今回のコバショーさんの動画はサブチャンネル「コバショー」の動画になります。
元ネタとなているのが『欠乏の行動経済学』という本です。
受験・学習関連の本ではありませんが、受験に転用しています。
1つ目の動画は「なぜ超優秀な人は受験勉強が「余裕」なのか」を問うています。
「余裕」というのは得点だけではなく、メンタリティや勉強時間に関してもです。 学力以外にも「余裕」
があります。
コバショーさんは2つの理由を挙げています。
1つは、先天的に頭が良い人がいるということです。 先天的に運動神経が良いのと同じように生まれもた頭の良さというものはあります。 記憶力であったり理解力であったり推察力であったり、頭の良さにも色々とあると思います。
そしてもう1つが「計画的に勉強ができている」ことです。
『欠乏の行動経済学』に出てくる”トンネリング”という考え方を使って説明しています。
人間は何か欠乏を感じるとそこに集中します。 その例として定期テストの”一夜漬け”を挙げています。
学生は時間的な欠乏を感じ、明日の定期テスト勉強に集中します。 一見良さそうなことですがこれがダメだといっています。 何か集中するということは、それ以外が目に入らないということになります。
定期テスト対策としては良いかもしれませんが、受験勉強としては良くありません。
コバショーさんは仕事でも納期ギリギリまで仕事が終わらない人は、結局、何か(他のことで)ミスをすることが増えると言っています。 仕事はそれ1つではありません。
優秀な人は”計画的”に受験勉強したり、”計画的”に「先取り学習」を行います。
そうすることで「余裕(スラッグ)」が生まれます。
この「余裕」(特に時間的)が重要です。
2つ目の動画は「勉強時間よりも重要なこと」についてです。
初めに勉強の効率について解説しています。 4000時間勉強しても5%効率が改善すると4200時間の効果があります。 一方、5%の効率低下で3800時間の勉強にしかなりません。
スマホを触りながらの勉強や音楽を聞きながらの勉強のような”ながら勉強”では効果に大きな差が生まれます。
コバショーさんは200時間は共通テストのサブ科目1科目分と言っています。 以前紹介したベテランちさんはセンター地理を30時間で終わらせたと言っていました(7割目標)。
ただ、コバショーさんが言いたいことは「量よりも質」と言うことではありません。
勉強時間を確保した上で、重要なのは「当事者意識」だと言っています。
「当事者意識」がないと勉強が単なる”作業”になると言っています。 まさに小学生の宿題(漢字や計算ドリル)のようになってしまいます。
単に単語帳をパラパラめくって時間を過ごしたり、「数学」の問題で分からない問題の答えを赤ペンで写したりは受験勉強ではありあせん。
ぼく自身が中高生だった頃やぼくの子供達の勉強も単なる”定期テスト対策”でしかありません。
目標が”定期テスト”です。 だから、分からなかった・覚えていなかった問題、間違った問題などを「できる」ようにしようという発想がありません。 「できない」ままに前に進んでいきます。
勉強をしないので「できない」ことが「できる」ようになるはずはありません。
定期テストが来るたびに”その場限りの勉強”で終わってしまいます。
親としてはいつになったら”受験勉強”を開始するのか不安でしょうがありません。
学校の先生の言葉を信じて学校の言うことを真面目に勉強しているのかもしれません。
ただし、ここでも「当事者意識」は必要です。
夏休みの40日間、毎日10時間勉強しても400時間にしかなりません。
高1生であれば、夏休みがあと3回あります。 高2生にはあと2回です。
4月から既に100日が経過しました。
40日などあっという間です。
一夜漬け的な集中力も大事ですが、「余裕」を持った地に足が着いた”計画的”な勉強が大切です。
しかも「当事者意識」を持った勉強です。
覚えるのもできるようになるのも自分次第です。
塾や参考書が覚えさせてくれたり、できるようにさせてくれる訳ではありません。
「当事者意識」を持った勉強のきっかけは「CASTDICE」でも「過去問」です。
- なぜ超優秀な人は受験勉強が「余裕」なのか -
安々と難関大に合格する人は結構「余裕」で合格してる人が多い
点数的にも「余裕」ということもあるがメンタリティ・勉強時間的にも「余裕」で合格している
→ MEMO : 学力以外も余裕があることが多い
MEMO : 彼らが余裕で合格できる理由とは?
