もりてつ先生が”文法用語”を使った英文法のポイントについて解説しています。

 

国語・英語以外も「語彙」が大切」にも書いたように、英文法を学習するためには”文法用語”を理解し覚えなければなりません。

なぜなら英語を勉強する際、参考書や学校などの授業でもこの”文法用語”を使って説明・解説するからです。

英文法でも英文解釈でもこの”文法用語”を使って説明・解説されます。

 

中学生の頃、学校の英語の授業で現在進行形を習います。「ビー・プラス・アイエヌジー」です。

しかし、受け身(受動態)を習う頃には「ビー・プラス・過去分詞」となり文法用語が現れます。

不定詞には3つの用法があることを習います。

 名詞的用法  = ~すること

 形容詞的用法 = ~するための 

 副詞的用法  = ~するために

学校の定期テストのとき、一生懸命 英文にこの3つの訳を当てはめながら正解を探している自分がいました。

その後、動名詞で「-ing」を学びます。

そして、分詞で「-ing(現在分詞)」と「過去分詞」を学びます。

「-ing」だらけで違いがよくわかりません。

「ビー・プラス・アイエヌジー」の正体を知らないままに英語の授業は高3の3学期まで進んで行きます。

 

これらの”文法用語”に関して、武田塾やマナビズムでは徹底的に「言語化」していきます。

「○○とは△△のことで□□の役割がある」とかです。

紹介動画の中でもりてつ先生も”概念”や”コンセプト”という言葉を使っています。

何となくのイメージ・ニュアンスを「言語化」していきます。

がっちゃんは「不定詞は動詞を動詞じゃなくすこと」と「言語化」しています。

 

こうしてみると「英文法」も「抽象 → 具体 → 抽象」があります。

「抽象的」な英文法事項を「具体的」な例文で学びます。そして演習問題で確認しながら「抽象」な状態に戻します。

「抽象化」できているかどうかを「言語化」できているかどうかで確認します。

理解できているか?深く理解できているか?が重要です。

繰り返す復習したり、使いこなす中で理解を深めていきます。

本当に理解するとは、「あっ!」と自分の中で発見することです。

人から教えられるのではなく、自分の中で発見するのです。

この「あっ!」がとても重要です。

 

もりてつ先生の「ただよび 基礎英文法講座」の中でも今回登場する文法用語の解説があります。

 

英文法は「体系化」する必要があります。

バラバラに学習したことを体系化していくのか、体系化したものを学習するのか。

大学受験を念頭に置けば、一つは「中学英語レベル」、次は武田塾でいう「日大レベル」です。

特に「中学英語レベル」が重要です。

英文法の勉強法(東大生)」や「4択英文法参考書の勉強法」でも紹介したように、『Next Stage』のような英文法の4択問題集でも半年くらいかけて何周もし、理解を深め覚えていくということです。

大切なのは「何周もする」というところです。

学校の授業は1年間で教科書を1周しかしません。しかも中身はスカスカです。

学校の授業もバラバラですが、参考書の単元もバラバラです。

しかし、これらのバラバラが実は密接に関連しあっているのです。

英単語を「一語一訳」で覚えて終わり、のように英文法も最初に覚えたことから脱皮できなままのこともあります。

英文法を「体系化」していく必要があります。

 

中学生でも高校生でも「英語」の勉強の中心は英文を「読む」こと、音声を「聴く」ことにした方が良いと思います。

そして「書く」こと、「話す」ことです。

後ろの2つは一人では難しいですが、前の二つはやろうと思えばできます。

大学受験の「英語」はこの4技能の方向に

人の書いた文章を「読む」、人の話を「聴く」となると「国語(現代文)」とほぼ同じです。

日本語で読む・聴くのか英語で読む・聴くのかの違いです。

 

となると「英文法」は早めに切り上げる必要があります。

そして、何度も何度も戻ってこなければならない場所でもあるのです。

「英文法」の中で周回する必要があるように「英語」の中でも周回する必要があります。

 

 

紹介動画:武田塾 

■知っていたらカッコいい文法用語 知らないとヤバい文法用語■ 

 英文法の勉強をこれから頑張ろうとしている高1・高2生に! 

 受験生には復習の意味を含めて英文法について解説。

 

 知らないとヤバイ文法用語:

  みんなが知っている概念やコンセプトを正確に把握できているかを確認する 

 知っていたらカッコいい文法用語:

  習ってはいるけど名前を知らない差をつけることができる内容 

 

まずは初級編。高校入学時や中学生でも知っていて欲しい。 

 「品詞」:名詞・形容詞・副詞!  

       → ちゃんとわかってる? 

       → 形容詞と副詞の違いが言える? 

