「参考書ルート(英語) 2022年 最新版」で「英語」の参考書ルートを紹介しました。
その「数学」版となります。
以前紹介した「参考書(数学)ルート 《CASTDICE》」は”参考書カレンダー”と”数学が苦手な向け参考書ルート”を紹介したブログとなっています。
「以前の参考書ルート」に関する動画も紹介しておきます。
「CASTDICE」の参考書ルートの考え方は「シーナさん」とよく似ています。
似ているというのは、参考書ルートの区分けです。
「CASTDICE」では「範囲学習」、「基礎演習」、「標準演習」、「応用&超応用演習」に区分けしています。
「シーナ先生」は、「範囲学習」、「基礎~標準」、「ハイレベル」、「超ハイレベル」に区分けしています。
登場する参考書も大体同じです。
シーナ先生は動画の中で同レベル帯にある『青チャート』と『1対1対応』の両方をやることに否定的でした。
そして、「CASTDICE」でも同レベル帯の参考書を複数やることに否定でした。 (「現代文」は同レベル帯の参考書をやることに関しては肯定的)
しかし、今回の新・参考書ルートの紹介動画の中で『青チャート』と『標準問題精講』の両方をやることに対して肯定派に変わっています。
それは自分たち(コバショーさん、ナカハシさん)の経験ではなく、塾生の様子を観察していて、その方が着実に力が付く(こともある)という結論に達したからです。
これまでにもぼくは、”できる人”や”できた人”と”(まだ)できない人”を区別してきました。
”できる人”や”できた人”にとっては当たり前のことも”できない人”には当たり前ではありません。
ネット上には超高学歴の人の勉強法などの情報もたくさんありますが、「武田塾」や「マナビズム」や「YouTube予備校」などの動画を紹介するのは、その人の経験を生徒に教えつつその成果を情報にしているからです。
「数学」では参考書が1つ増えると理系の場合、「数学ⅠA」、「数学ⅡB」、「数学Ⅲ」と膨大に増えます。 レベルが高くなると「ⅠA・ⅡB」で1冊になることもありますが、いずれにしても相当時間がかかります。
高1生や高2生も気合を入れて受験勉強をしないと演習時間が確保できません。
「先取り」というより「前倒し」といった方がいいかもしれません。
『Focus Gold』であれば例題の星3つまで完璧であれば”MARCHレベル”は合格点が取れるとのことです。
「地方の高校生の進学先の選択肢」の中で”MARCHレベル”と”金岡広”と”5S”の知識レベルは同等程度ではないかとの解説がありました。
「「旧帝大」の教科別難易度ランキング & 「旧帝大」の壁(理系・数学)」の中で旧帝大でも『標準問題精講』や『プラチカ』までで勝負ができる大学もあります。
”知識”をいかに使いこなすか・運用力が試されます。
「過去問」研究・演習とそれに向けた「問題演習」が重要になります。
「シーナさん」も「篠原塾」も『青チャート』から『プラチカ』レベルに行く場合のギャップについて語っています。
『青チャート』をやるだけでは、どうしても”その例題”を解くことに精一杯になりがちです。
さらに『標問』を解くことによって『青チャート』をより深く理解できるのかもしれません。
ここで「問題演習」を厚くすることにより『プラチカ』とのギャップを埋めるのかもしれません。
これまでにも説明してきた通り、重要なのは”定義”や”概念”や”考え方”などの「抽象的」なものです。
教科書では、この「抽象的」なものを「具体的」な「例」を使って説明しています。
そして実際に「具体的」な「例題」を解いてみます。
そして「具体的」な「問・問題」や「傍用問題集」で演習を積みます。
最終的には「具体的」な「章末問題」です。
この過程で”問題が解ける”ことに目が行きがちですが、重要なことは”問題を解く”過程で「抽象」に戻せているかどうかです。
「抽象 ⇔ 具体」を自由自在に行き来できれば「応用問題」も解ける(”知識”を使いこなせる)ようになるはずです。
これはどの教科・科目にも言えます。
全国にある大半の国公立大志望者に必要な「数学」のレベル感は大体分かると思います。
特に文系学部志望であれば共通テスト対策だけのはずです。
高2の共通テスト同日で8割取れれば大きなアドバンテージになることは明らかです。
「英語」と「数学」共に8割です。
「上位進学校の学習進度の真実 【科目別】」によると「現代文」は中学受験でしっかりと身につけた人がたくさんいるようです。(シーナさんは苦手なままでしたが、東大・理Ⅲに合格するレベルにはなっています。)
また、「古文」や「漢文」は中学以降、授業のたびに”小テスト”です。 普段の”小テスト”では何も対策しないままでも、”小テスト”を受け続けることにより高2、高3の頃になればできるようになっているとのことです。 ”覚える”ことは案外少ないです。 ”覚える”ときは一気に覚えます。 後は「問題演習」と「復習」を繰り返します。
