現代文の勉強法についてです。
前回の「現代文はセンスか?」で、現代文にはセンスがある人もいるが、普通の人でも正しく勉強すれば受験は突破できるレベルの国語力は付くという話をしました。
今回は「現代文の成績が伸びない人の特徴」「正しい勉強(英語)の順番」という武田塾の2つの動画紹介になります。
ぼく自身、改めて受験勉強を勉強する中で、現代文と英語の勉強の仕方、問題の問われ方などが非常に似ていると感じました。
もっと言えば同じです。
現代文と英語は同じです。
現代文の勉強法は英語の勉強法のヒントになります。英語の勉強法が現代文の勉強法のヒントにもなります。
1つ目の紹介動画は「現代文の成績が伸びない人の特徴」についてです。
① 現代文の勉強をしていない
② 現代文の正しい読み方を学ばないまま問題を解いている
③ 解説を読まない
④ 説明できるようになっていない
⑤ 語彙力・キーワードを舐めるな
2つ目の紹介動画は「現代文の正しい勉強の順番」についてです。
「現代文のNG勉強法」も参考にしてください。
① 語彙力:『漢字マスター 1800』
② テーマ力を強化:『現代文キーワード読解』『ことばはちからダ』
③ 日本語のルールを改めて確認:『田村のやさしく語る現代文』『ゼロから覚醒はじめよう現代文』
④ 現代文の読解テクニックを学ぶ:『ゼロから読み解く最強の現代文』
⑤ 演習:『入試現代文へのアクセス 基本編』『柳生好之の現代文ポラリス 1』
「現代文を勉強していない」は、まず、現代文は「何を、どう」勉強するのかがわかっていない人が多いと思います。
日常で使っている母国語の日本語ですが、まずは語彙が重要です。
語彙には2種類あり、「漢字」と「キーワード」です。
「漢字」については、小学1年生のときからノートにいっぱい書かされてきましたが、まずは英単語と同じように「意味がわかる」ことが大切です。
「漢字」は「読める・書ける・意味がわかる」です。
まずは「読める・意味がわかる」から始めます。
最近の漢字帳は例文があり、その横に意味が書いてあります。
文脈で意味を捉えることもできます。
「キーワード」は本当にキーワードです。
評論文ではあるテーマについて書かれていますが、本文中に登場するキーワードを知っているか知らないかで文章理解が大きく違ってきます。
この「漢字」と「キーワード」は、以下の勉強と並行して行います。
「漢字」は必要に応じて小学レベルや中学レベルからやった方が良い人もいるはずです。
基礎・基本を固めることは非常に重要なポイントです。
そして、最初の勉強が「受験現代文とは何か?」を教えてくれる『田村のやさしく語る現代文』や『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』です。
この「受験現代文」の正体がわかれば、勉強の方向性が見えてきます。
「現代文の正しい読み方を学ばないまま問題を解いている」は、ぼくが見た限り、中学受験用参考書や中学生用の問題集などは基本的に「解き方」しか解説していません。
しかし、大学受験現代文においては、「読み方」も重要になってきます。
受験勉強をやらない限り、おそらく「読み方」は勉強しないかも知れません。
学ぶことがなければ存在すら知らないはずです。
そして、ぼくはこの「読み方」がとても重要だと今では思っています。
「大学で何を学ぶのか?」に書いたように、大学生になれば様々な参考文献やレポートなどを読みます。
そこには空欄や傍線はありません。
自ら内容に関し、「どういうことかな?」「なぜかな?」と傍線を引いていかなければなりません。
大学生になって読む本やレポートには設問などありません。
「読み方」が非常に重要になります。
この受験勉強を通して、しっかりと「読み方」を身につけてください。
武田塾やCASTDICE で取り上げられている参考書には、「読み方」と「解き方」の解説が詳しく書かれています。
