今 書いているブログは高2生や高1生を念頭に置いています。
ぼく自身の経験では高3時に模試を受けた記憶がありません。また、浪人時代も模試は受けましたが結果を見ただけで模試を自分の勉強に全く活かすことができませんでした。
まず、国公立志望の人は年間を通して河合塾の”全統共通テスト模試(マーク式)”と”全統記述模試(記述・論述)”を受けることを推奨しています。
今年(2023年)であれば、全統共通テスト模試と全統記述模試は、各3回実施予定となっています。これ以外にも”全統プレ共通テスト”というのも実施されます。
また、旧帝大やそれに準ずるような難関大だと大学名を冠した冠模試も実施されます。
冠模試を受ける場合は、全統記述模試よりも優先するようアドバイスしています。
高2生であれば既に模試を受けているかも知れませんが、高3のゴールデンウィーク前後に最初の模試があります。そして夏までの勉強の成果を測る模試、夏の成果を測る模試と続きます。
こういった模試のスケジュールを知っての受験勉強になります。秋には難関大だと冠模試があります。
自分の実力が測れるのはこの辺りまでです。
秋以降にも学力が伸びる受験生がたくさんいます。
逆転したり、逆転されたりです。
一方、私立大を志望する受験生にはメボシイ模試はありません。
私大志望者はこの辺に注意して下さい。
模試を受けながら全受験生中の位置取りなどの確認にはなりますが、合否の判定には不向きなようです。
模試の結果に一喜一憂する必要はありません。
私大志望者は過去問を徹底的に勉強していく必要があります。
当然、大学ごとに傾向や難易度は違いますが、個別の大学で学部ごとに傾向や難易度が変わっていることもあります。
この辺を念頭に置き、早め早めで過去問の研究・分析を行い自分の勉強方針の参考にしていく必要があります。
2つ目の紹介動画は2023年の第1回 全統共通テスト模試の前日のものになります。
模試を受ける心構えについてです。
模試に対する必勝法などありません。これまでの受験勉強の成果を測るための模試です。
受験勉強を2~3月から始めたのなら、まだ1~2か月です。成果が出ないのは当然です。
模試後に成績にショックを受けて受験勉強をやめる受験生もいるそうです。
本末転倒です。
弱点を見つけ出してそこを補強していくのが模試の役割です。
そのためにも事前に課題をもって模試に挑むことが重要になります。
例えば、数学なら数学ⅠA・ⅡBとありますが、『基礎問題精講 数学ⅠA』を完璧にしていれば数学ⅠAはある程度 戦えるはずです。
英語であれば英単語や英文法が完璧であればある程度 単語はわかり、英文も読めるはずです。
模試が想定通りでなければその差異を埋めていかなければなりません。
また、次回の模試に向けて勉強の方針・計画を立て直さなければなりません。
共通テスト模試であれば「2022年 共通テスト・英語 リーディング 解説(もりてつ先生) -1-」「2022年 共通テスト・英語 リーディング 解説(もりてつ先生) -2-」で紹介したような対策をしなければなりません。
どの教科・科目も各人なりの勉強をして模試に挑む必要があります。
そうしないと結果が悪くても対策をしていなかったから対策すれば大丈夫、まだ範囲学習の途中だから範囲学習が終われば大丈夫というような言い訳で終わってしまいます。
「桜蔭を蹴る。都立高から東大へ -2-」の中で伊藤さんは夏と秋の東大模試の数学で思うような結果が出なかったために勉強法を改善し、見事 現役合格を掴み取りました。
模試は勉強ではありません。貴重な1日を潰して模試を受けます。
当然、その成果を十分得る必要があります。
共通テスト模試であれば、当然、事前に過去問で出題形式や制限時間などを調べておく必要があります。
冠模試でも同様です。
夏休みが終われば残された模試はわずかです。
事前に模試の年間計画を立て学習スケジューを作成しておきましょう。
タイトルは高3まで(高2のうち)にですが、「高3までに偏差値65を達成するための勉強法」を参考に偏差値65(高3になれば65よりも下がると思われます)になるための勉強のイメージを作っておきましょう。
1つ目の紹介動画:武田塾
■オススメの模試■
国公立志望の人と私立志望の人で考え方が違うので分けて解説します。
難しいのは共通型と記述型という部分。
→ 国公立志望の人はわかりやすい
→ 私立志望の人は迷いやすい
早慶や旧帝大志望の場合はいわゆる冠模試もありますが、冠模試がない大学を受験する人もいる。
国公立志望と私大志望の人に分けて、絶対に受けるべきオススメの模試を紹介!
