【英語】西きょうじ先生への10の質問(前編) 《武田塾》 | 生きるチカラ

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何をやっても上手くいかない。原因はあなたの中にあります。原因があなたの中にあるからこそ変わることができるのです。生きるのが難しい時代です。未来へのヒント・道しるべとなります。

武田塾と西きょうじ先生のコラボ動画の第2弾です。

  前回:「西きょうじ先生が教える著書の使い方

今回紹介する動画は前編・後編の2本になります。

動画2本分を1つのブログにまとめようと思いましたが文字数が多くなるので2つになります。

 

① の質問の中で『ポレポレ』を使って欲しいのはMARCH以上か国公立で和訳が出る大学とのことです。

そして、よく「オーバーワーク」と言われることについて、初めは読めないことが出発点になり、そこからどうすれば読めるようになるのかを知って、少しずつ読めるようになっていくんだと主張しています。そうすると全ての英文が類題になっていくとの考えです。

これは面白い考え方です。

 

この後にも、「難しい例文が読めれば良いわけではなくて、読むために何をするのか、どういうプロセスだと読めるのか、同じプロセスを他の文でも当てはめられるのか、というところがポイントになってくるので、多少のしんどさを覚悟して文章を読むと、どんな文を見ても怖くなくなる」と続きます。

今 ちょうど数学の網羅系参考書である『基礎問題精講』やその後のアウトプットの参考書についてブログに書いています。

上記のカッコの中を次のように変えてみます。

「難しい問題が解ければ良いわけではなくて、解くために何をするのか、どういうプロセスだと解けるのか、同じプロセスを他の問題でも当てはめられるのか、というところがポイントになってくるので、多少のしんどさを覚悟して問題を解くと、どんな問題を見ても怖くなくなる」 

面白いほど意味が通じます。

受験勉強することのヒントになりそうです。

 

そして、『ポレポレ』レベルの内容が身につけば、大学進学後の英語の論文も読めると言っています。

大学に入れば、必要なものは英単語と背景知識とのことです。

 

② の質問は① の質問にも繋がりますが、『ポレポレ』全体の解説にストーリーがあるように作っています。例題1の知識も利用して例題2を読み、例題1と2の知識も利用して例題3を読みという風に意識して例題を配列しているそうです。

いつも難しい例題として紹介される例題15も例題1~14までが理解できれば、何とか理解できるそうです。例題を一つ一つやっていくと、その例題のことしか意識しませんが、例題15をやるときは例題1~14も念頭に置いてやる必要があります。

「始点固定」です。

『ポレポレ』を何周くらいすればいいのかの回答は、『ポレポレ』全体に流れる読み方のストーリーがわかるまでとのことでした。    

 

④ の質問の英語が好きだけどうまくいかない人へのアドバイスは、自分が思っている”自分の実力”よりも 下のレベルから勉強をやり直すことだと言っています。

「これはできる」と思うことが次への一歩となります。

参考書ルートが終わっても受験に失敗する」の中でもみんな参考書ルートを参考にしてどんどん参考書を進める傾向にあるが、前に進むことよりも今 やっている参考書をしっかりと固めることの方が重要であり志望校合格への近道だと言っています。

CASTDICE のコバショーさんも英単語帳を選ぶ場合は3割くらいは単語を知っているものを選んだ方が良いと言っています。

勉強する際の手応えや成長を感じられることも大切です。

また、全部の単語がわからない英単語帳なら、今の自分の単語力とその単語帳の間に穴があることになります。注意が必要です。

 

⑤ の質問の偏差値65を70にするためには、構文的には『ポレポレ』で対応できますが、語彙力と音読が重要だと言っています。   

語彙力と音読の力があると文章を読むのが速くなり、理解する速度も速くなります。そうすると問題に対処できる時間を取ることができるようになります。

偏差値65と70の間に英語力において大きな差はないというのが西先生の見解です。

問題対処が下手とか、問題対処に余計な時間をかけているとかで点を取ることが上手くないということです。

だから、音読することによって読解力をつけます。 

音読するということは、ブロック・ブロックで見ていくわけだから・・・とカタマリで理解していく話が登場します。もりてつ先生と同じです。

 