「数学」に関して言えば、「標準レベル」や「応用レベル」以上に「範囲学習」や「入門レベル」が重要な人の方が多いはずです。
「「数学」の入門から基礎レベル 《武田塾》」や「入門レベルの参考書 《武田塾・CASTDICE》」も参考にしてください。
”問題を解く”ことも重要ですが、「抽象」に戻すことも重要です。
「抽象」を使い「具体的」な問題を解き、「具体的」な問題を解く過程で「抽象」を理解します。
- 数学 2022年度 最新版 参考書ルート-
参考書ルートを大幅改訂
組みにくくなる
→ 一人一人に合わせた、指導者がいることを前提とした参考書ルート
→ 色々な「合格スケジュール」系動画、昨年度ルート動画をご覧下さい
範囲学習 ⇒ 基礎演習 ⇒ 標準演習 ⇒ 応用&超応用演習
→ どこまでやるかは志望校次第
→ 同じ東大志望でも「数学」で”稼ぐ人”と”守る人”によっても変わってくる
[範囲学習]
・ 『初めから始める数学』
・ 『入門問題精講』
→ 扱っていない範囲(整数など)があるので注意が必要
・ 「スタディサプリ」
「スタサプ」は時間がかかるので『はじはじ』で勉強して欲しい
「数学」が苦手な人は『はじはじ』+『入門問題精講』でも良い
[基礎問題集]
・ 『基礎問題精講』 ※ 推奨
・ 『元気が出る数学』
・ 『スタディサプリ』
ここからは自力で演習をして欲しい
この先どんどん進みたいと思うなら『基礎問』をやって欲しい
この先のレベルは授業でやると効率が悪くなる
このレベルで授業を受けないと問題が解けないのであれば、この先のレベルで参考書学習ができない
[標準問題集]
MAIN
・ 『青チャート』
・ 『Focus Gold』
・ 『ニューアクションレジェンド』
・ 『ニューアクションフロンティア』
SUB
・ 『1対1対応の演習』
・ 『合格!数学シリーズ』
・ 『標準問題精講』
ここが変更してところ
→ 受験生の残された時間・勉強量に応じて選ぶ
本流は”MAIN”から1つ選ぶ
→ 『青チャート』、『Focus Gold』、『ニューアクションレジェンド』のうち1つ
『NAレジェンド』と『NAフロンティア』の違い
→ 『フロンティア』は『レジェンド』から基本的に星5個の問題をを除いている
→ 章末問題が『フロンティア』の方が大きく簡単
「CASTDICE」の塾内部や「かなり勉強してください」という人には”MAIN”と”SUB”を両方やる
→ 両方やるのは大変
→ 併用するなら『NAフロンティ』と『1対1』や『標問』とかを組み合わせると良い
→ 時間がない人は”SUB”だけやる → やり易いのは『合格!数学』か『標問』
『合格!数学』は「ⅠA・ⅡB」のレベルが落ちるので『標問』の「ⅠA・ⅡB」をやる
ただし、『標問』は「Ⅲ」が難しいので、『合格!数学』の「Ⅲ」をやる
→ 『標問』は分量的にも「Ⅲ」に手を付けると終わらない
→ 『合格!数学 Ⅲ』の方が『標問 ⅠA・ⅡB』とレベル感が同じだし、解説も詳しい
ex. 高2の4月、旧帝大レベル・理系志望の場合は時間があまりない
→ ”MAIN”を1つやる
ex. 高1で文系志望、「数学」は「ⅡB」まででいい
→ ex. 『NAフロンティア』と『1対1』
同じレベルの参考書をやるからムダに見える
→ 塾を2年運営して見えてきたものがある
→ 一回”例題”が解けるようになると、他の同レベルの問題が解けるかと言えばそうではない
→ 問題数をガツンとかなりやって回しておくことがとても大事 → 結論
→ 必ず”MAIN”と”SUB”を組み合わせるという訳ではない
→ 基本的には”MAIN”1冊でいい
しっかり勉強したい・より難関を目指す(東大)・時間をかけられる人は”MAIN”+”SUB”
「鉄緑会」はこれ以上の数の問題をやっている
[応用問題集]
※ この辺はテクニカルになる
・ 『新スタンダード演習』 ※ 推奨したい
→ 『1対1』からの接続は良いと思う
・ 『文系 / 理系 数学の良問のプラチカ』
→ 『理系 ⅠA・ⅡB』は少しレベルが落ちる
・ 『やさしい理系数学』
追加
・ 『数学入試の核心シリーズ』 ※ 基本的に『プラチカ』よりこちらを推奨
→ 『プラチカ』に変えて追加
→ ”ワンポイントメッセージ”がついている、問題が厳選、解説の見やすさ
これまでにも、文系であっても『青チャート』から『文系プラチカ』がキツイというのがあった
→ 『青チャート』 → 『理系プラチカ ⅠA・ⅡB』 → 『文系プラチカ』
→ 『理系プラチカ ⅠA・ⅡB』 → 『文系プラチカ』の接続が良い訳ではない
→ 別の問題集
『プラチカ』の流れで悪くはないが、『核心』をやったらということ
→ 『核心』をやって、そこに『プラチカ』を足すのはダメではない
一般的な受験生であれば『入試の核心』までやれば旧帝大レベル、地方国公立大レベルまでは合格点が取れると思う
東大や国公立大・医学部などのトップ層を狙うなら『核心』だけでは心もとない
