2019年春シーズン第18戦対PBC戦
【RS通信20190522 PBC戦 担当:ノルディ】
5回の表を終わって、1-13の劣勢。コツコツ打線をつなげるPBCに早くも1点を献上し、一死満塁。「あと2点取られたらコールド負けだから」という声も飛ぶ。7番打者の打球はセンター前へ、本日初外野のYamchiが猛然とダッシュし、ホームへレーザービームを投げ込んだ。。。。。。。。。。。。
夜になっても35度近い気温、湿度は一桁、時折強く吹く風は熱風のような状況の中、今日もRS戦士の面々はVictoria Ball Parkでの戦いに臨んでいた。
何かが違う、どうも何かが。
ラムセス前だというのに、試合への参加表明者はぎりぎりの9名。このところ、試合前の打撃練習を率先垂範し、そのまま打撃好調を維持してきたアニーは無念の出張欠場、ブルマーの離任以降RSの攻守の要となりつつある一二三んも出張欠場、堅実な守備で流れを掴むカメちゃんも出張欠場、8年間15シーズンの最終戦となること意識してか数シーズンぶりの内野守備につくことへの緊張感かダンはおとなしめ。
初回先攻を選んだRSは、爆速ランニングバックヒカルが、お決まりの内野安打で出塁。Yamchiの大飛球はセンターに好捕されたが、続くノルディ、ミッチーがつなぎ、一死満塁。先制のチャンスで迎えたのは久しぶりにクリーンアップに返り咲いたダン。ここで一本出ていればとあとで悔やまれた打球は、投球よりも遅いピーッチャーライナー。後続のオレンジも内野ゴロに倒れ、チャンスを生かせず零点。やはりどうも何かが違う。
初回裏の守備につくべくライト方向にボールを持って走っていると、どうもRCの選手がいない。レフト周辺で3人でなにか話し合っているような感じ、どうも守備位置がわかっていない模様。このところ、ねじりハチマキがトレードマークになりつつあるミッチーの投球も、ここ数試合の好調ぶりにはほど遠い様子。ボールが先行しストライクを取りに行った球を外野に痛打されることが続く。やはり何かが違う。
急遽参戦してくれたパパイヤ元監督の好守にも助けられ、とりあえず初回は2点で押さえこの回終了。
さあー、2点ならワンチャンスと、勢い込んだ2回の攻撃は、オマル、クロ、ゴンザレス、パパイヤと往年の名プレーヤーのオンパレード。熟練の技を駆使し挑みかかるが、ツキにも見放され点数がとれない。
PBCは相変わらずの攻撃を続け、着実に得点を重ねていく。
我慢、我慢、流れはきっと来る、我慢だ、と気持ちを奮わせてきたRSのメンバーも、ついに3回のPBCの攻撃で我慢の限界点をこえてしまったようだ。長短打の乱れ打ち、四球に守備の乱れも加わり、決定的な7点を奪われ試合の趨勢は決定的になってしまった。
ふと見渡すとover fifty’sが4名、空には月がない、試合にもツキがない。
シーズン当初、試合中に見上げていた冬のダイヤモンド(シリウス、プロキオン、ボルックス、カペラ、アルデバラン、リゲル)はもう見えなくなり、代わって春の大三角形(アルクトゥールス、スピカ、デネボラ)が見えるはず、カイロでもこんなに星が見えるんだ、と感動したこともあった。でも今日は見えない。打席前に月を見る、なければ星を見る。何かを感じる日もあるし、何も感じない日もある。ただ無心になり打席に入る。打席をならしながら相手の守備位置を確認し、打つ場所を決まる。モンテ投手相手なら30cm程度の誤差で打球をコントロールできたこともあった。ボール半分ぐらいなら、ストライク/ボールの見極めもできた。そう、その多くは月が夜空に浮かんでいた日。お月さまのパワーを体に受け、無心の境地で打席に入り、お月さまへのお礼を込めてバットを振り抜く。欲や邪心を捨て、平常心、無の境地を得るための喝。これが、月に向かって打つの本当の意味。
2011年秋シーズンの同期入団、商工会でも同期入会で忘年会ではピンクレディーに扮装しサウスポーを一緒に踊った仲。何度も辛苦を共にしてきたダンの最終戦で、慣れない一塁で調子が上がらず、ミスも連発し、寂しげな縮こまった背中を見ていられなかった。ダンには捕手としてチーム全員に大きな声で指示を出し続けて欲しかった。涙がこぼれ落ちそうになった。空を見上げた。
隣のYamchiの放ったレーザービームは捕手を超えてバックネットに突き刺さっていた。
あーやっぱり今日は月/ツキがないんだな。
これでトーナメント戦敗退、今季のシーズン終了、呆然と立ち尽くすRS戦士を見ながら、試合後のハイタッチに向かって行った。
ダンのはつらつとした、いつものプレーは、ラムセス杯に期待しよう!
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
計 |
RS |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
- |
- |
1 |
PBC |
2 |
3 |
7 |
1 |
3X |
- |
- |
16 |
【MOM賞】:なし
【ガキデカ賞】:ダン(本人の強い希望:初回一死満塁での凡打?、慣れない一塁での守備の精彩のなさ?)
We are Rising Sun! ライジングサン、永遠に!
(完)