【数学】CASTDICE 2023 数学(理系編)参考書フロー《CASTDICE》 | 生きるチカラ

生きるチカラ

何をやっても上手くいかない。原因はあなたの中にあります。原因があなたの中にあるからこそ変わることができるのです。生きるのが難しい時代です。未来へのヒント・道しるべとなります。

CASTDICE 2023 英語 参考書フロー」同様に2023年版の数学の参考書フローも公表されています。

  参照:「CASTDICE 参考書ルート(数学) 2022年 最新版」 

 

従来の参考書ルートでは「範囲学習」「基礎演習」「標準演習」「応用&超応用演習」に区分けしていました。そして各レベルの中で参考書を選択する方法をとっていました。

 

参考書ルートから参考書フローに代わり、

 英語    :「入試基礎」「共通テスト」「志望校対策」の3STEP

 数学(理系):「日東駒専レベル」「地方国公立レベル」「志望校対策」の3STEP 

にが学力レベルに合わせて分岐しました。

 

各レベル帯ごとに過去問を解き、「~50%」「50%~70%」「70%~」の3つのレベルに分岐します。

入塾の際 試験を行いどのクラス(レベル)で勉強を始めるかの確認(クラス分け試験)と、武田塾でいう”段階突破テスト”で勉強の成果を確認(卒業試験)するという”入口”と”出口” でのチェックを行います。

武田塾では毎週 ”確認テスト”や各レベルの参考書学習が修了すると”段階突破テスト”でちゃんと成果を確認しています。”段階突破テスト”が突破できないと参考書学習のやり直しです。自分の勉強のやり方のどこに問題があるのかを分析し、そのレベルの大学の過去問が解けるよう勉強し直します。

独学で参考書ルート・参考書フローを参考に勉強している人も要所での成果の確認は行って下さい。

 

今回の動画を見ていて「おぉー」と思ったのは『黄チャート』の登場です。

参考書ルート(CASTDICE)では、

 範囲学習 :『初めから始める数学』「スタディサプリ」 

 基礎レベル:『元気が出る数学』『基礎問題精講』

 標準レベル:『標準問題精講』『青チャート』『Focus Gold』『1対1対応の演習』

のように各レベルでの選択制でした。

 

それが参考書フローに代わり「日東駒専レベル」では、『入門問題精講』から始める人と『黄チャート(コンパス1~3)』から始める人に分岐しています。

そして「地方国公立レベル」では『黄チャート』から始める人と『ニュー アクション レジェンド』から始める人に分岐しています。

そして、『1対1対応の演習』に繋がります。 

 

以前 紹介したシーナさんなどは『青チャート』と『1対1対応の演習』は被っている部分(レベル)が多いので『青チャート』→『1対1対応の演習』の流れにあまり意味がないと言っていました。

また、『標準問題精講』については、CASTDICEでも『ⅠA』『ⅡB』『Ⅲ』はそれぞれ著者が違い、『基礎問題精講 ⅠA』から『標準問題精講 ⅠA』のは繋がるが、『基礎問題精講 Ⅲ』から『標準問題精講 Ⅲ』の間のレベル差が大きく繋げにくいという評価を持っていました。

 

参考書フローでは『基礎問題精講』と「『青チャート』『Focus Gold』」の中間的位置づけとして『黄チャート』が登場しています。

しかも『黄チャート』は『黄チャート(コンパス1~3)』と『黄チャート(コンパス1~5)』の2段階の使い方をしています。

『入門問題精講』→『黄チャート(1~3)』→『黄チャート(1~5)』→『ニュー アクション レジェンド』→『1対1対応の演習』の流れです。

 

今回の動画の中での発言は多くありませんが、CASTDICEでは国公立大学を目指すなら共通テスト対策の重要性にも注意しています。

共通テスト対策 数学・参考書ルート(武田塾)」にもあるように、共通テストの考えさせる問題の存在です。時間を多少かければ解けないことはない問題でも制限時間がありプレッシャーのかかる試験本番では焦りが生じ力が発揮できないこともあります。

普段のCASTDICEのYouTubeチャンネルの動画の中でも共通テスト・数学への受験生の不安(どういう思考問題が出題されるかわからない)について語られています。

 