例え、設問は正解であってもしっかりと解説を読む必要があります。
正しい読み方ができていたのか、設問へのアプローチは正しかったのかを確認します。
不足部分については充足し、正しい「読み方」、正しい「解き方」を身につけます。
「解き方」に関しても、ぼくの感覚では「解くための読み方」です。
まずは全体を読む「読み方」を学び、設問を「解くための読み方」を学ぶびます。
このことが参考書の解説には詳しく丁寧に書かれています。
そして、「読み方」通りに読む練習をします。
まずは「精読」。そして「速読」です。
「読み方」を身につけるために、参考書の解説に書いてある通り読んでみます。
何度も何度も読みます。「読み方」通りに読みます。
現代文にも、英語や数学のように「解答の根拠」が必ずあります。
「なぜ それが正解だと言えるのか」を自信を持って人に説明できるようになる必要があります。
英語のときも、数学のときも「何となく・・・」というのが出てきました。
「何となく」から脱し「明確に」説明できるようになる必要があります。
「2023年版 現代文・参考書ルート(武田塾)」や「現代文の勉強法(武田塾)」や「現代文のNG勉強法」などを参考に現代文の勉強を始めてください。
本当に英語の勉強に似ています。
英語の勉強が現代文に似ているのかも知れません。
両科目とも4技能を意識した勉強が大切です。
それは、大学に進学した後の学問の探求に影響を与えます。
1つ目の紹介動画:武田塾
■現代文の成績が伸びない人の特徴■
現代文は勉強法が一番難しい科目だと思う。
だから、こんな勉強法は絶対しないでね、という動画にします。
① 現代文の勉強をしていない
「現代文 どうしたら良いですか?」と聞いてくる人が多い。
→ そもそも現代文の勉強をしていない人が多い
他の科目は勉強するが、現代文は何となく解いていれば何とかなるという風潮がある。
→ それではダメ!
現代文をちゃんと勉強しましょう。
現代文の成績が伸びるのか不安な人が多いがやっていないから伸びないだけ。
→ 勉強すれば伸びるイメージを持つ
正しい勉強法で勉強すれば、どんなに今苦手だと思っている人も現代文は成績を上げられる科目。
② 現代文の正しい読み方を学ばないまま問題を解いている
現代文には正しい「勉強法」や「読み方」が存在する
→ どんな参考書で学べるか?
→ 『田村のやさしく語る現代文』
『船口のゼロから読み解く最強の現代文』
『ゼロから覚醒始めよう現代文』
読み方が詳しく書いてある参考書で勉強の軸を身につける。
→ 何もないままとりあえず問題を読んで解いても成長しない
1つの文章だけ覚えていても新しい問題には通用しない。
まずは現代文の正しい読み方を学ぶ。
③ 解説を読まない
現代文に関しては正解した問題の解説を読まない人が多い。
→ 現代文はマーク式の問題が多く、たまたま解けるパターンが多い
→ 何となく文章を読んで、選択肢を比べて選んで正解する
→ 次も正解するのかわからない
たまたま正解した問題であっても解説を読み、ちゃんと復習する
→ 現代文ができる人がどのような読み方をしているのか振り返り修正する
正解した問題の解説を読まない人はよくない。
→ 解説を読んで次はどう読むのかに繋げられないとせっかくの勉強が無駄になる
我流の読み方だと伸びない。限界が来る。
→ ex. 船口流の読み方に変えていく
→ 「現代文は得意だぞ!」と思っている人ほど我流を捨てるのが大変
→ 「何でこんな読み方をするんだろう?」と思ってしまう
プロの正しい読み方をしっかり身につける。
→ 現代文が得点できることがわかってくる
現代文は安定せず波がある科目だと言われる。
→ 正しい読み方を確立していないから
正しい読み方を確立できれば現代文は満点が狙える科目。
→ 正しい読み方を真似して演習する
④ 説明できるようになっていない
現代文の理想的な状態は、解説を熟読して復習して人に説明できると完璧。
→ 現代文の授業ができるようになるのが理想の状態
