いよいよ「関係詞」です。
『大岩』では「準動詞(不定詞・動名詞・分詞)」とこの「関係詞」が”カタマリを作る文法”です。
そしてこの”カタマリを作る”というのは「英文解釈」でもとても重要な単元になります。
第一段階の「英文解釈」では6割程度はこの「準動詞」と「関係詞」に関するものになります。
ぼく自身の高校生の頃の記憶では、文法用語である「関係副詞」は「副詞」だと思っていました。
「関係代名詞」も「関係副詞」も「形容詞」です。 前の名詞(先行詞)を後ろから修飾(説明)する「形容詞」です。
「英文法」の最初に勉強する「文型」と「品詞」について、「主語は名詞」、「動詞は動詞」、「目的語は名詞」、「補語は名詞と形容詞」と習います。 ブログにも書きましたがここに「副詞」は登場しません。
「関係詞」は2つの文をくっつけます。
「関係代名詞」は「代名詞(名詞)」の役割をする「関係詞」です。 先行詞の「代名詞」の役割をします。 共通する「名詞」がダブります。 ダブることにより省略されます。 日本語(訳)でも省略されます。 省略されるのは「主語」か「目的語」です。 「関係代名詞」の後ろは「主語」や「目的語」が欠けた「不完全な文」となります。(「関係詞」が「主語」や「目的語」の代わり(代名詞)をしているという説明もあります。)
一方、「関係副詞」です。「副詞」の役割をする「関係詞」です。「場所」、「時」、「理由」、「方法」の4つです。 先行詞と意味を同じくする「副詞」です。
共通する「副詞」がダブります。 ダブることにより省略されます。 ただし、省略されるのが「副詞」なので文の基本要素に不足はありません。 これが「完全な文」です。
参考書学習や「ただよび もりてつ先生」も”正しい教え方”なので理解できないことがあるかもしれません。
「がっちゃん」は”概念”を理解させてくれます。
(今回の1つ目の動画の2つ目の例を文字起こしするのが難しいので動画を見てください。 内容は簡単です。)
『大岩』の例文では、頭から意味をとると次のようになります。
「私(は) 持っている 友達(を) ← 上手に歌う」
「私(は) 知っている 女の子(を) ← 父が弁護士」
「その男 ← 私が動物園で会った 話した 英語(を)」
「その女の子 ← 一緒に ディックが遊んでいる 私の娘」
SVC や SVO を意識して意味をとります(日本語に訳すのではない)。
is や am や are などは「=」のイメージです。
「英文法」ではシンプル(簡単)な文構造の例文です。
しかし、「英文解釈」になれば少し複雑化します(『肘井の読解のための英文法』はシンプル構造の例文)。 ただし、文構造に違いはありません。 カタマリが長くなります。 また、and や or などで文が長くなります。
「読解英文法」は残り「仮定法」と「比較」の2単元です。
『大岩』では”その他の重要文法”です。 ぼくは「表現」と呼んでいます。
「関係詞」は以前「英文法「関係詞」」でブログに書いています。
「ただよび もりてつ先生」をご参考ください。
【1つ目の動画 がっちゃん 関係代名詞】
「英語」は「主語」+「動詞」+「目的語」がすべて
「主語」は、「は・が」の場所
3種類だけが座れる
1.名前
2.本来なら結論になる「動き」 → 「to 不定詞」など
3.長くした人や物の名前 → 文章を付ける
「英語」では名詞を修飾するとき後ろに付ける(後ろから修飾する)
(日本語)「がっちゃんが日本語を習う + 本」
(英語) 「本 + がっちゃんが日本語をならう」
秀逸の動画です。 是非、視聴してくきださい。
【2つ目の動画 がっちゃん 関係副詞】
「副詞」はどうでもいい情報 → 「省く」
(日本語) 「眠い」 → 「私が」を「省いている」
(他の言語なら) 「誰が?」
日本語にもある感覚
・ 言葉がダブると省く
・ 無くても意味が分かるから省く
「関係代名詞」、「関係副詞」で言う「不完全な文」、「完全な文」とは、
「不完全な文」 ・・・ 名詞(主語や目的語)が省略されている
「完全な文」 ・・・ 名詞(主語や目的後)が省略されていない → 副詞が省略
ダブったものを省くことが「関係詞」の仕組み
『大岩』では、
「関係代名詞」は「名詞」の後ろにカタマリ(形容詞)を置いて、その名詞を色々と説明するときに使う。 名詞を後ろから説明(修飾)するというのは「不定詞」や「分詞」などとも同じだか、「関係代名詞」を使うのは”長い文”が説明として付く場合
「○○句」 : V を含まないカタマリ 「○○節」 : V を含むカタマリ
[関係代名詞 (主格)]
人 <who V>
人以外 <which V>
「① I(S) have(V) a friend(O). ② She sings well.」
「= I(S) have(V) a friend who sings well(O).」 (私には(S) 上手に歌う → 友達が(O) います(V)。)
[関係代名詞 (所有格)]
人・人以外 <whose 名詞>
「① I(S) know(V) the girl(O). ② Her father is a lawer. 」
「= I(S) know(V) the girl whose father is a lawer(O).」 (私は(S) 父が弁護士の → 女の子を(O) 知っています(V)。)
[関係代名詞 (目的格)]
人 <whom S V ▲>
人以外 <which S V ▲>
※ ▲ の箇所は名詞(代名詞)が抜けている
「① The man(S) spoke(V) English(O). ② I met him in the zoo.」
「= The man whom I met (▲)in the zoo(S) spoke(V) English(O).」 (私が動物園で会った → 男は(S) 英語を(O) 話した(V)。)
[前置詞 + 関係代名詞 ~ 目的格の関係代名詞 ~]
人 <whom SV 前置詞 ▲> ※ ▲ の所は名詞(代名詞)が抜けている
= 人 <前置詞 whom SV>
人以外 <which SV 前置詞 ▲>
= 人以外 <前置詞 which SV>
「① The girl(S) is(V) my daughter(C). ② Dick is playing with her. 」
「= The girl <whom Dick is playing with ▲> is(V) my daughter(C).」
「= The girl <with whom Dick is playing>(S) is(V) my daughter(C).」 (ディックが遊んでいる → 女の子は(S) 私の娘(C) です(V)。)
前置詞が関係代名詞の前に移動したときは、
① 「前置詞 + 関係代名詞」の関係代名詞は省略できない
② 「前置詞 + 関係代名詞」の関係代名詞は that が使えない
「① That(S) is(V) the house(C). ② Jack(S) lives(V) in it.」
(あれは(S) 家(C) です(V)。 ジャックが(S) そこに 住んでいます(V)。)
① That is the house. (+ Jack lives in it.)
