久しぶりに「国語」について書きます。
「国語」の勉強法については何となくわかってきました。
大人が大学受験「現代文」を勉強して子供に勉強を教えるのです。
これについては改めてブログに書きます。
最初に紹介する動画は、少しどうでもいい動画ですが4つ目のものです。
いきなり難しい参考書・問題集です。 MARCHレベルくらいからのスタートです。
澤井さんは超難関中高一貫校(灘中・高)に通い1浪のすえ東大文Ⅲに合格しています。
「CASTDICE」のコバショーさんが薦める最初の参考書『最強の現代文』も「現代文」が苦手な人にとっては難しい参考書だと思っています。
紹介される参考書ルートはあくまでも参考です。 まずは自分のスタート地点を探すことです。
1つ目の動画は「語彙」の重要性についてです。
これは「漢字」が書けるだけではなく「意味」が分かる、「使える」ということです。
「偏差値40から早稲田大合格に向けて 《CASTDICE》」の中でも「例文が作れるくらい・・・」というレベル感が何度も出てきました。
まず「語彙」が豊富でなければ「国語」はできません。 「漢字」ではないことに注意してください(当然、「漢字」も重要です)。
澤井さんは「語彙力」が身に付けば「論理力」も身につくと言っています。
そして「語彙力」があれば、小学低学年の「国語」であればねじ伏せられるとのことです。 これは中学「英語」にも言えることだと思います。 「単語力」さえあれば何とかなることに似ています。
こういった「語彙力」はマンガ(学習マンガ)やゲーム、ミステリー(物語)で身につけたそうです。 「語彙力」は子供向けではなく大人向け(大人の言葉を使った)に書かれた本が有効のようです。 それにプラスして親子の会話(答えのある質問)です。
「語彙力」があるから「読書」をするのか、「読書」をするから「語彙力」があるのか。 両方あると思います。 「語彙力」と「読書」の相乗効果です。
”設問把握力”、”内容の読み取りと言い換え力”、”構成力”の話が出てきます。 まだ中学受験(小学生)です。
中学受験組は小学生のうちにこういったことを一生懸命勉強しています。
小学生高学年の「算数」で登場する文章題も「国語力」が必要です。 何が問われているのか分からず頭を抱えていた子供1を思い出します。 その姿を見てぼくが頭を抱えました・笑。 1行2行しかない文章(問題)で何が問われているのか分からないのです。
2つ目の動画はぼくが「現代文」の勉強をやり直して感じたことと同じ内容です。 これまでにもブログに書いてきました。
澤井さんが言っているように、ぼくが高校生の頃は「現代文」は問題文を読んで、解答して、答え合わせをしたら終わりでした。 何を勉強したらいいのか分からない状況でした。
しかし、いまの様々な参考書ルートに入っている参考書や問題集は非常に解答・解説が詳しく勉強になります。
だから答え合わせをした後、”読み方”の解説を読み、”解き方”の解説を読んでポイントとなる本文箇所に印をつけていきました。
このたくさんの印が付いた問題文を何度も何度も繰り返し読みました。
「国語・現代文」の勉強は”覚える”ことではなく”読み方”、”解き方”を身につけることです。 勉強というより練習・訓練です。
また、澤井さんは”解き方”を箇条書きにしてノートにまとめていくことを推奨していますが、まさにぼくが”読み方”、”解き方”をノートにまとめた「自分のノート」と同じです。
そして、初歩的な参考書・問題集という点では「現代文とは何か?」を教えてくれる『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』や『田村のやさしく語る現代文』から始めるという選択肢もあると思います。 急がば回れ、です。
3つ目の動画は「現代文」が得意になる3つのメカニズムについてです。
最重要事項は「正しく読む」ことです。
ここでもまずは「語彙」です。
そして2つ目の動画の”良くない勉強法”や”良い勉強法”を参考に「現代文とは何か?」が分かれば苦手意識は解消すると思います。
高校生のやり直し「現代文」であってもまずは「語彙」からです。 この「語彙」を(超)難関中学受験組は小学生の時にしっかりと勉強しています。
この高い「語彙力」をもとに中学・高校と授業を受けています。
