barataのブログ -4ページ目

barataのブログ

あなたにバクティの光が宿りますように。

開戦から9日目が過ぎた。多くの戦士が死んでいく中でカウラヴァ軍のビーシュマはまだ生き残っていた。戦争はパンダヴァが優勢になると次にカウラヴァが優勢になる、というように進んでいた。ヴィラータ王の二人の息子ウッタラ王子とシュベート王子が戦死してパンダヴァ軍は悲しみに包まれていた。毎晩休息のために戻るとき、戦死者の屍を悲しみながら戦場に残してきた。戦場は血で真っ赤に染まっていた。戦場でクリシュナはアルジュナに向かって言った。「ビーシュマを倒さなければこの戦争に勝利することはできない。もし、お前がビーシュマを倒せないならば私自身がビーシュマを倒そう。そのために私は誓いを破り、自ら戦おう。」そう言ってクリシュナは戦車から飛び降りた。アルジュナはクリシュナを止めた。「それはなりません。ご自分の誓いを破らないで下さい。あなたが戦ってはいけません。明日まで待って下さい。私がビーシュマを倒しますから。」毎晩ユディシュティラは眠れない夜を過ごしていた。彼はこの戦争について考えていた。どうやったらこの戦いを終わらせることができるのだろうか。戦争はすでに開始され、両軍とも引けない状態であった。翌日クリシュナはドゥリシュタデュムナにパーンチャーラ国のシカンディン王子をアルジュナの御者にするように言った。ビーシュマはシンカンディンを見て、持っていた弓を下ろした。ビーシュマはシカンディンがアンバーであることを知っており、アンバーが自分を倒す誓いを立てていることを知っていたのだ。ビーシュマはクシャトリアの義務を果たすために宣言した。「私は女として生まれた者とは戦わない。」ビーシュマはシカンディンが自分を倒すことになることも、この地上での旅が終わろうとしていることも知っていたので、最後の旅に向けて準備を始めた。アルジュナはビーシュマの最後の時が来たことを悟った。そして彼はシカンディンの背後から矢を放った。矢は次々と放たれ、ビーシュマの体突き刺さった。ビーシュマは矢の傷みに耐えながら叫んだ。「これはアルジュナの矢だ。アルジュナこそが私を倒すことができるのだ。」首から足の先まで何千もの矢がビーシュマの体に突き刺さった。ビーシュマはついに倒れた。しかし地上には倒れずに矢のベッドの上に倒れた。矢のベッドがビーシュマの体を支えていた。ビーシュマの体は地上から浮き、頭だけが垂れ下がった。痛みに耐えながらビーシュマは叫んだ。「アルジュナよ、私の頭を支えてくれないか。」アルジュナはビーシュマが支えを必要としていることが分かったので、すぐにビーシュマの頭の下へ3本の矢を放った。この矢がビーシュマの頭を支えた。両軍は驚いて静かにビーシュマの方を見た。カウラヴァ軍の指揮官が傷ついていた。ガンガー女神の息子ビーシュマは、シカンディンとアルジュナによって倒された。10日目の戦いはこうして終わった。ビーシュマは激しい痛みの中で矢のベッドに横たわっていた。ひどい傷であったがビーシュマは大変満足していた。ドゥルヨーダナはうろたえながらビーシュマが横たわっている場所へ駆け寄ってきた。ドゥルヨーダナはカウラヴァ軍の敗北を感じた。ビーシュマはドゥルヨーダナに向かって言った。「ドゥルヨーダナよ、パンダヴァと和解して、領土を彼らに返すのだ。」しかし、このような状況になっても、ドゥルヨーダナはビーシュマの言葉を受け入れなかった。「アルジュナ!水を持ってきてくれないか。」ビーシュマはアルジュナに頼んだ。アルジュナはビーシュマが考えていることを悟り、すぐに矢を放った。澄んだ一筋の水が地上から湧き上がり、ビーシュマの口に流れ込んだ。その場にいた者たちは叫んだ。「ガンガー女神だ。ビーシュマの母だ。ビーシュマの渇きを潤すために来たのだ。」ビーシュマは喉の渇きを潤すと呟いた。「私は自分の命が果てるまでここに横たわり、この戦争を見届けよう。」その場にいた者たちはビーシュマの周りに集まり、ある者はビーシュマを黙って見つめ、ある者は悲しみのために泣いていた。ビーシュマは矢のベッドに横たわり続けていた。予言のとおりシカンディンはビーシュマの死の原因となった。カルナはビーシュマが傷ついたことを知り、すぐにその場へ駆けつけ、苦しそうに言った。「私を許して下さい。私はあなたに失礼な態度をしていました。」「私はお前がクンティーの息子であることを知っている。だからパンダヴァと同じように愛してきた。しかし私はこの話を秘密にしておく誓いを立てていたのだ。カルナよ、お前はパンダヴァの長男だ。これ以上、戦争を続けることはない。」「それはできません。ドゥルヨーダナに協力して、アルジュナを倒す誓いを立てていますから。私はどうしたらいいでしょう?」「お前は自分の義務だと思うことをすればよい。だが、お前は王子であることを忘れるな。」そう言ってビーシュマはカルナを祝福した。ドゥルヨーダナはカルナを軍の指揮官にしようと言ったが、カルナは言った。「私よりもドローナがいいでしょう。」こうしてドローナが軍の指揮官に任命された。ドゥルヨーダナはドローナに言った。「ユディシュティラを生け捕りにして欲しい。」ドゥルヨーダナはユディテュティラを捕らえて、もう一度サイコロの賭けをすれば、ユディシュティラから全てを奪えると考えていた。またこの方法は戦争よりも簡単だと考えていた。ドローナはこの計画を知って喜んだ。ドローナもパンダヴァを愛していたので、パンダヴァを殺したくはなかったのだった。ドローナは11、12日目にユディシュティラを捕まえることに失敗した。アルジュナがいつもユディシュティラのそばにいてカウラヴァの策略を阻止していたからである。ドローナはドゥルヨーダナに進言した。「アルジュナをユディシュティラのそばから離せば、ユディシュティラを捕まえることができるでしょう。」