そして、語彙力です。 

西先生の感覚では、偏差値65~70で止まっている人は語彙で躓いているそうです

英語ができない人も語彙で躓いていますが、上位層で躓いている人も原因は語彙だと言っています。 

この辺りになると「知らない単語は推測しよう」という話になりがちですが、西先生は、まずは覚えましょうと言っています。

確かにそうです。

 

西先生の話は一つの考え方・意見です。

 

 

紹介動画:武田塾 

■西先生に聞きたい10個の質問(前編)■  

 西先生は言わずと知れた伝説の予備校講師ですけれども・・・ 

 受験生は色んなことを西先生に聞きたいと思います。 

 

① 『ポレポレ』を使ってほしい人は?   

   志望校で言うとMARCH以上か国公立で和訳が出る大学ですが・・・ 

   「オーバーワークですか?」と言う人は物の考え方がわかっていない。 

 

   要は難しい文章も初めは読めないということが出発点なんです・・・ 

   そこからどうすれば読めるようになるのかを知っていく。

   そうすると様々な文が全て類題になっていく。

 

   易しい文章というのはその途中にあるだけで・・・

   読むプロセスは難しくても易しくても同じ・・・どこまで使うかというだけのこと。

   ある程度 文章が読める段階で、少し易しい文章が出たときに・・・ 

   すごくスムーズに読めると思います。

   自分が受験する大学で出題される英文よりも、多少 難しい文でも大丈夫なレベルまで・・・ 

   もちろん、まだレベルの低い人は『ポレポレ』をやってはいけませんが・・・ 

   ある程度のレベルの人なら多少オーバーワーク なくらいで頑張って欲しい。

 

   そうすると実際の試験本番の際に「この文章がわからない・・・」と思ったときに・・・ 

   本当はわからなくても構わないのにものすごくプレッシャーがかかる。

   でも、どの文章でも類題と思えるようになると・・・ 

   全然プレッシャーが変わるし・・・力も発揮しやすくなります。

   なので多少のオーバーワーク・・・多少でないとダメですが・・・ 

   かなりオーバーワークで頑張っても、無駄な時間を過ごすだけ・・・ 

   ライオンに食い殺されて終わり・・・   

   多少のオーバーワークはやっていく。

   要は『ポレポレ』の難しい例文が読めれば良いわけではなくて・・・ 

   読むために何をするのか・・・どういうプロセスだと読めるのか・・・ 

   同じプロセスを他の文でも当てはめられるのか・・・ 

   というところがポイントになってくるので・・・多少のしんどさを覚悟して文章を読むと・・・ 

   どんな文を見ても怖くなくなる

 

   そういう点ではMARCHを超えたレベルならば・・・

   MARCHで『ポレポレ』レベルの文章が出るのは・・・中央大学の法学部くらいですけれども・・・ 

   MARCHを超えるレベルの人はトライして・・・

   こうやって文章を読むというプロセスを身につけると・・・一生モノになる

   受験だけじゃなく・・・ということで頑張って欲しいと思います。 

 