→ 解説を読んだだけで終わってしまう人が多い
現代文はどのように勉強したら成長できるのかを考える、
→ 練習や問題集で解いた文章に詳しくなっても意味がない
→ 別の文章になると頑張っても点数が上がらない
→ その具体的な文章から正しい読み方を身につける
→ 次に初めての文章を読むときも同じ読み方ができるようになる
ex. 船口先生の『ゼロから読み解く』『きめる!共通テスト 現代文』
→ 大変なのは初見の問題に応用するとき
→ 勉強してきた文章を船口先生流に磨けば解けるようになる
現代文のできる人ならこう考えるというのを自分の中に取り込んでおく。
普段の勉強から参考書の解説を熟読し、自分の頭の中に取り入れるために人に説明する練習をする。
→ 先生の考え方が頭に入る
武田塾の参考書ルートを勉強しても伸びない生徒もいる。
→ ただやるだけ、こなすだけの人
→ 現代文は問題を読んで、解いて、丸付けして、終わる人が多い
現代文は考え方を吸収して説明できるまでやると成績が上がる。
成績を早く伸ばしたいと思って次々と問題を解くだけだと成績は伸びない。
解いて終わりではない。
→ その後が大事
→ まずは土台を整える
基礎をしっかり固めた上に着実に上乗せしていく。
→ 最初の基礎の読み方を確立する
⑤ 語彙力・キーワードを舐めるな
舐めていると文章の読解力が付かない。
語彙力は『感じマスター1800』で漢字と意味をセットで覚える。
キーワードは『現代文キーワード読解』
→ 頻出の現代文の重要な語句やテーマ(近代・科学・宗教・言語など)を押さえる
語彙力やキーワードのテーマ力が文章読解の助けになる。
「何となくわかる、何となく読める」
→ 「何となく」が点数をブレさせている
しっかりと語彙の意味や定義を覚え、言えるようにする。
→ ぼんやりとしか読めていなかったことに後々気付く
→ 本当の意味で文章が理解できる
→ 根拠を持って解答できるようになる
現代文も、英語で英単語を知らなければ文章が読めないのと一緒。
[今回のまとめ]
・現代文の成績が伸びない人の特徴は、
① 勉強していない ② 文章の読み方を学んでいない ③ 解説を読まない
④ 説明できない ⑤ 語彙力・キーワードを疎かにしている
1個でも当てはまっていたら今すぐ改善しよう!
2つ目の紹介動画:武田塾
■現代文の正しい勉強の順番■
現代文は勉強の順番が大事!
勉強方法が間違っているので現代文の成績が伸びない。
正しい勉強法さえ知れば現代文を得点源にできる。
→ 現代文は伸びない教科ではなく、勉強法次第で伸ばせる教科
「現代文はセンスだ」「現代文はブレる科目だ」「勉強に時間をかけてもあまり意味がない」・・・
→ 誤解が多い
① 語彙力
語彙力強化の対策をする。
→ 現代文は日本語なのでそもそも対策する必要がない、という人がいる
→ そもそも文章に出てくる言葉の意味がわかっていないケースが多い
これを対策できるのが、『漢字マスター 1800』(河合出版)
→ 漢字と意味をセットで覚えられる
→ 現代文でよく出る漢字(ことば)を意味と合わせて勉強できる
→ 語彙力が付く
この参考書に出てくる語句は、現代文の選択肢の正誤を判別する際のキーワードになっている。
→ 意味が曖昧な場合、曖昧なまま選択肢を選ばなければならない
曖昧なままでは現代文を安定させるのは難しい。
文章だけではなく選択肢にも影響する。
ex. 陳腐
→ ”陳腐な表現”とはどんな意味?
→ 腐った?
→ 陳腐の意味は”ありふれて平凡な様”
→ ”腐った”では意味が強すぎる
→ マイナスの意味を加えすぎる
→ ”平凡な表現”くらいの意味しか持っていない
→ ”腐っている”では言い過ぎ
自分が持っている言葉のイメージと実際の意味ではズレが生じることが多々ある。
現代文が苦手な人は語彙力強化を行う。
語彙力をまずは鍛えよう!
漢字が得意な人もやって欲しい。
② テーマ力を強化しよう!
