これまでにも「CASTDICE」では早稲田大合格に向けての参考書ルートに関する動画をいくつか紹介しています。
似たような企画はこれまでにもあり、高1入学時スタートや高2、1の夏休みスタートなど”スタート時期”によるスケジュール・参考書ルートでした。
今回の企画は偏差値40という”学力レベル”からのスタートです。
今回のブログでは特に「英語」についてと少しだけ「国語」について言及します。
偏差値40であれば当然、中学の範囲からやり直す必要があると思うのが普通です。
中学の「英語」と高校の「英語」を接続するイメージで中学生関係者も動画を見てもらえたらと思っています。
まず、個別の教科・科目の話ではなく志望大学・学部の話についてです。
「CASTDICE」のような”塾”では具体的な志望大学・学部がないと学習計画も作れません。
一般に早稲田・慶応と並べて語られますが、慶応大の受験科目には「国語」はなく、全て「小論文」です。
だから、実際に早稲田志望者が慶応の併願を考えれば「小論文」という不思議な科目を勉強・学習しなければならなくなります。
また、早稲田大の中でも学部ごとに試験問題が違い当然、難易度も違います。
これは早稲田大に限らず、志望する全ての大学に合った勉強が必要だということです。 それが「過去問」です。
今回のモデルケースも「英語」は高2の1月~3月で共通テストの「過去問」に入ります。 そして高3の4月~8月には「英語」も「国語」も早稲田の「過去問」に入ります。
地方国公立大志望でも「過去問」は重要です。 共通テスト対策(科目数が多い)と記述対策(深い勉強が必要)という幅広いことを行うので思いの他大変だと思います。
高1の12月頃に勉強を始めるに際し、「強い意志」を必要としているところに勉強の難しさを感じます・笑。
ぼく自身もそうでしたしぼくの子供たちを見ていても感じるのが”宿題”や”テスト”があるから勉強しているだけで、なければ勉強しません。 多分そんなものです。
また、高1の12月~3月の「目標」に「勉強習慣」とあるのも勉強することの難しさを表しています。 だから偏差値40なのです。
それはさておき、まず、高1の間(12月~3月)に中学英語を終えます。
勉強習慣がなく偏差値40であれば参考書学習ができないと思われるので授業動画を利用するのはいいことだと思います。 まず、参考書が読めず一人で勉強できないと思われるからです。
これは中学生にも言えると思います。 学校の授業を毎日家で復習するか、塾に頼るか、親の助けを借りるかです。
月額2000円程度が許されるなら”スタディサプリ”も良いと思います。 それは基礎的な授業がそろっていて、中学生の講座も高校生の講座も視聴できるからです。 順調に勉強が進めばドンドン速めることができます。
ここで使用する英単語帳が「ターゲット1200」ですが、もう少し中学生向け(高校受験用)のものでもいいと思います。
一冊を覚えきることができれば自信につながります。
英文法の問題集は「英文法レベル別問題集1」です。 このシリーズは中学生向けのレベルから大学受験レベルまで揃っているので良いと思います。 ぼく自身この問題集の存在を知りませんでしたが中学生でも使えます。
もし、中学3年生の英語の教科書があればCDを購入して音読・教科書暗記も効果的だと思います。 中学3年間で習う英単語・熟語・文法が詰まっています。
英語が苦手であっても一応は中学3年間授業を受けています。
「強い意志」があれば4か月で中学英語を終わらせることは可能だと思います。 もっと短い期間で終わらせることも可能だと思います。 「英語」しか勉強しないからです。
高2になると通常の「英語」の参考書ルートと同じです。
ここでも英単語帳を1冊終えることが登場します。
コバショーさんにとって受験勉強の最大の山場は「勉強習慣」と「1か月で単語帳を終える」です。
これも「強い意志」がなければ達成できません。
小さな成功体験を積み上げることも必要です。 やはり中学英語の勉強のやり直しに際しては中学生用の英単語帳でも良いかと思います。 その代わり1か月(または2週間)でやり遂げます。
少しだけ「国語」について触れておきます。
高2の7月~9月に開始しますが、まずは語彙力強化です。 これは”漢字”(が書ける)とは違います。
”英単語”の意味が分かるとか”古文単語”の意味が分かるとか”漢文”の漢字の意味が分かるとかと同じで、文章を読むために必要なとても重要な事項になります。
これは「数学」や「物理」、「化学」にもあります。 概念や定義、記号などを覚えて使えるようにならないと授業で言っていることが分かりません。
「英語」の授業も英単語の意味や文法用語が分からないままに説明されると理解できるわけないと思います。
そういった経験はないでしょうか?
