「受験の天王山」と言われる「夏休み」を目の前しています。 これは高3生だけではなく、高2生や高1生にも言えると思います。
東大・理Ⅱに現役合格した「PASSLABO」の宇佐美さんや京大・経済に現役合格した「武田塾」の高田先生も大学受験を意識した勉強を始めたのが高1の夏からです。
学校の授業での勉強の進め方と受験勉強の進め方は違います。
今回の紹介動画は「CASTDICE」のインターン生の田中くんの「自称進から東大 現役合格するための注意点」についてです。
田中くんは福島県の公立高校出身で1浪(河合塾本郷校)後に東大・文Ⅲに合格しています。(田中くん情報は他動画より)
「CASTDICE」で「自称進」を語るのは福岡県出身の寺丸くんです。
ぼくは教育系YouTubeチャンネルを見るまで「自称進」という言葉を知りませんでした。
ただ、学校が近隣の旧帝大や地元国公立大を意識した授業をしてくれるのはいいことだとも思っています。
今回の動画も目標が東大なので、そもそも東大対策を行っている高校などあまりないと思っています。
筑駒、灘、開成、桜蔭などの超進学校でもレベルの高い授業は行っていますが東大対策は行っていないようです。
授業・講義を受けても演習を積み重ねて学力を引き上げて行く必要があります。
首都圏の超進学校に通おうとも「鉄緑会」など”塾”のカリキュラム・スケジュール・演習(宿題)が中心となっています。 地方にいればこのペースメーカーとなる”塾”の存在がありません。
田中くんの反省点は5つです。
・ 授業の進度は無視しよう
・ 勉強計画の情報収集
・ 周囲に惑わされない
・ 進学校生徒のコンテンツを活用
・ よく考えて塾を選ぼう
「授業の進度は無視しよう」と言っていますが、ぼくは「英語」、「数学」、「現代文」は「先取り学習」を含めて自分のペースで勉強する必要があると思っています。 そして、それ以外は学校の授業(内職)を含めてペースメーカーにしべきだと思っています。
必要なのは授業を受身で受けるのではなく、まず、科目の全体像を知っておくことです。 各科目で何を勉強しておかなければならないのか暗記すべきこと、できるようになるべきことなどを意識しながら、場合によっては即(薄い)問題集を解いてみることなど工夫を凝らすことも大切です。
高校生は1日の大半を学校で過ごします。
勉強計画の情報収集も大切です。
何をどのように勉強するかが明確になっていないと行き当たりばったりの勉強となり効果も効率も悪くなります。
探せばネット上に情報はあふれています。 勉強計画の全体像を作り、月次、週次、日次に落とし込みます。
時間無制限の勉強や60分、90分などの勉強、隙間時間の勉強などを上手く使い分け効率的に勉強していきます。
また、周囲に惑わされないことも大切です。
志望大学や学部が違うことにより入試問題が違うため、当然、最終的な学習到達点が違ってきます。
そのことにより勉強法も変わります。
現在の進捗状況や学力も違います。
大切なのは自分の勉強法を確立することです。
受験勉強を始めても何度も修正することになると思います。 自分の勉強法を確立させるためにも早く開始することが重要です。
今回の動画は「自称進」と特有のことではありません。
どんな高校に通っていたとしても、これらのことに留意する必要があります。
情報に関しては、福岡の寺丸くんや大阪のおくらちゃんなど早稲田大の志望者が周囲にいなかったりや情報がないということもあります。
西日本在住の人の首都圏の大学情報や東日本在住の人の関西の大学情報の不足などもありえます。
進学校でなければ、そもそも大学進学の情報が少ないこともありえます。
学校の先生はみんな大学卒のはずです。 先生の出身大学を聞き出し相談できる先生を作るのもいいと思います。 自分の担当教科・科目以外であっても勉強法に関しては持っているはずです。
- 自称進から東大 現役合格するための注意点 -
【企画】 ・ 自称進学校から浪人して東大合格を果たしたインターン生の田中くん
・ 浪人したからこそ気づいた「○○してれば現役合格できたはず」という注意点を5つ紹介
自称進の特徴 (過去動画から)
