今回は”助動詞”です。
ぼくは中学生の頃から”助動詞”が好きではありませんでした。
「~できる」、「~すべきである」、「~しなければならない」、「~したほうがよい」、・・・
また、”能力”・”可能”・”許可”・”推量”・・・・
そして、”could”、”would”、”should”などのように過去形にもなります。 高校生になると、むしろ英文中では過去形の方がよく見かけます。
結局「英単語」のように意味を一気に(一瞬だけ)覚えただけがよくありませんでした。
もりてつ先生が「ただよび もりてつ先生」の中で「具体的な例文を覚える」ようにしないと使えないとうことを何度も言っています。
「英単語」と同様に「英文法」も使えるようにしなければなりません。
そのためには具体的な例文を覚えるのです。
それから参考書や問題集を解く中で追加状況を頭の中にインプットしていきます。
最終的には「英語長文」の中で識別でき、意味が分かるようにならなければなりません。
色々と勉強をした結果、分かったことは「英語」が上達したいなら「英文」を読むことです。 そして「聴く」ことです。(これは「現代文」などの「国語」にも言えます)
そのための「英単語」であり「英文法」であり「英文解釈」です。
「覚え」ただけでは「使え」ませんが、まずは「覚え」なければなりません。
いま紹介している「がっちゃん」の動画は”概念”だけです。 その”概念”を知って(理解)参考書学習の学び直しや整理に活用してください。
「英単語」や「英文法」や「英文解釈」は素早く勉強して「英語長文」を読む中で戻ってくる必要があると思っています。
ここまでで、「文型(動詞)」と「時制」を勉強したことになります。
具体的な例文を覚えながら一つの「英語」を作り上げます。
”助動詞”も”時制”の概念が重要です。 そして”助動詞”と”時制”の概念を組み合わせると必然的に”仮定法”について話さなければならなくなります。
ほんの少し”概念”が理解できたなら「英文法」の参考書で具体的に例文の暗記を行ってください。
具体的な例文の音読をしたり、具体的に文法問題を解くことにより”抽象的”な”概念”に戻していきます。
(参照 : 「時制(完了形を含む) - 英文法 -」)
”助動詞”に関しては「英文法「助動詞」」にも書いています。
”助動詞”に関する「がっちゃん」の動画の本数が多いので次回に続きます。
1つ目の動画 : ”助動詞”の概念(がっちゃん流)
× 動詞の前で、動詞を助けるから「助動詞」である
「考え」が大切 → 行動は「考え」から始まる → それが「助動詞」です
「助動詞」とは「考え」である → 「思うこと」
だから”動詞”の前にある → 「考え・思い」がどんな動きよりも先だから
結局は「話し手の考え」
”will” → ”未来志向的”ではあるが”現在の考え” → ”未来”とは”今考えているもの”
「助動詞」には結局「意志」が混じっている
「助動詞」とは”話し手の意図や考え”である → ”主語の”ではない
ステップ1 :
「動詞」を「助」けるのが助動詞なら、究極的な「助動詞」は”BE”と”DO”
→ 述語になるのを「助」けている → ”DO”は省略されているので気づかない
「助動詞」と「be、do」の違いは「意志の有無」
→ 「意味を含んでいる」か「意味を含んでいない」か
ステップ2 :
「英語」は”大事な情報”を”先に言いたい言語”
→ 話し手にとって一番大事なのが「主語」、次に主語の「動き」
「英語」は基本的に主語 + 動詞(述語)で構成されている
→ この中に「時制」も含まれている
「助動詞」は主語のすぐ後ろ(大事な情報)に来て、時制の情報が含まれている = 「動詞」
「助動詞」と呼んでいるが、やっていることは「動詞」
→ 否定文で”not”がつく、疑問文で文頭にもって行かれる
それでは「一般動詞」と言われているのもはなにか → 「原形不定詞」 → ”To の省略”
→ 「to」は”未来志向的”な”前置詞” → 「to」を省略する
→ 「時制」は「現在より」であればあるほど「より確実な情報」
2つ目の動画 : ”時制”の概念
「時制」は「現在」であればあるほど、「確実な情報」という認識
「時制」は大事 → ここが「日本語」と「英語」との決定的な認識の違いの一つ
過去・現在・未来の中で一番確実なのが”現在”
”未来”? → 「現在の考え」 → 「考え」の領域 → 「不確か」
→ ”will”と”be going to”は同じような意味だと教わるが、明らかにニュアンスの違いがある
”現在”であればあるほど「明確」で、”未来”は「不確か」
→ ”過去” → 「不確か」?