→② That is the house <which Jack lives in>.
=③ That is the house <in which Jack lives>.
(あれは(S) ジャックが住んでいる → 家(O) です(V)。)
[関係代名詞の what]
名詞のカタマリを作る関係代名詞
what V : V すること(もの) ※ S が抜けてる
what SV ▲ : S が V すること(もの) ※ ▲の所で名詞(代名詞)が抜けてる
「What Richard said(S) is(V) true(C).」 (リチャードが言ったことは(S) 本当(C) だ(V)。)
POINT : 関係代名詞の what を使った慣用句
- 略 -
「Nancy(S) doesn't know(V) what I am(O).」 (ナンシーは(S) 今の私を(O) 知らない(V)。)
[関係副詞 where・when・why・how]
「関係副詞」は「関係代名詞」と同じように、形容詞のカタマリを作って、「名詞」の後ろに付き、その「名詞」に色々と説明を加えることができる
「関係副詞」には、where(場所)、when(時)、why(理由・the reason)、how(方法・the way) の4つがある
「関係副詞」の後ろは名詞(代名詞)が抜けていない完全な文がくる
「This(S) is(V) the house(C). (+ Jim lives there.)」
= 「This(S) is(V) the house <where Jim lives>(C).」 (これは(S) ジムが住んでいる → 家(C) です(V)。)
「December(S) is(V) the month(C). (+ We are busy in the month.)」
= 「December(S) is(V) the month <when we are busy>(C)」 (12月は(S) 私たちが忙しい → 月(C) です(V)。 )
「Tell(V) me(O) the reason(O). (+ She is angry for the rerason.)」
= 「Tell(V) me(O) the reason <why she is angry>(O).」
= 「Tell(V) me(O) the reason <for which she is angry>(O)」 (彼女が怒っている → 理由を(O) (私に(O)) 教えてくれ(V)。)
※ 「the reason」か「why」のどちらかを省略してもいい
「This(S) is(V) the way(C). (+ Vicky made the machine in the way.)」
= 「This(S) is(V) the way Vicky made the machine(C).」 → how を省略
= 「This(S) is(V) how Vicky made the machine(C).」 → the way を省略
= 「This(S) is(V) the way in which Vicky made the machine(C).」 → 関係代名詞
※ 「the way」か「how」のどちらかを省略しなければならない
『肘井のゼロから英文法』では、
[関係代名詞 (主格と目的格)]
主格 目的格
先行詞が人 who (that) whom (that)
先行詞が人以外 which (that) which (that)
関係代名詞が後ろの文で主語の役割をする主格じゃ、who か which を使う
who は、話し言葉なら、主格、目的格の両方を使う。 書き言葉では、 who は主格(後ろの文の S が欠けている)で、whom は目的格(後ろの文の O が欠けている)
that は which、who、whom の代わりに使うことができる
[関係代名詞の whose (所有格)]
① 先行詞と whose の後ろの名詞が所有の関係
② whose の後ろの名詞に冠詞(a、the)がない
③ 先行詞は人でも物でも whose を使う
[関係代名詞の省略]
① 名詞 SV の語順
② 目的語が欠けている
[関係代名詞 (what)]
① 名詞節 「~こと」を作る
② 後ろが不完全文
③ 先行詞が文中にない
[関係副詞]
① 先行詞が時 = when
② 先行詞が場所 = where
③ 先行詞が理由 = why
④ 先行詞が方法 = how
[複合関係詞 (任意)]
① whoever 「~するどんな人でも」
② whatever 「~するどんな物でも」
③ whichever 「~するどちら(どれ)でも」
④ whenever 「~するどんな時でも」
⑤ wherever 「~するどんな場所でも」
「任意」は「~するどんな・・・でも」の ・・・ のところに関係詞ごとの意味を加える
「任意」は、何でもよい、誰でもよいといった「お任せ」のイメージ
[複合関係し (譲歩)]
① whoever 「たとえ誰ば~でも」
② whatever 「たとえ何が(を)~でも」
③ whichever 「たとえどれが(を)~でも」
④ whenever 「たとえいつ~でも」
⑤ wherever 「たとえどこで~でも」
⑥ however 「たとえどれほど~でも」
「譲歩」の複合関係詞は「たとえ~でも」の ~ に複合関係詞ごとの意味を入れる
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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