動画を見ていて思うことは、やはり理系は大変だということです。

『入門問題精講』とは、

 『入門問題精講 数学Ⅰ・A』

 『入門問題精講 数学Ⅱ・B』

 『入門問題精講 Ⅲ』 

の3冊のことです。

 

『黄チャート』とは、

 『黄チャート Ⅰ・A』

 『黄チャート Ⅱ・B』

 『黄チャート Ⅲ』 

の3冊のことです。

 

『1対1対応の演習』とは、

 『1対1対応の演習 数学Ⅰ』

 『1対1対応の演習 数学A』

 『1対1対応の演習 数学Ⅱ』

 『1対1対応の演習 数学B』

 『1対1対応の演習 数学Ⅲ 曲線・複素数編』

 『1対1対応の演習 数学Ⅲ 微積分編』

の6冊のことになります。 

 

新課程になり『黄チャート』と『青チャート』には例題の動画解説がついています。

解説動画を見ることは時間を消費しますが活用できれば強い見方になります。

 

参考書フローを見ていて気付くことは『合格る計算』の存在です。

特に『合格る計算 数学Ⅲ』の存在は目立ちます。 

数学の範囲学習 前と後」の中でナカハシさんは、範囲学習と計算練習はセットだと言っています。

数学Ⅲと数学ⅠA・数学ⅡBの優先順位」の中で伊藤さんは、数学ⅠA・ⅡBが完成していないのに学校の授業では数学Ⅲに入っている場合の対処法について解説しています。

その場合は、まず数学ⅠA・ⅡBの復習を最優先にします。ただし、数学Ⅲは計算練習だけはしっかいと行って欲しいとのことでした。計算ができるだけで学校の定期テストも40~50点は取れるとのことです。

数学Ⅲが理解できるよう数学ⅠA・ⅡBを急いでしっかり復習します。その間も数学Ⅲの計算練習だけは行います。その後 数学Ⅲの勉強に入ります。

「計算」については別途 ブログに書きます。

 

「中学数学」から「高校数学(数学Ⅰ・A)」に先取り学習で繋げるのも独学の場合は大変だと思います。

公立中学校レベルの「中学数学」ではどうしても”公式を暗記する”、”計算する”、”答えを出す”で解けてしまいます。

それが、知らないうちに”概念・考え方”や”論理的思考”や”思考過程”などが重要になっています。

「どういうことなのか?」「なぜなのか?」。

根本的なルールが変わっているのに従来のルールでいくら勉強してもついて行けなくなります。

 

 

紹介動画:CASTDICE 

■CASTDICE 2023 数学・参考書フロー(理系)■

 *参考書ルート → 参考書フローに変更しました(学力レベルに合わせて分岐)。

   → 基本的な使い方は参考書ルートと変わらない 

   → 従来の参考書ルートで勉強している人はそのまま勉強を続けて下さい 

 

 大枠としてレベルを3つに分けている。

  STEP1:日東駒専レベル 

  STEP2:地方国公立レベル 

  STEP3:志望校対策 

 

 範囲学習 → 日東駒専レベル → 演習・地方国公立レベル(標準レベル) → 志望校対策 

 

STEP1:日東駒専レベル 参考書フロー] 

  診断テスト:日東駒専レベルの過去問の得点率に応じて分岐 

         → 得点率に応じて3つの方向性に分かれる 

 

  《50%取れなかった(範囲学習が終わっていない・数学が苦手)》  

   『入門問題精講 Ⅰ・A

   『入門問題精講 Ⅱ・B』 

   「スタディサプリ ベーシックレベル 数学ⅠA・ⅡB」 

     → 『入門問題精講』で理解が厳しい人 

   『黄チャート Ⅰ・A』(コンパス1~3レベル)

   『黄チャート Ⅱ・B』(コンパス1~3レベル)

   「スタディサプリ スタンダードレベル 数学ⅠA・ⅡB

     → 不安のある人 

 

   以前に比べて基礎レベルが丁寧になった。

   一気に『黄チャート』までやるが、コンパス3までに絞る。

   以前に比べてエントリー(入る)しやすくなる。

 

  《50%くらいは取れる。ある程度 範囲学習内容もわかっている。70%(合格レベル)に達しない》 

   『黄チャート Ⅰ・A』(コンパス1~3レベル)