[国公立志望の人にオススメの模試]
国公立志望の人は簡単です!
共通テスト型の模試を1~2社 受ける。
→ ex. 河合塾が行っている”全統マーク模試”が有名
→ 年間2~3か月に1回ほどあるので、それを通して受けるとわかりやすい
→ 前提として同じ模試を通して受ける方が、推移も分析で出してくれるのでわかりやすい
実力点検のために模試を使って欲しい。
【共通テスト模試】
各社が実施している模試を1~2社ほど受けて、年間を通して自分の実力を測っておこう。
次は2次試験ですが、大学によっては冠模試がある。
→ 旧帝大や一橋・東工大・神戸大くらいまでの難関大を中心に大学ごとの専用模試がある
→ 夏と秋、もしくはいずれかで実施されている
→ 志望大学であれば全て受けるべき
→ 志望大学の傾向に完全に合わせた模試
→ 志望大学の実力を図る意味で必須の模試
→ 冠ごとの特定の大学を想定した模試なので、母集団が実際の志望者の集まり
→ 入試本番で競うライバルに挑戦できる
[冠模試がない大学を目指す人向け]
冠模試がない大学については、基本的には記述模試が目安。
(以下は高田先生の個人的感想です)
→ 様々な模試の中で”全統記述模試(河合塾)”が一番 国公立の傾向に近い
→ 問題のレベルがちょうど良い難易度
→ ”進研”の記述模試は易しすぎ
→ ”東進”の場合は癖がある
【地方国公立志望の人にオススメ】
”全統マーク&記述模試(セット)”を通年で受けていく。
”冠模試”が夏以降にある大学は優先して受けよう。
[最難関大学を目指す人向け]
旧帝大以上の難関大学を目指す人は、冠模試の失敗を活かして本番に繋げている印象。
→ ex. 記述式でわかっていたのに計算ミスで大失点してしまった・・・
→ これが本番だと大変なことになるという危機感を得られる点も冠模試の魅力
→ (高田先生も大失敗を経験)
→ 模試を受けて本番の感覚を学ぶことで気が引き締まり意識を高められる
→ 本番でミスしてはいけない
→ 注意点や時間配分などを研究するようになる
[私立志望の人にオススメの模試]
私立志望の人で共通テストが大事な人は、もちろん共通テスト模試を受ける。
それ以外の人が共通テスト模試を受けるべきかどうか?
→ 共通テスト模試は受けた方が良い
→ ただ、国公立志望の人ほど実力や判定は正確には測れない
→ 問題傾向を実践的に練習する機会というよりは、今の実力を受験生全体で相対的・客観的に見る機会
→ 志望校の合格度ではなく基礎力の確認を行い、勉強の方針や完成度が正しいかを判断する
→ 難関私大を目指す人に共通テスト模試の結果が悪くても良いか質問される
→ そんなことはない
→ 早稲田に合格する人は一般的に全統マーク模試を通年で9割取れる人もいる
→ 低くても8割は取れる(人が合格するレベル)
→ 共通テスト模試の結果が悪い場合は、そもそも普段の勉強を見直す必要がある
→ 普段の勉強の完成度に疑念がある
→ ex. 武田塾のMARCHレベルで『英語長文 ポラリス 2』を勉強しているのなら、
→ 共通テスト模試・英語 リーディングで7割は欲しい
→ 6割では心配ですね・・・
→ 9割は共通テスト専用の対策をしないと取れない
→ 共通テスト模試の英文が時間をかけても読めない場合は英文の読解力の問題
私大の試験においてもスピード感は重要。
→ 共通テスト模試も効果的に活用していく
次は共通テスト模試 以外で何を受けるべきか?
→ MARCH志望の人が一番 辛い・・・
→ ”記述模試”はいらない・・・
→ 一番の模試は過去問です
[過去問対策の重要性]
高田先生は、医学部用の模試があるように、どこかの予備校が私大型の模試を作れば流行そうなきがしている。
→ 日東駒専レベルの問題、MARCHレベルの問題、総計レベルの問題などをバランス良く配列した模試
→ 関西では関関同立向けの模試を実施してる予備校がある
ただ、大学ごとの傾向が違っているので、基本的には傾向が掴める「過去問」がオススメ。
「模試」か「過去問」かという観点で言うと、「過去問」は早めにやるメリットがある!