→ ”記録”されていることを前提にすると「不変で、明らかな事実」
→ 「英語」において、”過去”とは「今とは「無関係」の次元」とみなす傾向がある
→ 「have」を使って過去の出来事をなんとか「握っている」ことによって今と繋がる
”過去”と”現在”との関係は「確か・不確か」というより「距離」
→ ”過去”は「距離」が「遠い」もの
→ ”現在進行形”や”いつも”は距離的に「近い」次元
→ ”過去”は「遠い」次元 → 「距離的に遠い」から「不確か」という認識にもなる
→ ”人と人との距離” → 「謙遜」
”現在”と”未来”は「確か」か「不確か」か
”現在”と”過去”は「近い」か「遠い」か
助動詞の時制上の位置
・ 過去 would / should、could / might
・ 現在 -ing must / ought
いつも can / may
・ 未来志向 will / shall
「確か」 : must / ought、can / may、could / might
「不確か」 : will / shall、would / should
「近い」 : must / ought、can / may、will / shall
「遠い」 : could / might、would / should
3つ目の動画 : ”can”と”be able to”の違い
”can”と”be able to”は同じ意味だと習う
・ 本当に同じ意味なのか?
・ なぜ「同じ意味」として使われるのか?
・ どんな時に”can”で、どんな時に”be able to”なのか?
”can”と”be able to”の違いを説明するためには”could”の存在がキーポイント
”could”は”can”の過去形?
→ ”could”は過去形で使うことはあまりない
→ どちらかというと”could”は「現在」(現在考える未来)という認識
「日本語」と「英語」との大きな認識の違いは「時制」の捉え方
「英語」における「過去」とは「今とは無関係の次元」であるとみなす傾向
→ だから have のような「過去」を握っているような単語を使わない限り、「過去」と「現在」の因果関係はないものとみなされる → 完了形の秘密
「過去」と「現在」とは「距離感」がある
「助動詞」は「考え」 → 心理的な意志
”心理的な意志” + ”距離” → 「心理的な距離」というニュアンスが含まれる
”can”を”could”にすることによって「心理的な距離」を「離す」ことにもなる
東洋人は”上下関係”を大事にする
西洋人は”横の距離”を大事にする → 相手への距離をどれくらい空けるかが礼儀
→ 「謙遜の could」 → 時制を過去にすることで、心理的な距離を置く
→ Could you please ~ ? は「過去のお願い」ではない
→ 相手との心理的な距離を置いた「現在のお願い」である
→ I guess I could. → 「私は出来たかと思う」ではなく、
→ 過去形に一歩「逃げる」(距離を置く)ことで、心理的な「自信のなさ」を表す
→ 「出来るかも知れない」 → 「現在」考える「未来より」の話
→ 「過去形」なのに「未来より」の話をしている
過去形である”could”が過去ではなく、現在や未来の文章で使われる
→ 単なる「心理的な距離」を置きたいがために、過去の話でもないのに過去形にしただけ
”could”というのは、「本当に”can”の過去形としての過去」よりも「単なる自身の無さを”距離感”で表しただけの現在・未来」という独自の立ち位置を持っている
→ 時と場合によって、異なる意味として捉える
それでは、「本当に」過去に「出来た」話をするときはどうするのか?