   『黄チャート Ⅱ・B』(コンパス1~3レベル)

   「スタディサプリ スタンダードレベル 数学ⅠA・ⅡB」 

     → 不安のある人

 

   『入門問題精講』は省く。

 

  《初手で70%くらい取れた》 

   * 飛ばして”地方国公立レベル”へ  

 

  <ⅠA・ⅡBが終わったらⅢCへ>  

   * 日東駒専レベルの数学Ⅲ(C)の過去問を解いてみる。

   50%取れない人:『入門問題精講 数学Ⅲ・C』

            『黄チャート 数学Ⅲ・C』(コンパス1~3レベル)

   50~70%の人  :『黄チャート 数学Ⅲ・C』(コンパス1~3レベル) 

   70%以上の人 :『合格る計算 数学Ⅲ』 

             → 数学Ⅲ(C)は計算が大事 

 

  ここまでしっかり勉強してもう一度、日東駒専レベルの過去問を解いてみる。

   → 70%くらい取れれば次の”地方国公立レベル”に行く 

   → 50%取れない、70%取れない人は基礎が抜けている可能性がある 

      → 『黄チャート』を見直す、『スタサプ』を見直す  

 

STEP2:地方国公立レベル 参考書フロー

  診断テスト:信州大学レベルの過去問の得点率に応じて分岐 

 

  《50%取れなかった》  

   『黄チャート 数学Ⅰ・A

   『黄チャート 数学Ⅱ・B

   『黄チャート 数学Ⅲ

   『合格る計算 数学Ⅲ

   『国公立標準問題集 CanPass 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』 

   『国公立標準問題集 CanPass 数学Ⅲ

   「過去問」 

 

   『黄チャート』のコンパス1~3を既に勉強している人は、コンパス4・5だけやる。

   「過去問」に関しては自分の適切なレベルがあるのでうまく調整する。

   ここで『黄チャート』を最後までやる。

   『国公立標準問題集 CanPass』にも取り組む。

   いわゆる地方国公立大・理系の問題はある程度 解けるようになる。 

 

  《50%くらいは取れるが高得点は取れない》 

   『ニュー アクション レジェンド 数学Ⅰ・A

   『ニュー アクション レジェンド 数学Ⅱ・B

   『ニュー アクション レジェンド 数学Ⅲ

   『合格る計算 数学Ⅲ

   「過去問」数年分 

   『1対1 対応の演習』 

 

   ここはボリュームゾーンで教材も多い。 

   ここで『黄チャート』に漏れがあっても挽回できる。 

 

  《70%取れる》 

   『1対1 対応の演習』 

   「過去問」 

   『入試数学「実力強化」問題集』(駿台) 

 

   そのまま『1対1 対応の演習』に入る。

   地方国公立大の「過去問」をやる。

   上位国公立大を目指していくと思われるので『入試数学「実力強化」問題集』をやる。 

    → 分厚い一冊 

    → 一問一問が手堅いというよりは、あらゆる問題の方針パターンが載っている感じ 

       → 上位校を目指すのならこれくらいは知っていて欲しい  

    → 問題数がやばい → 1000問以上 

 

   信州大学の過去問を解いても良い点が取れた。 

    → ”志望校対策”に移る  

 

STEP3:志望校レベル 参考書フロー] 

  志望校の区分:・地方国公立 

         ・TOCKY(筑波・お茶の水・千葉・(神戸)・横国) 

         ・国公立医学部 

         ・旧帝大、東工大、神戸、慈恵、日医、順天 

         ・東大、京大医学部、医科歯科、慶應医学部 

         ・早慶 

         ・私立医学部 

 

  《地方国公立》 

    STEP2でもうやっている。

    『1対1 対応の演習』 

    「過去問」 

    『入試数学「実力強化」問題集』(駿台) 

 

   いままでの復習をしっかりやる。

   「過去問」演習。 

   追加するなら”共通テスト”の実戦系の問題集。 

   計算に課題があるなら『合格る計算 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』 

 

  《TOCKY(神戸は除く)》 

   『理系数学 入試の核心 標準編

   『合格る計算 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』(やっていなければ) 

   『合格る計算 数学Ⅲ』(やっていなければ)

   『短期攻略 大学入試 共通テスト 数学Ⅰ・A』(駿台) 