→ 「模試」は5~6月などの実力が固まっていない時期から受けるもの
→ 春頃から率先して「過去問」を解いておくことで全体感が知れる
→ 勉強の戦略が立てやすくなる
→ 「過去問」を本格的に解き始めるのは夏頃からでも良い
→ 夏に志望校の過去問を解いていない人は遅い
[私大志望の人に伝えたいこと]
私立志望の人たちに伝えたいことは、模試の偏差値や判定について気になると思うが、私大志望の人は判定を全く気にしなくていい。
→ 私大志望の人は判定よりも中身が重要で、模試は入試本番と傾向が異なるので結果で一喜一憂は不要
→ その模試が自分の受験の尺度で、どういう立場でいるのかの指標を明らかにする目的で見て欲しい
私大志望の人は模試の使い方や振り返り方には要注意です。
[今回のまとめ]
・国公立志望の人は共通テスト模試・記述型模試・冠模試を受けよう!
・私立志望の人は共通テスト模試と専用の模試もしくは過去問を受けよう!
・英検などを継続的に受けて実力を高めることもオススメ!
2つめの紹介動画:武田塾
■模試必勝法■
(第1回全統共通テスト模試の前日の動画です)
前日に必勝法を知りたいはず!
→ 「どうすれば模試の点数が上がるのか?」
→ そんなものはない
[模試の失敗あるある]
模試後に模試でショックを受けてその後 勉強しなくなる!
→ 3~4月から始めた勉強(1~2か月)で高得点は取れない!
→ 大学受験の厳しさを再度 確認しておこう!
→ 特に共通テストの形式になって問題量も増えたので一筋間縄では行かない
→ 単にインプットして、すぐにアウトプットできるという難易度ではない
→ 結果が出なくて当然
[模試を受ける際の意識]
英語の長文の演習を行っている受験生は少ない。
→ 英語で得点は厳しく、国語も厳しいと思う・・・
理科や社会でも今回は範囲が限定的だと思うので、そこを偶然 勉強していた場合は取れるが・・・
一番大事なのは勉強したことが発揮できるかの確認!
模試を受ける目的は結果ではなく、今まで勉強したことが模試で発揮できるかの確認
[確認すべき内容]
範囲が決まっている教科がオススメ。
→ 数学・理科・ 社会はある程度 単元が決まっている
→ 部分的には問題が解けることもある
→ ex. 数学ⅠA・ⅡBがあり、学習している数学ⅠAの範囲は戦える
→ 数学ⅡBは未着手で成績は出ない
→ 学習済みの内容と未学習の内容を区別し、目的意識を持って模試に取り組む
[英語で確認できる内容について]
英語の場合は全統模試は基本的に全問が長文
→ 長文の勉強がまだの人はどうする?
→ 高得点はあきらめる前提になる
→ ex. 英単語を『シス単』の2章まで、『ターゲット1900』の800番まで終わっている
→ 共通テストの英語長文を読んでいて「英単語 結構わかるかも!」となる
→ それは成長の証
→ ex. 解釈まで終わっている場合
→ 一定の精読はできる
→ 全部解ききるのは難しいが大問2~3くらいまでは解ききれる
→ 読めた範囲は正答率が高い
→ 精読のスピードを上げる必要があるという評価ができる
→ 点数というよりは、手応えを項目ごとに確認することが重要
→ ex. 「単語は完璧に覚えた」「文法は自信がある」
→ 単語で詰まっていないか、長文が読めているかを確認
→ SVOCを頭の中で触れているかを確認
→ 長文読解の手応えを確認する
学習済みのことは必ず結果を出す、できないとヤバイ。未学習の内容はできなくてOK。
[受験生に伝えたいこと]
今回の模試ではあまり成績が出ないため、適当に受ける受験生が多い。
→ 模試を受ける時間がもったいない
お金(人によっては丸1日)と時間を掛けて模試を受けるので全力を尽くす。
→ 今できる範囲で良いのでやれることは全力でやる
→ その結果 できることとできないことの分析を行う
→ 日頃の勉強に戻る
模試を受けるからには何かを得る気持ちを持つ。
やってはいけないことは、勉強ができていなくて落ち込む、勉強をやめること。
自分の課題を見つけに行く気持ちで取り組む。
[今回のまとめ]
・全統模試の結果で一喜一憂せずに勉強した内容を確認しよう!
・今回の全統模試で大事なことは結果ではなく学びを発揮すること!
・志望校合格に向けて現状を確認し日々の勉強を積み上げていこう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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