結論から言えば2つの方向性がある → 2つを兼ね備えている人もいる
[理由① 先天的なもの]
・ 先天的に頭が良い → 言わざるを得ない
→ MEMO : 倍くらいの記憶力がある人もいる
→ MEMO : 他の人の6~7割の勉強量で済む
・ 中学受験で成功している人に多い → 小学生の頃から少し脳の構造が違う
→ MEMO : 卓越した理解力・応用力がある人も
→ MEMO : コバショーさんは根性・努力型
[理由② 計画性がある]
・ 計画に沿ってできているから「余裕」がある
→ 『欠乏の行動経済学』
→ 人間は欠乏を感じるとそこに集中する → ”トンネリング”
→ MEMO : 集中するほど他の物が見えなくなる
ex. 定期テストの前日に定期テストの勉強をする
→ 「時間」が欠乏しているのでトンネリングを起こす
→ MEMO : 短期的に集中力はブーストされる
→ MEMO : 通常以上の効果を得られる
「良いこと」と思うかもしれないがそうではない
→ 受験勉強のゴールは入試本番当日
→ だから、入試本番の1週間前、1か月前はかなり集中力が高まる
→ MEMO : 直前に伸びるのはまさにそれ
→ 現役生は最後に伸びると言われるが、現役生に限らず人は欠乏を感じると集中力が高まる
→ MEMO : 欠乏による効果が得られるのが実情
→ ”トンネリング”を起こすことで他のことが見えなくなる
→ 他のことの効率は著しく下がるというのが研究結果
→ 定期テストや小テストにばかり時間的欠乏を感じて集中する
→ MEMO : 他の物が見えない状態に陥る
→ 明日が定期テストなら、今日の授業が頭に入ってこなくなる
→ MEMO : 長期的にみるとマイナス効果に
仕事にしても受験にしてもなんでも間に合わせるのがギリギリな人って、結局うまくいかないことが多い
→ 間に合わせることだけに集中しているので、それ以外のことが見えなくなる
→ MEMO : 他の部分でミスをすることが増える
”仕事ができる人”はどうしているのかというと、すべてに対して「余裕」を持っている
→ まさに受験がそういう状態
→ MEMO : 常に期限に迫られて質が下がる
→ 時間が欠乏 → 何かに集中(トンネリング) → 短期的な成果は出る
→ 受験勉強という長期的なもので見るとなかなかプラスになっていないケースが多い
”優秀な人”は計画的にやっている
→ 定期テストも普段からコツコツやったり、「先取り」も計画的にやったり
→ MEMO : 計画的なので時間的欠乏がない
→ MEMO : 常に視野が広く、「余裕」がある状態 → ”スラッグ(余裕)”
→ その「余裕」を作ることがとても大事
コバショーさんが言っている「先取り」も根本的には「余裕」を作ること
→ MEMO : 「先取り」を頑張れば「余裕」が生まれる
→ 「時間」という一番重要なリソース(資源)を後から自由に使える
高校3年生の12月と高校1年生の4・5月ではどちらが重要か?
→ MEMO : 直前期の方が当然重要
直前になればなるほど融通を利かせて、その場その場で自分がやるべきことをやった方が結果が出る
→ MEMO : 直前期をうまく使えば結果に繋がる
→ 時間がない人ほど、決まりきった範囲学習や問題集をやらなけらばならない段階にしか到達していない
→ MEMO : 「余裕」がないと最後に失敗に繋がる
優秀な人は最初から計画的に、時間的「余裕」がある中で戦っているので、最後まで時間的「余裕」がある
→ MEMO : 「余裕」がある人は最後まで「余裕」がある
→ MEMO : 「先取り」の重要性の裏付けでもある
- 勉強時間よりも重要なこと -
『欠乏の行動経済学』
MEMO : 本の事例を元に受験勉強を語る!