   文中における各品詞の役割を正確に理解して、それぞれの違いを把握していく必要がある。 

 

 「修飾」:修飾とは何か知っていますか? 

   何詞が何詞を修飾しているかを把握して、文法を正確に読み解く力を養う。

 

 「句と節」:”句”と”節”の違いを理解せずに勉強を進める人が多い 

   ”節”には主語・動詞が必要 

   名詞句/節・形容詞句/節・副詞句/節の役割を意識する。 

    → ex. 『Next Stage』などの英文法参考書の解説にたくさん出てくる 

         → 文法用語を理解していないと解説も理解できない 

   英文法の勉強に入る前に理解しておこう。 

 

 「目的語と補語」:SVOCのO(目的語)とC(補語) 

           → OとCの違いを説明できる? 

   ここで躓いてしまう人がすごく多い。

   SVOCの目的語と補語の違いを理解できず、苦戦する人が多いので入念に対策する。

 

高校の範囲

 「意味上の主語」:不定詞の前に”for”が付く、動名詞の前に所有格・・・ 

   理解できず終わってしまう人が多い。 

   文中の準動詞の動作主である名詞・代名詞を指示する必要がある場合に用いられる。

   どうやって勉強する? 

    → 「なぜ意味上の主語」が必要なのかを考える 

       → 意味上の主語の有無で文の意味が違うことに気付こう! 

   『大岩』に載っている内容もあれば、基本的過ぎて載っていない内容もある。 

    → 基礎を学ぶ段階から、疑問に感じたら調べて解決していく癖をつける 

 

 「準動詞」:準動詞はカタマリで句になって、名詞・形容詞・副詞になったりするもの 

   不定詞・動名詞・分詞 

   カタマリという感覚を身に付ける。

    → 句と節はカタマリ 

 

ここからは中級編。

 「付帯状況」: 

   with を使う? 

    → with を使うとは限らない。気を付ける 

    → with + ing と間違える人が多い。

   正確に理解して攻略していく。

   こういうのが好きになれたら強い。 

 

 「形式主語」: 

   ”it that 構文”や”it to 構文”の使い方を確認する。 

    → 主語の部分(形式主語)やSVOCのOの部分(形式目的語)にあったりする 

 

 「強調構文」:

   構文解釈の最大のテーマ・・・  

    → 和訳問題・・・

    → 強調構文なのか形式主語なのか見極める・・・ 

   マニアックなことが問われることも・・・ 

   ”分裂文”・・・

 

 「後置修飾」:

   参考書の章立てには載っていない。 

   基本的に一語の形容詞は前からかかり、二語以上の場合は後ろからかかる、と習うが・・・ 

    → 一語でも後ろからかかる場合がある 

   難関大学だとよく空欄になっている。

   共通テストでもあった。

   理解していない人が多い。

    → 理解すると差を付けられるポイント 

 

ここからは上級編。知っているとカッコいいレベルです。 

 「連鎖関係代名詞」:

   名前を知らない人が多い 

   関係代名詞で始まる節に”S+V”が挿入され、「関係代名詞+”S+V”+V」となる場合のこと 

   最難関の知識。

    → 高田先生は『Next Stage』の中では連鎖関係代名詞の問題が一番難しいと思っている 

   『肘井の読解のための英文法が面白いほどわかる本』の中にも入っている。 

 

 ここからは聞き覚えがない項目が出てきます。

 「疑似分裂文」: 

   ”分裂文”は強調構文のことです・・・ 

   ”分裂文”は”cleft sentence” 

   ”疑似分裂文”は”pseudo-cleft sentence”   

   疑似分裂文は基本的にはWhat が付く強調構文。

    → ex. I need time. ではなく What I need is time. とする  

 

 「代不定詞」: 

   難関大で問われることがある内容。

    → ex. You can come if you want to. など 

         → to 以降の動詞(come)を省略して表す形式  

 

 「祈願法」: 

   祈願法や希求法とも呼ばれている。

   出題されることがある。

    → ex. May you succeed! など 

   広い意味では”I wish”や”If only”も同様であり願望を表している。

   We wish you a merry Christmas は祈願法ではない。 

    → We wish [you][a merry Chistmas]. で第4文型のwish 

   仮定法を学習する際の終盤に登場する。 

    → 難関大を目指す人は押さえておく 

 

[今回のまとめ]

 ・初級の内容が疎かな場合は必ず完璧に復習しておこう!

 ・中級・上級は理解するとライバルに差をつけることができる!

 ・難関大を目指す人は上級編までチェックしておこう!
 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

 

武田塾:【受験生必見】初級~上級まで!英文法完全攻略(2023/1/24)(6:12)