   ライオンマークがついている問題・・・とても難しい文章で同じような難易度の文章が・・・ 

   長文に大量に出てくるかというとそうではない・・・ 

   西:このレベルばかり出されたら、受験生が読めない・・・

     今 入試では大量に読まなければならなくなっている・・・ 

   ただ、ここまでのレベルが出なかったとしても、結局 英文解釈をする上では・・・ 

   難しい文章を通じて学んだ読解の解釈の基本プロセスが通じる・・・ 

   そこに価値があるということです。

   西:将来 更に勉強する人は・・・このくらいのレベルは普通に頭に入っている。 

   大学に入ってからも『ポレポレ』で磨き上げた解釈力があると・・・本当に困らない。

   西:大学に入ったら単語と背景知識でしょうね。

   それさえ鍛えれば、どんな難しい論文であっても読めるようになっていく。

   大学に入ってからも『ポレポレ』に感謝する場面が多く感じます。

   西:一生モノの力をつけて欲しい。 

   ちなみに補足ですが、いつも難しすぎると言われたときには・・・ 

   表紙を1枚 捲(めく)ろうと言っています。 

   表紙を1枚 捲ると・・・ 

   「精密に配列された50の例文で英文読解で絶対に必要な基本プロセスを身につけよう」・・・ 

   ここに西先生の想いが全て詰まっている・・・ 

   西:よくできているね!コレ! 

   自分で書いた書籍ですよ! 

   西:ここにそんなことが書かれていたことなんて、すっかり忘れていました。

   そうなんですか!? これすごく使わせてもらっています。

   みなさん是非 表紙を1枚 捲って、基本プロセスと学ぶということを意識してみてください。 

 

② 『ポレポレ』は何周するのがベストですか?    

   これもよくある質問なんですよ。  

 

   西先生的には例題をかなり精密に並べたつもりなので・・・ 

   例題が続きものだなと思える・・・あるいは例題15ですね・・・ 

   例題15は、例題1~14までがわかれば、何とかわかるかなと思えるところまで読み込みたい。

   流れですね

   一つ一つの文が訳せるという・・・例題の繋がりというか・・・ 

   一貫して同じことをやっているんだなと思えるところまで頑張って欲しい。 

 

   これが正に緻密に配列された英文ということなんですよね。

   西:・・・はい。

   何周するのがベストか? 

   それはもちろん、人によって個人差はある・・・ 

   ただ、しっかりとストーリーとして『ポレポレ』を読めるようになる・・・ 

   何が自分に身について・・・どのように配列されているかまでわかってくるようになれば・・・ 

   もうそれは『ポレポレ』をある程度 身につけたと考えても良いかも知れません。

   

③ 英語が嫌いな人にアドバイスをお願いします   

   歌か映画かその辺りで好きなものが見つかれば一番 良い。

   例えば、ONE OK ROCKとか時々 歌詞に英語を入れているし・・・発音も結構 良いし・・・ 

   ああいうフレーズでも良いから・・・覚えちゃう・・・一緒に歌っちゃう・・・ 

   ”Don't be afraid”でも良いから歌っちゃう。

   とにかく何らかの”楽しい”を見つけること・・・これが勉強の基本です。 

 

   川:英語を単純に嫌々するような勉強法ではなくて・・・ 

 

   受験だから嫌々 作業のようにやらなければいけないけれども・・・ 

   とりあえず この言葉を英語で言えれば格好良いとか・・・ 

   あるいは映画で格好良いフレーズがあったら言ってみるとか・・・ 

   そのようなすごくシンプルで受験とは関係のないところであっても・・・ 

   少し楽しいということを自分に植えつけることが一番大事

 

   川:まずは単なる勉強じゃなくて、自分の好きと繋げて・・・ 

     英語は面白いんじゃないか?・・・英語を使えたら楽しいぞ・・・

     というような何かきっかけを見つけられると・・・ 

   大谷選手の実況中継でも良いよ! 

   川:良いんですか? 

   ただ、少し日本語が入っているからね・・・「すごい~」とか入っているから・・・そこはそこで・・・ 

   日本語を外国人がどう発音するのかを聞いていると・・・ 

   意外に英語の発音のパターンが見えてくる。

   川:OTA↑NI 

   ・・・になりますよね?・・・オオタニとは絶対に言わない。 

   英語のリズムとか発音の仕方が表れてくるので・・・ 

   英語がすごく苦手な人は・・・アメリカ人風に日本語を話す。 

   ワタシニホンゴワカリマセン・・・ 

   川:それでも良いんですか!? 本当ですか!? 

   いや 本当だって・・・! 

