイレベル :7割近く取れる

    スタンダード:それ以下(8割くらいの人はこっちだと思う) 

 

    《ハイレベル》 

     ・『GROUP(グループ)30で覚える 古文単語600』(語学春秋社)

     ・『古文 レベル別問題集 2(4~6章)』(東進) 

     ・『読んで見て覚える 古文攻略 マストアイテム 76』(桐原書店) 

     ・『古文 レベル別問題集 3』(東進) 

     ・『共通テスト 古文・漢文 集中講義』(旺文社)

     共通テストをゴールとして、「古文単語」「古文常識」を入れつつ・・・ 

     「文法」と「読解」をしっかりと固めていくコースとなっている。

 

    《スタンダード》

     ・『読んで見て聞いて覚える 古文単語 315』(桐原書店)

     ・『古文 レベル別問題集 2(4~6章)』(東進)

     ・『マドンナ古文常識 217』(学研)

     ・『古文 レベル別問題集 3』(東進) 

     ・『共通テスト 古文・漢文 集中講義』(旺文社)

     アウトプット教材はあまり変わらないが、古文単語は少なめでも良い。

      → 多くの場合、共通テストがゴールの人が多い  

     後で追加するタイミングもある。

     「古文常識」もサッといける感じにしている。

 

   ここまで来たら、最後は実戦問題で「過去問」みたいなものも入っている。

   さらに自分で「過去問」演習をして、共通テストレベルの目処を立てる。

 

 [古文 Step3:志望校対策] 

   《2つのコース》

    私立コース 

    国公立コース) 

 

    《私立コース》2つのステップ  

     MARCHレベル 

     早稲田レベル

 

    《私立コース:MARCHレベル

     最初に過去問を解いてみるのが良い 

      → 6割程度 取れる人はそんなにたくさんやる必要がない 

      《ハイレベル》(過去問で6割近く)

       ・『SPEED攻略 10日間 国語 文学史』(Z会)

       私立文系は出題される。

        → 数があったりする 

           → 是非 取りたい 

 

      《スタンダード》

       ・『SPEED攻略 10日間 国語 文学史』(Z会)

       ・『古文 レベル別問題集 4』(東進) 

       東進の流れがめちゃくちゃ優秀。

 

     この後は、しっかり「過去問」をやる。

 

    《私立コース:早稲田レベル

     共通テスト対策でやっていなければ・・・ 

     ・『GROUP(グループ)30で覚える 古文単語600』(語学春秋社)

     これに加えて・・・ 

     ・『世界一わかりやすい 早稲田の国語 合格講座』(KADOKAWA) 

     ・『早稲田の国語』(教学社・難関校過去問シリーズ) 

     この辺が固まってきたら「過去問」に入っていく。

     早稲田の古文は難しいが、得点源にしたい。

      → しっかりとやり込む  

 

    《国公立コース》志望校のレベルに合わせて分けている    

     東大・京大レベル 

     地方旧帝大レベル 

     地方国公立レベル 

 

    《国公立コース:東大・京大レベル》 

     やっていなければ・・・ 

     ・『GROUP(グループ)30で覚える 古文単語600』(語学春秋社) 

     これに加えて・・・ 

     ・『得点奪取 古文 記述対策』(河合出版) 

     ・『鉄緑会 東大古典問題集』

        → 解説が優れている  

        → 時間がない京大志望者はカットでも良い 

 

    《国公立コース:地方旧帝大レベル

     やっていなければ・・・ 

     ・『GROUP(グループ)30で覚える 古文単語600』(語学春秋社)

     これに加えて・・・ 

     ・『得点奪取 古文 記述対策』(河合出版)  

     ・「過去問」  

 

    《国公立コース:地方国公立レベル

     ・『国公立標準問題集 CanPass 古典』(駿台)  

     ・「過去問」  

 

    基本的に『得点奪取』か『CanPass』を使う。 

    このレベルになってくると記述問題も含まれてくる・・・ 

    多くはないが、ちょっと「読解」で詰まるかも・・・ 

     → オプションとして使える教材・・・ 

        ・『山村由美子 図解古文読解 講義の実況中継』(語学春秋社) 

    それ以外は、『得点奪取』の前に『CanPass 古典』を挟むとか・・・ 

 

  「古文」のフローは以上ですが、相当様変わりしました。

  色々な人と話したら、いきなり「古文単語」をぶち込むよりは・・・ 

  「文法理解」を優先した方が、最終的な学力が上がるのでは?・・・という気がしている。 

  実際、生徒でも単語を突き詰めるより、まず最初に”助動詞”とかの「文法」を固めた方が・・・ 

  共通テストで良い点が取れている。

 

漢文】 

  漢文はシンプル。

  「基礎~共通テストレベル」と「志望校対策」。

  分岐はない。一本道。

 

 [共通テストまで]  

   ・『漢文道場 基礎編』(Z会)

   ・『基礎からのジャンプアップノート 漢文句法 演習ドリル』(旺文社) 

   ・『文脈で学ぶ 漢文 句形とキーワード』(Z会) 

   ここまでは動画で何十回と言った。

   『早覚え速答法』をやりたいと言う人もいると思うが・・・否定はしないが・・・ 

   しっかり取りたい・・・漢文で・・・得点源にしたい・・・ 

   そう思うときに『漢文道場 基礎編』をやって欲しい・・・『句形とキーワード』をやって欲しい。 

   ただ、『句形とキーワード』の中に「それ、出なくない?」という句形もある。

    → できれば、指導者にアドバイスをもらって欲しい、内容カットしながら進める  

       → 不足するよりも多少オーバースペックでも構わない・・・漢文だし・・・  

 

   《共通テスト対策》 

    ・『共通テスト 古文・漢文 集中講義』(旺文社) 

    漢文は量が少ないので、サッとやってすぐに「過去問」に移る。

 

 [志望校対策

   出題する大学は多くない。

   私大だと早稲田とか・・・ 

    《MARCH》 

     ・「過去問」

       → 初めから・・・ 

 

    《早稲田》 

     ・『世界一わかりやすい 早稲田の国語 合格講座』(KADOKAWA) 

     ・『早稲田の国語』(教学社・難関校過去問シリーズ) 

     古文と一緒。漢文のところをやる。 

 

   国公立。

   まずは東大。

    《東大》 

     ・『得点奪取 漢文 記述対策』(河合塾)

     ・『鉄緑会 東大古典問題集』 

     これくらいしかやるものがない。

      → オプションとして『入試精選問題集9 漢文』(河合塾)もある 

 

    《一部の旧帝大》 

     ・『得点奪取 漢文 記述対策』(河合塾)

     ・「過去問」 

 

    《ごく一部の地方国公立》

     ・『国公立標準問題集 CanPass 古典』(駿台)

     ・「過去問」 

 

   しっかりと「共通テストレベル」を固めれば、その後の志望校対策はスムーズ。

   「英語」や「数学」は共通テストレベルまで行ってから、その先の道のりが長い。 

   「古文」「漢文」は共通テストまでしっかり固めれば、「過去問」にスッと入っていける。

   まずは、共通テストレベルの文法をガチガチに固める。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

 

CASTDICE:2023年度CASTDICE古典参考書フロー(参考書ルート)を解説!(2023/8/3)(15:39)