ぼくの子供1の中学受験の時はものすごい量の漢字を一所懸命勉強(覚えて)していました。
小学生であったり中学生であっても”語彙”力は重要です。
今回の動画の中にもその”語彙”を使って例文が作れるように、というのが何度も出てきます。 ”運用力”です。
学校では毎日多くの授業を受けます。 ”語彙”は早めに対策を取っていた方が良いと思います。
最後になりますが、週50時間学習についてです。
土日に各10時間勉強すると仮定して残りの5日間で30時間です。 1日6時間。
夜9時~12時で3時間。 9時~1時で4時間です。 残りの2~3時間を隙間時間や授業中の内職で捻出します。
部活で忙しいと難しいことが分かります。
1年52週間として2600時間です。 2年間で5200時間も勉強できます。
土日の2日間で20時間も勉強できますか? 一体20時間も何を勉強しますか?
やはり「強い意志」と「計画」が必要です。
高校1年の終わりでやっと中学英語が終わります。
その頃に中高一貫校生は「英語」も「数学(文系)」も範囲学習が終わります。
受験まで残り2年しかない状況なのに「英語」であれば2~3年の差がついています。
でも安心してください。 学校の授業ではありません。 受験勉強です。
「英単語」、「英文法」、「英文解釈」、「英語長文」、そして問題演習です。
今回は「高1生が偏差値40から早稲田合格に向けた勉強法を現実的に考える」です。
時間軸で考えると「高1生」(11月19日の動画です)、出発点が「偏差値40」、目的地が「早稲田」合格です。
慶応大は小論対策が別途必要になるので除外しています。
そして、一般的な「英国社」受験を念頭においてます。 つまり文系受験です。
【前提】
・ 強い意志が必要
・ いまから勉強を開始
・ 高2からは最低週50時間
・ 直前期は週60時間勉強
(偏差値40レベルだと学習計画を立てられないと思われるが、できることを前提としている)
【対象】
・ 河合塾全統模試で偏差値40レベルの高1生(全体的に40レベルです)
【志望校】
・ 文系(数学を勉強する時間がないため)
【勉強スタイル】
・ 独学(スタディサプリなどは活用)
[志望校の選定]
・ 偏差値40なので一番入りやすい、つまり一番偏差値が低い学部狙う
→ 教育学部と人間科学部が偏差値65
→ 今回は「教育学部」を志望学部とする
[高1生 12月~3月]
【目標】
・ 勉強習慣の形成
・ 「英語」の中学単語、文法の範囲終了
・ 高校2年生までに週50時間勉強
※ 国語、社会はスタートしなくても良い
【教材】
・ ターゲット1200
・ 英文法レベル別問題集1
・ スタディサプリ中学生講座
「英単語」と「英文法」を同時並行で行う。 1周すると正答率7割以下。
スタディサプリの”中学生講座”で総復習。 ”中2英語共通編” → ”中3英語共通編” → ”レベル別問題集1”
中学範囲を徹底的に勉強する。
[高校2年生]
【目標】
・ 最終的に週60時間の勉強習慣
・ 「英語」は「共通テストで安定して9割」
・ 「現代文」は「共通テストで8割」
・ 「古文」は、単語と文法を終わらせる
・ 「社会」は通史を終わらせる
[春~6月まで] ここが一番重要!