   とにかく英語的なものが楽しいと思えることが出発点・・・   

   川:じゃあ何かしらの自分の好きなものをきっかけに・・・ 

     英語を楽しいなと思えるように工夫してみましょう! 

   ポジティブになるということが出発点として一番大事だと思います。

 

④ 英語が好きだけどうまくいかない人へのアドバイス  

   多分この質問をしてくれている人は、ある程度 何となく単語も文法もやってきた・・・ 

   だけど、なぜか結果が出ないと言う人が多いのかなと思います。 

 

   一歩 引く。

   つまり自分が「ここだ!」と思って躓いているなら初心に戻ってそこからいく。

   (自分の思っているよりの下のレベルからやり直す) 

   西先生の本だと『英文読解入門』はとても基礎ですが・・・

   多分このレベルがわかっていないのに上に行こうとしている・・・ 

   上へ行こうと思ったら行けるけれども・・・いまいち行けないというところで・・・ 

   好きだけど止まってしまう。

   そのときは一歩 引く。

   自分が思っているレベルより一つ下のレベルからやり直してみたら・・・これはできると思える。 

   これはできると思うことが次に向かうきっかけになる。

   一歩 引く。ここで戦わない。 

 

   川:実は武田塾でも話していることで・・・武田塾には志望校までのルートがあって・・・ 

     志望校から逆算して参考書を並べています。

     やっぱりなかなか上手く結果が出ない人は・・・ 

     上のレベルに飛んでしまっていることがあって・・・ 

     そういう人は、まず、基礎からしっかり固めよう。

     それが君の成長に繋がるポイントだと話して・・・

     参考書のレベルを下げることがありますが・・・正にそれに通じる話かも知れないですね。 

   「これはできる」といったことから確認した方が伸びやすい

 

 

⑤ 英語で偏差値70を超えるために必要なことは?    

   ハイレベルな受験生からの質問ですね。

 

   偏差値65~70の壁はありますね。

   構文的には『ポレポレ』をやればいきますが・・・語彙力と音読・・・ 

   語彙力と音読の力があると文章を読むのが速くなる・・・理解する速度が速くなる・・・ 

   そうすると問題に対処できる時間を取ることができる。 

   偏差値65~70で英語力に差があるかというと・・・そういうわけではないかもしれない・・・ 

   問題対処が下手とか、問題対処に余計な時間をかけているとか・・・

   そういうことがよくあると思うので・・・音読すると初めに読解力がつきます・・・ 

   音読するということは、ブロック・ブロックで見ていくわけだから・・・ 

   その速度で理解することによって、英語がブロックで見えてくるので・・・ 

   読解力がつき、読むことも多少 速くなる・・・あとは語彙力。 

   偏差値65~70で止まっている人は語彙で躓いている。 

   できない人よりも、語彙で躓くのが上位ということが実感であるので・・・その辺かなと思う・・・ 

   川:確かに壁を越えるときに・・・解釈力はある・・・ 

     ただ単語をどうにかして推測で乗り切る人がいますが・・・ 

   その推測を教える方が技みたいで格好良い。 

   だから文脈から推測しようと言いますが・・・覚えていれば済むじゃんという話。

   身も蓋もないけれど、「覚えろ」と言われることが生徒は嫌いらしくて・・・ 

   「とにかく覚えろよ」と言うと授業は成立しないし、生徒は嫌がるし・・・ 

   人気を取りたい先生は覚えるよりも推測しようと言いますけれど・・・ 

   覚えた方が早いに決まっている

 

   川:これを本当に伝えたい。

     特に早慶志望の人は単語帳一冊を完璧にして、それでも戦えるけれども・・・ 

     もっと難単語を上に重ねた方が良いと・・・ 

     このチャンネルではもりてつ先生とかと伝えています。

     今回の動画を参考にして、みんなも65の壁を突破して70を目指してみよう!

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

 

武田塾:【超有名講師コラボ】ポレポレ著者の西きょうじへ10の質問【前編】(2023/9/15)(9:17)