1.内職でガチギレされる
2.国公立至上主義
3.模試の結果に一喜一憂
4.「受験は団体戦」という風潮
5.進学塾、予備校の否定
6.課題の量が多すぎる
7.文武両道
8.頭髪検査が厳しい
9.数学問題集の答えが配られない
田中くんの高校は6つ当てはまる
さらに
+ 東大受験の社会2つを「日本史・世界史」でしか選べない(「地理」はなし)
+ 東大受験の情報が入ってきづらい
[1.授業の進度は無視しよう]
集団授業なので先生は生徒全員に進度を合わせざるを得ない
→ 授業のレベル低く、授業だけでは東大に合格できない → 仕方ない
自称進は最終目標を東大にしていない
→ 地方旧帝大に合格できれは良いという風潮
【対策】
・ 東大合格までを逆算して、自習のスケジュールを綿密に作り・実施する
→ YouTubeなどを活用してスケジューリング
(コバショーさん) 一般的な高校(99%)は学習の最終到達が東大合格レベルに達しない
→ それでも学校の先生はどこにでも合格できると言っている
→ 注意が必要 → 自分の軸を持つ
[2.勉強計画の情報収集]
自称進は東大志望者が相対的に少ないので、情報が入ってきづらい
→ 勉強計画を立てる上で足かせとなる
→ 情報収集のために外部のコンテンツを頼る
【対策】
・ 勉強合宿の利用
→ ex. 東北には「福島学びのネットワーク」というのがある
→ 地方の高校生の学力向上のために勉強系の企画を行っている
→ ex. 東大サークル「FAIRWIND」
→ 地方と都市部の学力格差を埋めるために頑張っているサークル
(コバショーさん) ネットで調べるの良いが、リアルの情報も調べれば入手できる
[3.周囲に惑わされない]
地方の自称進には東大志望者は少なく、田中くんの高校には東大文系志望者は田中くん1名だった
→ 学習面で周囲から間違った影響を受けやすい
→ ex. 「社会」では周囲は「社会」が受験科目でなかったり、短答式で覚えれば正解になる私大の受験生が多かった
→ 東大は記述であっても用語を覚えて定期テストレベルの記述に答えられれば何とかなると思っている人もいる → 大間違い
→ 東大は600字や660字の記述が毎年出題される
→ 定期テストに600字の記述が出題されますか?
超進学校には東大志望者がたくさんいて、周囲の真似をしていても何とかなるケースがある
自称進にはエセ東大志望者(ファッション東大志望者)がいる
【対策】
・ 周囲の勉強法に影響を受けない
→ 良いと思ったら真似てみる → 慎重に
(コバショーさん) 開成は恵まれており周囲に合わせておけば良い
[4.進学校生徒のコンテンツを活用]
記述・論述は添削が必要だが全国で利用できるコンテンツの活用
→ ex. 臨海セミナー東大プロジェクト
→ 年10回の東大テストゼミと過去問の添削を行ってくれる
→ プレミアム会員制度 → 会員に認定される基準がゆるい(現役生はほぼ無条件)
→ 当時は年会費3千円、友達の紹介で入会すると図書カード3千円分がもらえた
→ ex. 東大特進コース(東進の東大に特化したコース)
→ 東大模試の成績に応じて割引制度あり
→ 東京・大阪などで対面式の講座があり、講座の視聴と板書が見れる
[5.よく考えて塾を選ぼう]
超進学校だと「鉄緑会」や大手予備校に通うので周囲に合わせて入塾するが、自称進は地方に多いので通えても肩身が狭い思いをする
→ 都市部の大道の塾に通いづらい
友達が通っているので、という理由で塾に通うのはダメ
いまはネットの発達でオンライン授業も多く、自分に合った塾を探しやすい環境にある
塾は吟味して選んだほうが良い
(コバショーさん) 筑駒、灘、開成、桜蔭のような進学校よりも頭を使って勉強する必要がある
→ 周りに流されるな!
→ 超進学校だと周りに流せても、それは良い流され方になる
→ 塾の選択、コンテンツの選択、情報収集の仕方、スケジュールの組み方、・・・
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
CASTDICE :自称進から東大に現役合格するための注意点5選 (2022/06/26)(15:11)