『現代文キーワード読解』『ことばはちからダ!』
現代文は似たようなパターン(テーマ)の文章がくる。
→ よく出るテーマ:科学・言語・宗教・文化・近代・・・
よく出題されるテーマを最初から頭の中に入れておく。
『現代文キーワード読解』は各テーマで章が分かれている。
→ ex. ”近代”
→ 「こういう論の展開が多い」
→ 「筆者の主張も近代についてこういう意見が多い」
→ 実際の入試問題をもとに各テーマの知識と理解を深められる
わかった状態で模試や実際の入試の文章を読んでいくと・・・
→ 「テーマは”近代”だ」 → 「多分こんな論の展開になるな」
→ 予想しながら文章が読める
知っているか知らないかですごく差が付く。
→ 前提知識なしで限られた時間の中で文章の本質を探りながら読むのは難しい
背景知識、前提として持っておきたい知識を参考書で押さえておく。
③ 日本語のルールを改めて確認
『田村のやさしく語る現代文』『ゼロから覚醒はじめよう現代文』
日本語のルールとは何かというと代表例は”助詞”や”接続詞”や”指示語”
→ ex. ”しかし”
→ 現代文を勉強したことない人は、何気なく無意識に読み飛ばしている些細な言葉
→ 現代文において非常に重要な意味を持つ
→ 前の内容と真逆のことを言う合図
→ 現代文の”しかし”の後は、重要な筆者のイイタイことがくる可能性が高い
→ 前のものを打ち消して、”しかし”の後ろは大事なものがくる
→ ex. ”つまり”
→ 話をまとめるという意味がある
”接続詞”には大事な意味があることを知らない受験生が多い。
まずは日本語のルールから押さえる。
④ 現代文の読解テクニックを学ぼう
『ゼロから読み解く最強の現代文』
現代文はどう読んでいいか、どう解いていいか わからないまま何となくやっている科目。
→ すごく危険だし、結局 安定しない
船口先生が実際に現代文をどのように読んで、どのように解いているのかを再現。
→ 船口先生の頭の中(働かせ方)を見て真似をする
→ 現代文の成績を伸ばす上で一番手っ取り早い
できる人の頭の中をのぞける参考書。
→ 頭の働かせ方を真似することが成績を伸ばす近道
こういった参考書をやっていない受験生もいる。
→ 勉強したが、結局 我流で解いてしまう人が多い
なぜか勉強になると間違いを犯してしまう。
→ ex. 新しいスポーツを始めるとき”正しいフォーム”を習う
→ 現代文は自己流でやってしまう
型が大事。
→ その最初の型を学ぶ
→ 船口流でなくてもよい。出口流、柳生流、・・・
→ 型を学べる参考書で勉強し自分の中に落とし込んで真似ていく
⑤ 演習
『入試現代文へのアクセス 基本編』『柳生好之の現代文ポラリス 1』
演習系の本を使って、どんどん勉強する。
→ 学んだ考え方が実際に使えるのか、を試してみることがポイント
演習における秘伝の技!
→ 問題集や模試が終わった後に何をするのか?
→ 解説を読む
→ 正解の問題は解説もあまり読まない
→ 間違えた問題は解説を読んで納得
→ これでは現代文は伸びない
→ 現代文は問題文がどんどん変わっていく
→ 一度 出題された問題(文章)は次のテストでは出題されない
⇒ 大事なのは、その復習の中でどうやれば正解を導き出せたのかを抽出すること
⇒ その”読み方”と”解き方”を次の文章(問題)でも意識しながら適用していく
→ 現代文の成長のポイント
多くの生徒・受験生は問題を解きっぱなしにしたり、丸付けして軽く解説を読むだけ。
→ 一問一問、間違えた問題も正解の問題もしっかりと解説を読む
→ どうすればもっと綺麗に解けたのかを考えることが最重要
→ この段階の前に戻る
→ 船口先生ならどう考えたのか?と自問する
→ 使えるエッセンス(本質的要素・真髄)が必ず前の方にある
解いた問題を解説を読んだ後、もう一度 船口先生になったつもりで復習する。
模試やテストの解説には”解き方”は書いてあっても”読み方”まで書いてないものもある。
必ず、その具体的な解説から次の抽象的な解き方・読み方まで参考書で確認する。
※ ここでも”抽象化”の力が必要となります。
→ 具体的な解説から理解を深め抽象化します
→ 参考書の中に”言語化”されて書かれています
[今回のまとめ]
・現代文の正しい勉強の順番は、
① 語彙力を鍛える ② テーマ力を鍛える ③ 日本語のルールを確認
④ 現代文の読解テクニックを学ぶ ⑤ 演習をする
・現代文は得点源にできる科目!
・ポイントを押さえて勉強しよう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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