   『短期攻略 大学入試 共通テスト 数学Ⅱ・B』(駿台) 

   「共通テスト予想問題集」・「過去問演習」 

 

   「共通テスト予想問題集」・「過去問演習」が落ち着けば「二次試験の過去問演習」。

   このレベルの大学を目指すのなら共通テストもそれなりに取らなければならない。

   二次試験の問題も難問が並ぶということではないが、一定レベル以上の問題しか並ばない。 

   これらの参考書をしっかりと取り組む。 

 

  《国公立医学部》 

   『1対1対応の演習』(Ⅰ・A・Ⅱ・B) 

   『合格る計算 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B

   『短期攻略 大学入試 共通テスト 数学Ⅰ・A』(駿台) 

   『短期攻略 大学入試 共通テスト 数学Ⅱ・B』(駿台) 

   「共通テスト」

   『1対1対応の演習』(Ⅲ・2冊)

   「過去問演習」 

 

   医学部なので共通テストが取れるようにならなければならない。

    → ある点数以上が取れるようにする 

   国公立 医学部の二次試験はそんなに難しい問題が出題されるわけではない。 

    → まずは共通テストは固める 

   *フローで複数回出てくる教材は1回やればいい。

     → 復習でOK 

   医学部の場合 いまの教材でも対応できるが、一部の大学で教材を追加していた方がよい。 

    → 一部 紹介:ex. 『スタンダード演習』

              『理系の難問 徹底攻略 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ』(安田先生) 

              『理系数学 入試の核心 標準編』 

    → 各人の志望校の難易度による 

       → 学校や塾の先生に相談 

 

  《上位医学部(私立)+旧帝+東工大+神戸》  

   『1対1対応の演習』(Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ) 

   『スタンダード演習』 

   「共通テスト予想問題集」・「過去問演習」

   「二次試験 過去問演習」

   『理系の難問 徹底攻略 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ』 

 

   「共通テスト」対策も大切だが「二次試験」対策も大切。 

 

  《最上位大学(東大、京大医学部、医科歯科、慶應医学部)》 

   『1対1対応の演習』(Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ) 

   この後は3つの区分に分けてやる 

    a.『スタンダード演習

    a.『スタンダード演習 Ⅲ

    b.『合格る計算 数学Ⅲ

    b.『鉄緑会 基礎力完成 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B

    c.「共通テスト予想問題集」

   「志望校の過去問演習」 

   『大学への数学 新演習』 

 

   a b c は同時並行。順番は常にⅠAⅡBとⅢを同時並行でやっていて欲しいから。

   その後は志望校の過去問演習を中心にやっていく。

   過去問は東大志望なら鉄緑会を使うとか・・・の工夫をする。 

 

  《早慶》 

   「MARCHの過去問」 

   『理系数学 入試の核心 標準編

   「理科大の過去問」 

   『理系の難問 徹底攻略 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ』 

 

   「理科大の過去問」がある程度 取れるようになってから『理系の難問 徹底攻略 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ』。

   その後「早慶の過去問」。

   早慶の理工学部を単願の人はあまりいない。

    → 実質的にはMARCHレベルまでの人や四工大志望の人が多い 

       → 四工大:芝浦工業大学・東京都市大学・東京電機大学・工学院大学 

       → 手前のところをしっかりやっておく、とにかく復習 

       → 過去問をどんどんやっていく 

 

  《私立医学部》 

   『1対1対応の演習』(Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ)

   『合格る計算 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』 

   『合格る計算 数学Ⅲ』 

   「過去問演習」&「大学別対策」

   『理系数学 入試の核心 標準編

 

   3つを同時並行でやる。終わっている人は省略可。 

   「過去問演習」&「大学別対策」と『理系数学 入試の核心 標準編』を同時並行でやる。

   想定している大学は、北里・東北医科薬科・防衛医大・国際福祉・昭和・大阪医大・関西医大・東京医大・東邦。 

 

  参考書フローになってパターンは増えたが、受験生の気持ちになればシンプルになった。 

  網羅系を2冊やることもあるがレベルの重複が減った。

  CASTDICE の現場レベルでは各人に対応した指導を行っている。

 

   

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

 

CASTCICE:2023年度 CASTDICE 数学参考書フロー(参考書ルート)を一挙紹介(理系編)!(2023/7/23)(16:11)