[生まれる大きな差]
事例 : とあるアメリカの州では運転中スマホや携帯を使いながら運転する人は事故にあう確率が非常に高かった
MEMO : 手元でいじっていなくても(ヘッドセット使用など)事故率が高い
MEMO : 同時並行だと効率・集中力が落ちる
MEMO : 難関大学合格には数千時間必要 → 長期の勉強が必要
→ 難しいことがある
→ ex. 4000時間勉強するのに他の人より5%効率的に勉強できれば200時間上乗せできる
→ 200時間は共通テストのサブ科目1科目分の勉強時間相当
→ ex. 4000時間の95%の勉強しかできなければ、自分の時間の中から4000時間を捻出しているが実際は3800時間しか勉強していないことになる
MEMO : わずかな効率差が大きな差を生む → 共通テストのサブ科目1科目分をノー勉で挑む
[当事者意識と受験勉強]
MEMO : 質が重要といえばそれまでの話
→ ”質”か”量”かの議論に陥りがち → そうではない
勉強時間は確保してください
→ その上で、それよりも重要なことって何なのかという話を改めてします
【結論】 重要なのは「当事者意識」
受験勉強中に電話をしたりスマホをいじっている時間は勉強時間に入らない
→ MEMO : ながら勉強は勉強時間じゃない
勉強中にスマホをいじっていると集中力が落ちることは当然分っている
→ だからこそ”ながら勉強”は絶対しちゃいけない
→ MEMO : 休憩時間としてやるのはアリ
→ どうせ休憩するなら、しっかり休憩した方が良いと思う(by コバショー)
→ 音楽を聞きながら勉強するのは論外
→ MEMO : 基本的には勉強に100%集中する
自分を100%勉強に向かわせたとしても変わってくるのが「当事者意識」というポイント
→ 「勉強」と「作業」が違うということ → 大事なポイント
ex. 先生から「英単語を覚えてきてください」と宿題を出される
→ MEMO : 単語の意味をすぐ出すための訓練をする
→ MEMO : なんとなくでは絶対に覚えられない
自分の意識がそこにちゃんと入り込んでいて、自分の脳に負荷をかけている状態を作り出すというのが「勉強」
→ 1時間「英単語」の勉強をしても、だだ英単語帳をパラパラと眺めてるだけの人と、音読しながら30分回して、覚えたかどうかを赤シートで隠して確認している人
→ MEMO : 同じ時間でも意味が全然違う
勉強の質といえばそれで終わりですが、ただ本質的にはそうじゃなくて「当事者意識」を勉強にもっていかないといけない
「当事者意識」さえ持っていれば、ちゃんと自分の脳に負荷をかける行動をやる
→ 「当事者意識」がない = ”作業” だと”取り敢えずやる”だけ
MEMO : ただの”作業”では成績は上がらない
勉強時間は絶対に確保する必要がある
→ 「当事者意識」がある上で数千時間必要
4千時間、5千時間使ってもただただ思考停止で指示されたことをやっているだけでは意味がない
→ MEMO : 思考停止の作業は勉強時間ではない
→ 今の成績が良い・悪いという問題ではない
→ 結局、「当事者意識」を持てているか
MEMO : やらされていることは作業的になる
MEMO : 経営者は考えて行動しないとダメ
MEMO : 勉強は頭で考えてやらないといけない
→ 自分の脳に負荷をかけて、課題に入り込んで、物事を考えて実行していかないと解決しない
受験生がやらないといけないことは、言われたことを”こなす””作業”ではない
→ 自分の状況を理解して、脳に負担をかけて一つ一つ習得していかないと意味がない
→ MEMO : 勉強は頭で考えてやらないといけない
勉強が”作業”になれば成績は上がらない
→ こういう勉強をしてしまっている人が一定数はいる
→ MEMO : 勉強じゃなくて”作業”のケースが多い → 「当事者意識」はあるの?
→ MEMO : 机に向かうまでは当事者、その後は他人事(作業)
こういうケースは悪気なくやっていることが多い
→ 本人の中では「しっかりやっている」、「時間を使ってやっている」と思っている
→ 結果が出ない
→ MEMO : 努力と現実のギャップが生まれる
高2でも高3でも同じやり方でやっていると時間を使っても成績が伸びない
→ MEMO : やっていてもイマイチな結果で終わる
「CASTDICE」では細かな動作から指導している
→ ex. 単語を覚えるとは?
→ 細かな部分から丁寧に指導していく
→ MEMO : 徐々に成績が伸びていくことが多い
勉強時間よりも大事なものがあって、それが「当事者意識」だということ
ただ、「当事者意識」を持ちなさいと言われて、いきなり持てる人はなかなかいない
「当事者意識」を持つために
→ MEMO : 自分で学習計画を考えてみる
→ MEMO : 本番レベルの問題(「過去問」)に実際に挑む
→ 定期的に志望校の「過去問」を見てみる
→ MEMO : 「当事者意識」を持てるきっかけになる
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
コバショー :なぜ超優秀な人は受験勉強が「余裕」なのか (2022/06/19)(11:26)
コバショー :受験で勉強時間よりも重要なこと (2022/07/03)(13:26)