【目標】
・ 「英語」の高校範囲の「単語」と「文法」を終わらせる (← ここがいつまで経っても終わらない)
→ ここが終わらないので偏差値50を超えない
【教材】
・ ターゲット1900
・ レベル別問題集2
・ 英文法ポラリス1
「英単語」と「英文法」を同時並行で行う。
スタディサプリでインプットして問題集でアウトプットする。
”レベル別問題集2” → ”英文法ポラリス1”
スタディサプリ講座 : 「高1・高2ベーシックレベル英語」、「高1・高2スタンダードレベル英語<文法・読解>」、(難しい単元のみ)「高3スタンダードレベル英語<文法編>」
[7月~9月まで]
【目標】
・ 夏休みに「国語」を導入
・ 中学範囲復習 + 高校範囲の漢字、キーワード
・ 「英語」は解釈入試基礎まで終わらせる
【教材】
・ 「英語」 解釈 『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』 → 『基礎 英文解釈の技術100』
・ 「国語」 『高校入試 でる順ターゲット 1500』 → 高校の漢字 + 『現代文読解のテーマとキーワード』
「英語」 全ての文にSVOCを振って和訳をする。 修飾語がどこに掛かっているのかを明確にする。 「国語」 正答率が9割を越えるまで何周もする。 分からない漢字・語句は意味だけではなく自分で例文を作れるくらい覚え込む。 『現代文読解のテーマとキーワード』は苦手なテーマの背景知識を理解して暗記する。
[10月~12月]
【目標】
・ 「英語」 長文演習
・ 「国語」 現代文読解終了
・ 「日本史」 勉強開始
【教材】
・ 「英語」 『Solution1』 → 『ポラリス長文1』 → 『ポラリス長文2』
・ 「国語」 『船口の最強の現代文』 → 『基礎問題精講』
・ 「日本史/世界史」 『一度読んだら絶対に忘れない日本史(世界史)』
「英語」 最初は時間を掛けていいのでじっくり向き合って解く。 単語や解釈が分からなければ戻って復習する。 慣れてくると時間を計り、設問ごとに解答根拠を明確にする。 処理速度を”音読”することにより上げていく。 「国語」 根拠を持って解答する。 分からない語句は意味を調べて例文が作れるくらい頭に叩き込む。 このレベルが難しければもう少し簡単なものから始める。 「日本史/世界史」 通史の全体像を把握する。 通史はこれだけっでは足りない。 教科書、『実況中継』や『ナビゲーター』なども使う。
[1月~3月]
【目標】
・ 「英語」 共通テスト過去問 + 長文の音読
・ 「現代文」 共通テスト過去問
・ 「古文」 単語と文法
・ 「日本史」 通史インプット + 演習アウトプット
【教材】
・ 「英語」 『共通テスト問題集』(Z会がオススメ)
・ 「現代文」 共通テストを40分で解く練習(8割目標)
・ 「古文」 『グループ30で覚える古文単語600』 + 『ステップアップノート』 + スタディサプリ/古典チャンネルなど
・ 「日本史」 『実況中継』 + 『スピードマスター』
「英語」 制限時間に解く練習と長文の音読で処理速度を上げながら演習する。 「古文」 初学の場合は動画授業を利用。 学校で配られている問題集も利用。 「日本史」 2冊を同時並行で進める。
[高校3年生]
【目標】
・ 最低週60時間の勉強(夏休みは70時間)
・ 「英語」は「早稲田過去問で8割」
・ 「国語」は「早稲田過去問で7割」
・ 「日本史は「早稲田過去問で7割」
[4月~8月]
【目標】
・ 「英語」&「現代文」は過去問
・ 「古文」、「漢文」、「日本史」の勉強を終わらせる
【教材】
・ 「英語」 『英文解釈クラシック』 → 『英語長文ポラリス3』(5月中) → (6月から)過去問
・ 「現代文」 『標準問題精講』(5月中) → 『早稲田の国語』(6月中) → (7月から)過去問
・ 「古文」 「スタディサプリスタンダード読解」 + 『古文上達 基礎』 → 共通テスト過去問 + 『有名私大古文演習』 → (8月には)『早稲田の国語』
・ 「漢文」 『ヤマのヤマ』 + 『ステップアップノート』 → 『句形とキーワード』(7月中) → (夏休み)共通テスト過去問 + (夏休み)『漢文道場』(無くても可)
・ 「日本史/世界史」 『基礎問題精講』 + (6月から)共通テスト過去問 → (7月から)『ヒストリア』 + (8月から同時進行)『一問一答』
「英語」 『長文ポラリス2』、『クラシック』、『長文ポラリス3』と”音読”を続ける。 過去問も”音読”をする。 「現代文」 『標問』でなくて『アスセス』でも可。 「漢文」 必要であればスタディサプリを活用。 「日本史/世界史」 共通テスト過去問で間違えた箇所は『実況中継』に戻り復習。
[9月~受験]
【目標】
・ すべての科目で過去問演習 + 復習に入る
・ 週1で過去問演習。 最低10年、できれば15年
・ 過去に使用した参考書だけを使って復習
【教材】
・ 「英語」 過去問 + 復習
・ 「現代文」 過去問+ 復習
・ 「古文/漢文」 『早稲田の国語』 + 過去問 + 復習
・ 「日本史/世界史」 『一問一答』 + 過去問 + 復習
大変ではあるが無理な話ではない。
”間違ったことで突き進まない”や”気合を入れて頑張る”の方がハードルが高い。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
CASTDICE :【逆転合格】高1生が超現実的に偏差値40から早稲田に行ける方法を考える(2021/11/19)(16:12)