→ 同レベル(ex. 『やさ理』)をやって厚くするとか、上のレベルの参考書をやる
[超応用問題集]
・ 『ハイレベル数学の完全攻略』
→ 『ⅠA』、『ⅡB』、『Ⅲ』の3冊ある
・ 『上級問題精講』
→ 『Ⅰ・A・Ⅱ・B』と『Ⅲ』がある
・ 『入試数学の掌握』 ※ 強くは推奨しない
→ 上位層で必要な人だけ
→ 指導者がいないと使いづらい → 分野の選定など → いま学ばない分野も掲載
・ 『東大数学で1点でも多く取る方法』
→ 東大志望なら「鉄緑会」の参考書の方が良い
→ 東工大、一橋大、単科医大志望で東大レベルの問題演習をやりたい人
→ 「過去問」演習ではない
→ 東大独特な発想ではなく、ゴリ押しで解く方法、解答の作り方が学べる参考書
→ 『ハイ完』や『上級問題精講』が終わって、何かやる参考書を探している人向け
・ 『医学部入試数学(チャート式・黒チャート)』
→ 医学部志望者以外は必要ない
基本的には『ハイ完』か『上級問題精講』を足す
→ 問題数は『ハイ完』の方が少ない
→ 丁寧な解説や問題数の量が欲しいなら『上級問題精講』
このレベルの参考書は高3以降になると思う → その時の事情・状況による
多くの人は『核心』、あるいは『核心』+『プラチカ』をやって「過去問」に入ってみる
→ 超応用レベルは、応用レベル → 「過去問」をやって、まだ余裕のある人向け
まず、「過去問」をやって必要なものを足していく
[計算問題集]
・ 『合格る計算』 ※ こちらを使う
・ 『最速計算』
→ 基礎的な計算、共通テストだけ必要
→ 「ⅠA」と「ⅡB」だけの参考書 → 「Ⅲ」はない
これまでもスケジュールに入れていたが、ルートには入れてなかった
やるタイミングは「標準問題集(MAIN)」をやっているとき
「数学Ⅲ」まで必要な人は、ボリュームがすごい
→ 安易に”MAIN”と”SUB”を組み合わせないように
[コバショーのプチギレ]
Q : 数学の網羅系参考書を2冊やるのは、価値があるのですか?
「CASTDICE」でも『青チャート』をやって『標問』もやる塾生がいる。
一見ムダに見えるが着実に力が付く。
コバショーさんもナカハシさんも最初はムダ派だったが、やってみると成績が伸びる。
ただし、分量が多くなる → 早く始めていないと間に合わなくなる → 全員ではない
→ 高2の4月に”標準問題集”に取り掛かれることがタイムリミットくらい
2冊やる塾生にとって『青チャート』葉」インプット教材 → 基本の考え方・解き方を学ぶ
『標問』がアウトプット教材
→ 人それぞれ → 「数学」が得意な生徒は『標問』の次に『スタ演』に入れる
各人とりあえずやってみて変更や追加を考える → 人それぞれ
参考書ルートは最初に全部決めて勉強するのではなく、残りの時間と相談しながらイメージしている参考書ルートを更新していく。
特に「数学」に関しては、都度判断が大切になったと思っている。
- CASTDICE版 数学 参考書ルート決定 -
参考書ルートの特徴
1.剣客なルートではなく、あくまでも選択型
2.利用中の教材もルートに上手く組込む
3.大学対策・過去問演習重視
「この参考書ルートをやったから合格する」というルートではありません。
これは「早期に終わらせるべきルート」であり、その後の大学対策や過去問演習により多くの時間をあてることが前提です。
[範囲学習]
・ 『初めから始める数学』
・ 問題に入る前の解説が非常に丁寧
・ 「何もわからない」ことを前提に書かれているので初学者に優しい
・ 「スタディサプリ」
[基礎レベル] (『初めから始める』終了程度)
・ 『元気が出る数学』
・ 『基礎問題精講』
[標準レベル] (『青チャ』<『FG』<『標問』<『1対1』)
・ 『標準問題精講』
・ 『青チャート』
・ 『Focus Gold』
・ 『1対1対応の数学』
[文系数学 応用] (難関大志望者)
・ 『文系数学の良問プラチカ』
・ 『新数学スタンダード演習』
[理解数学 応用] (難関大志望者)
・ 『やさしい理系数学』
・ 『文系 / 理系数学の良問のプラチカ』
・ 『新数学スタンダード演習』
[理系数学 超応用] (東大数学レベルを得意になりたい)
・ 『上級問題精講』
このレベル帯では一番解説が充実している
『標準問題精講』からは入れない難易度
・ 『入試数学の掌握』
旧課程なので学習範囲をしっかりと絞ること
・ 『東大数学で1点でも多く取る方法』
東大志望者にはあまりオススメしていない
東工大・京大志望者が「点数を貰える答案」を 身につけるのに役立つ内容
ここから先は「過去問」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
CASTDICE :【2022年最新版】大改訂! CASTDICE数学参考書ルート紹介します! (2022/05/07)(16:23)
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