中学生であっても遅いということはありません。 それは高校生であってもです。
注意すべきことは「漢字」が書けるに留まるのではなく、「意味」が分かり、「使える」というこです。
「社会」や「理科」に登場する用語も「語彙」になります。 身の回りにある”出来事”や”気持ち”なども「語彙」になります。 受身で生活しているだけでは身につきません。
(4つ目の動画)
- 独学者のための現代文参考書ルート -
0 『現代文の解法』(Z会)
『現代文のキーワード読解』(Z会)
① 『現代文のトレーニング 入門編』(Z会)
② 『現代文のトレーニング 必修編』(Z会)
③ 『得点奪取 現代文 記述・論述文』(河合塾)
④ 『入試精選問題集7 現代文』(河合塾)
『マーク式基礎問題集 現代文』(河合塾)
(1つ目の動画)
- 灘中合格の国語力はこうしてできあがった! -
澤井さんの幼少期から灘中合格に至るまでに「国語」に関してやっていた事
「語彙力」がモノをいった → 同年代と比べても語彙力が爆発的にあった
→ ドリルをたくさんやった訳でも天才だった訳でもない
① 楽しんで「語彙力」ゲット
→ マンガ(学習マンガ)、ゲーム、物語(ミステリー)など色々なコンテンツを楽しむ過程で「語彙力」を身につけた。 普段使わない言葉も吸収できる。
【基本的な言葉は学習マンガで、は天的な言葉は大人びたコンテンツで補うのがベスト。 学習系のみだと俗的な言葉が入ってこない。】
楽しんで読んだりプレイするから自然と語彙力が身につく。
それらの言葉の使用シーンが描かれているから使いどころも分かる。
※ 大人は”赤ちゃん言葉”を使わない。
② いつの間にか「論理力」ゲット
難解な文章を順序だって読むには論理展開の理解が必須。
心情の移り変わりを読むにも論理力は必要。
①のように「語彙力」を身につけるとオプションとして論理力も身に身についた。
→ 4コママンガは起承転結の基本が分かる
→ キャラの描写から心情を視覚的に理解できる
→ ミステリー作品で(ワンランク上の)論理力が更に磨かれた
→ 丁寧に話の筋を追うため論理力が身につく
→ ゲーム(ドラクエ)は自分でプレイするから、より入り込んで感じるものがある
→ 親が隣でゲームを見てくれていた
「論理力」のためにも「語彙力」を重視して頑張る
③ 抜き出しを楽しんで自信をつける
小学低学年の文章は「語彙力」でねじ伏せられる
→ スイスイ読める
→ 言葉の意味が分からないと本来の内容からズレていってしまう
→ しっかり読めるから問題も解ける
→ ”抜き出し問題” → 文字数指定なので見つけた段階で正解と確定する気持ち良さ
→ 楽しんで解いていると精度も上がっていく
→ 受験初期の問題は”抜き出し”力があれば他も解けた
→ ”抜き出し”を極めると総合的に解けるようになる
④ 自信たっぷりで「記述」へ
ここまでで「国語」の問題は自信を持って解けるようになっている
「読解力」を蓄えたらいよいよ「記述」対策へ
→ 「記述力」もこの時点でほぼ身についている
「記述力」 = ”設問把握力” + ”内容の読み取りと言い換え力” + ”構成力”
→ 「設問把握力」 ・・・ 出題者が何を書いてほしいのかを読み取る力
→ 身についていないと的外れな答えを書いてしまう
→ 設問の意図を読み取るのにも「読解力」が活きた
→ ”大人力”があったのも大きかった
→ 大人向けコンテンツで育っているから察する能力に長けていた
→ 「内容の読み取りと言い換え力」 ・・・ 設問が指示する部分の内容をしっかり理解する力、それを自分の言葉に直して書く力
→ 自然と身についていた
→ 蓄えた「読解力」で対象箇所も読めるし「語彙力」により自分の言葉に直せる
→ 「構成力」 ・・・ 自分の考えをまとめて答案にする力
→ 場数を踏んで鍛えた → ひたすら問題集をまわして練習する
→ ここでも「読解力」が役に立った → 解答解説を読むにも「読解力」が活きる
→ 答案のフォーマットをまず習得してその書き方に沿って考えを収める
→ こうすれば点数になるんだ、と解答解説から理解する
「語彙力」と「大人力」がモノをいう
→ これらを最初に身につけていると「論理力」や「解答力」が自然とついてくる
最初は「語彙力」と「大人力」を高めて「国語力」を総合的に伸ばしましょう!