→ そんな時に”be able to” → 二重の意味を持っていない
→ ”be able to”なら「できる(た)」と素直に受け取れる
”can”はそもそも「知る」の意味に近い → 「cunnan」から生まれた単語
→ 「知る」 → 「どうすべきか知る」 → 「できる」
”can” : 一定時間以上続く」「能力」とみなす
”be able to” : いつでも100%できるような「達成(能力)」に近い
”can” : 能力・可能(性)
”be able to” : 達成
”could” : ”can”の過去・自信ない・礼儀(距離)
”be(過去) able to” : 過去の達成
”couldn't” = ”be(否定) able to” → 能力がなかった = 達成できなかった
互いのニュアンスがガッツリ違うのは”can”と”be able to”よりも”could”と”be able to”
”can”の”未来” → × I will can ~
○ I will be able to ~
4つ目の動画 : ”will”の過去形”would”
”will”の過去形”would” → 「?」 → ”will” = 未来
”will”の認識を持ち直す → 「現在」の「考え」 → 「未来よりの意志」
”would”を勉強するとなぜか”仮定法”が登場する
→ ”would”を使いこなせるかどうかで「英語」のレベルが違ってくる
”would”三兄弟
・ 長男 「しっかり成功している子」
・ 次男 「無責任だけどチャレンジャーな子」
・ 三男 「残念な子だけど、腰の低い礼儀正しい子」
長男 「しっかり成功している子」
→ 一番”will”の過去形をやっている子
→ ”will”は「今、考える、未来」
→ ”would”は「過去の」とある時点を基準として考えた「未来」
→ 今を基準に見ると「過去の考え」 → 過去形の”would”
→ 過去の時点では”will”だった
→ 過去の時点では”will”だったものが現時点から見れば「would」になってただけのこと
→ 本当に過去に存在した「未来への意志」
→ 過去の時点では”will”だった → ”will”の過去形”would”
→ この長男は必ず「過去形の動詞」とセットになっている → これが「長男坊」の目印
ex. She said she would be ・・・
They told that they wouldn't come ・・・
I thought she would be ・・・
I knew she would say ・・・
→ ”would”を「長男」として使うのは三兄弟の中で一番 稀
→ だから”would”が難しい理由
次男 「無責任だけどチャレンジャーな子」
→ 時制的に見ると「過去」
→ 色々なことに手を出すが飽きっぽいので持続的には続かない
→ 何かと始めてみるが「たまにやる」くらいの頻度で済ます子
→ いつも比べられる友人がいる → ”used to”(以前は~していた)
→ 四六時中という訳では無いものの、持続的に習慣的にちゃんと続いているイメージ
→ れっきとした”ed”の付いた「過去形」 → 「もうやってない」過去
→ ”would”にも「以前○○していたものだ」という意味もある
→ たまにやっていた
→ 一定期間継続・持続(「状態」)していたようなものには使わない
→ 「次男坊」だと分かる目印がある
→ 「過去の、いつの出来事だったか(回数、期間、時点など)」を明示してある
→ in those days、sometimes、in the afternoon、for hours、when ~、など
→ 省略されることもあるが、その場合は「三男坊」に間違われることがある
三男 「残念な子だけど、腰の低い礼儀正しい子」
→ ”would”を難しく感じさせる張本人
→ 長男・次男は明らかに「過去」なのに、この三男坊は「過去・現在・未来を全て含んでいる」
→ 「過去」は「過去」でも「過去の要素」だけを持っている
→ 「過去形」の正体 → 時計的な「過去」だけではない
→ 「現在」と「距離」のある概念 → 心理的な距離
→ 現在の「謙遜」と「礼儀」としての”would”
⇒ 「仮定法」に繋がる
”would”の基本的な概念は、過去にスタートしたものが現在にたどり着つくこと
→ 「成功」してたどり着く子 → 長男坊は「ちゃんと成功している子」
→ 「失敗」してくる子 → 三男坊は「残念な子」 ⇒ 「仮定法」 → 「仮想現実」
5つ目の動画 : 「仮定法」
ここでは飛ばします。
興味のある人は視聴してください。
6つ目の動画 : ”should”(~すべき)?