(2つ目の動画)
- 現代文落ちる勉強法と受かる勉強法 -
○ 落ちる勉強法
① 丸つけして終了
問題集を解いて丸つけして終わり → これが一番危険
→ これだと解いたのは何の意味もない、次に何も繋がらない
→ 問題を解くよりも解説を読む方が何倍も成績に繋がる
→ 解説を読むために問題を解くくらいの感じ
→ 間違いには確固たる理由がある(それを潰さないと次に繋がらない)
→ 逆に、正解した設問でも理由まで合ってないと意味がない
→ だからこそ解説を読んで、正解・間違いの理由まで確認する
② 中級から手をつける
問題集の難易度の話
→ 問題集の種類もあるし難易度も幅広くて迷う
→ なぜか中級以上から買ってしまうこともある
→ 相応の勉強ができればいいがそうでないことも多い
分からないままに解いていても、やってる感だけで力はつかない
解いていて少しでも違和感があるなら思い切って初級からやるのもアリ
「現代文」には「現代文」独自のルール・世界がある
→ 初級からそのルールを丁寧に学んでいくのも後々に活きる
本当に簡単な基礎からやったらいい感じに階段を上っていけた
○ 受かる勉強法
① 戦略を吸いとってまとめる
「現代文」以外の科目は点を取れるまでの誘導がしっかりしている
一方、「現代文」は不親切
→ 問題集の解説には”解き方”は載っているがそれらが集約されていない
→ だから問題をたくさん解くことで得た経験を頼りになんとなく戦う感じ
→ これだと経験が蓄積するまでに時間がかかりすぎる
解くための戦略を自分でノートにまとめてしまう
→ 問題集に載っている”解き方”をノートに箇条書きでまとめていく
→ 「現代文」の問題文・設問と対峙した時の動き方をまとめて何回も見返す
→ そうするとどんどん動き方が身についていく
試験の時にインプットされた動きをそのままやるだけ
② 解説を見ながら解く
問題集をやる時に横に”解説”を置いてそれを見ながら解いていく
→ ”解説”があればリアルタイムで正しい”読み方”、”解き方”が理解できる
問題を解いて解説を読むまでのタイムラグがないのも良い
→ 長文になるほど解説を読む頃には冒頭がどうだっかた忘れてしまう
(3つ目の動画)
- 苦手のタイプ別 現代文が得意になるまでのメカニズム -
”苦手”から”得意”にするまでの3ステップ
”ちゃんと対策する意識をもつ” ⇒ ”正確に読む” ⇒ ”設問別に攻略法を”
→ (入口)”ちゃんと対策する意識を持つ”
→ 入試の「現代文」は”論理パズル”なのでちゃんと対策しないと点にならない
→ (出口)問題集の解説から”設問のタイプ別の攻略法”を身につける
→ 結局は”正確に読む”というところが大事になる
ちゃんと読むためのコツを悩みのタイプ別にまとめてます
① 言葉の意味を拾えていない
”意識の高い言葉”や”小洒落た表現技法”がたくさんある
→ いくら文章の”読み方”をマスターしても言葉の意味が分からないと読みきれない
問題を解いている時に出てきた分からない言葉はその都度調べる
→ 決して後回しにしたり、スルーせずすぐ調べる
→ 問題の数をこなしている間に最低限は頭に入る
② 本文に書いてないことを補完してしまう
選択肢の問題を解く時にやってしまいがち → (原因)選択肢の巧妙な文章と持ち前の想像力
→ 本文に書いていないことまで書いてあるかのように脳が補完する
→ 誤りの選択肢を選んでします
選択肢を選ぶ時に本当に細心の注意を払ってほしい
→ 選択肢を選ぶ時にはいったん本文に戻って、内容が一致している箇所があるか目と指差しで確認する
→ もし一致してなかったら、それっぽくても選ばない
→ 一致しているのを確認して初めてマークする
③ 主題を汲み取るのがブレがち
文章は”筆者の一番伝えたいこと”があり、あとはそれを肉付けしている
しっかりと文章を読み解くには”メインの部分”のみを追っていく
→ 難し文章になるとそこがブレてしまう
あらためて”大事な部分”とそれ以外の違いを認識する
”大事なこと”は言い換えも含めて何度も出てくる
→ 文章や段落の頭や終わりにありがち
大事だと思う部分には印をつけながら読んでいく
→ 絶対に大事ではないと思う部分をカッコでくくって消していくのもアリ
大事な部分とそうでない部分を選り分けていく
④ 迷子になる
丁寧に読んでいるはずなのに何のことを書いているか分からなくなる
→ 何回も読み返すことになる → 時間だけが減っていく
常に頭の中で”主語”を意識しながら読む
→ 今何のことについて語られているのかを頭の中で意識しながら読む
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
灘・東大卒芸人あかもん澤井 :【中学受験国語】幼少期から灘中合格までにやった事【読解攻略】(2021/05/19)(14:40)
灘・東大卒芸人あかもん澤井 :現代文の勉強法が分からない受験生へ! 灘東大流、点数を上げる方法!(2021/08/09)(9:30)
灘・東大卒芸人あかもん澤井 :【現代文】苦手のタイプ別、正しく読むための勉強法【国語】(2021/10/04)(7:40)
灘・東大卒芸人あかもん澤井 :【東大参考書ルート】現代文の点数を爆速で上げた良書たち【大学受験生必見】(2020/06/15)(8:11)