”should”は「~すべき」と習います
→ しかし、実際の使い道を見ると、”should”がそこまで「~すべし」と強調の意味で使われているようには思えない
【結論】 ”should”は「した方が良いよ」的なニュアンスの方が強い
「shall」 : 1800年代まで活躍
→ 奴隷が多かったため、頭ごなしに、未来への意図を、必然かのごとく相手に押し付けられた
→ 「相手の未来の運命を決めつけてしまう」って感じのニュアンス
→ だんだんと使われなくなる
→ 代わりに”will”が使われるようになる
→ ”shall”は「未来への意志」が一番の使い道だった
→ ”should”は”shall”の過去形
”shall”は表現が強すぎるので”will”と”should”に託す
「過去形」は時間的な過去と「意味的な過去」という認識がある
→ ”should”は”shall”の「意味的な過去形」
→ ”shall”は「強引な、必然的な、未来への意志」
→ 一歩引き下がると、意味も弱くなる → それが”should”
だから、”should”の真の意味が「~した方が良い」
”shall”を見かけることはほとんどない → 「shall we dance?」(唯一?)
→ 疑問文にすることで「未来への意志」を「相手にも」投げかける
→ 「アナタも良ければ」的な「意志の一致」をうかがう感じ
→ 今の時代に”shall”を使うとお年寄り口調に聞こえてしまう。
ex. You should study harder. → アナタはより一層勉強「すべき」 ← ではない
「した方が良い」
→ 「強引な押し付け」の”shall”が過去形になることによって「弱まった」
→ 「私の意志だけでなく、アナタの意思もよろしければ」という「意志合致」のニュアンスもある
→ 「過去形」だから意味が弱まる
"should"はとても優しい言い回し
”shall”にはもともと”will”的な要素があった
”will”は「未来への意志」
”shall”は「未来への、決めつけの、意志」 → 運命を決めつける
→ 「未来」的要素を持っている
「仮定法過去」 ⇒ 「仮想現実」
「仮定法未来」 → 未来において容易に起こりそうもないこと ⇒ 「万が一」
→ ここで登場するのが”should” (were to もある)
→ 「if + 主語 + should + 動詞」
→ ”shall”には「未来」の要素があるx
「仮定法過去完了」 ⇒ 「後悔口調」
7つ目の動画 : ”must”(~しなければならない)
前回の動画で”should”の誤解を解き明かしました
”should”が「すべき」でないとすると、何が「すべき」なのか?
→ 大勢の人が”must”と答えるのではないでしょうか
「すべき」にはどんな英単語があるのか?
→ ”have to”、”supposed to”、”should”、”must”、”had better” → ザッとこれくらいある
→ この中では”must”が一番使われな傾向にある → 「使うのに抵抗のある」表現
”must”を「すべき」で使うと「守らないと酷く大変な目に合いそう」なニュアンスになる
→ 守らないと、法やルールに違反してしまうようなイメージ
→ 「規則として」守るべきニュアンス → 「お堅いルール」のニュアンス
→ 日本語なら「○○すべし」、「○○すべからず」 → 普段の会話では使わない
しかし、”must”は少なからず見かける
→ ”must”を口語(会話)で耳にする場合は「~しなければならない」ではない
”must”のイメージは「一本の道」 → 真っ直ぐ、その道だけを進むイメージ
→ 他には道がないイメージ
→ だから、「しなければならない」 → 「義務」 → 「すべし」
→ 「推測」 → 「間違いない」(強い推測)
→ 一つの道に定め真っ直ぐ突き進めるのは何かを「確信」するから
「must + have p.p.」 → 「○○だったのだろう」 → 「推測」としての過去
”must”の「すべき(義務)」の意味の過去形はない → あり得ない
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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