「預言者たちが、地上の人々の肉体的カルマの成就を助けるために地上に使わされるように、私は幽界の人々の救済者として奉仕するように神から命じられました。」


「そこはヒラニャローカと呼ばれる星で、幽界の中でも目覚めた魂たちの住んでいる星です。わたしはそこで、霊的に進化した人々の幽体的なカルマを取り除き、幽界での生まれ変わりから解放されるように手助します。ヒラニャーローカの住人達はすでに霊的に高い進化を遂げていて、最後の地上生活で肉体から意識的に脱出する能力を瞑想によって会得した者達です。地上の生涯で、サビカルパ・サマディを超えたニルビカルパ・サマディの段階に達した者でなくては、このヒラニャローカには来る事が出来ないのです。」


「ヒラニャーローカに生まれて来る人達は地上で死んだ人々が行く幽界の生活を卒業して来た人達です。彼らはここで、前の幽界生活でまいたカルマの種子を完全に取り除くのです。幽界でも解脱のための修行を続けてきた進化した魂でなければ、このような高い世界に来ることができません。霊的努力を重ねてきた魂は、最後の幽界のカルマを完全に絶滅するために宇宙法則に導かれて、幽界の太陽、幽界の天国というべきヒラニャローカに新しい幽体をまとって生まれ変わってきます。ヒラニャローカには別にもっと高い観念界から来たほぼ完成の状態に近い魂も住んでいます。」


「幽界の人間は意識と直覚とライトフトロンで出来た幽体で活動しています。観念体のみをまとった人間は、至福に満ちた観念の世界に住んでいる。わたしの仕事は幽界から観念界に進む準備をしている人々を対象とするものです。」


「幽界には、幽界人のおおぜい住んでいる幽質の星がたくさんあります。そこの住人達は一つの星から別の星へ旅行するのに、幽体の飛行機である光のかたまりを用います。これは電機や放射性エネルギーよりも速いものです。幽界の宇宙は色々な色彩に輝く精妙な光の波動から出来ていて、その大きさは物質界の宇宙の何百倍もあります。物質界全体は、幽界という巨大な光り輝く気球の下にぶら下がっている小さな固体のバスケットのようなものです。物質界で多くの太陽や星が宇宙空間を動き回っているのと同じように、幽界の宇宙にも無数の幽質の太陽系や星座があります。幽界の星座にも太陽や月があり、それらは物質界の太陽や月よりもはるかに美しい。幽界の太陽や月の光は、北極のオーロラに似ていて、月のオーロラがやわらかい光であるに対して、太陽のオーロラは眼にまばゆい。幽界の昼と夜は、地上の昼と夜よりも長いのです。」

両軍はクルクシェートラで対峙した。カウラヴァ側からビーシュマ、パンダヴァ側からはドゥリシュタデュムナが前に進み出た。その時、突然ユディシュティラが武器を投げ捨て、ビーシュマのそばへ駆け寄った。その場にいた両軍はユディシュティラの行動に驚いた。ユディシュティラはこの場において休戦を申し込もうというのであろうか?いや、そうではなかった。ユディシュティラはいかなる時でも年長者への尊敬を忘れておらず、ビーシュマの前にひざまづき、祝福をしてくれるようにお願いをしたのだった。。ビーシュマは優しくユディシュティラに語りかけた。「神のご加護を。お前は正義を愛し、正しい人である。正しい人は必ず勝利を手に入れるだろう。私はこの戦争を止めることはできなかった。私は義務を果たすためカウラヴァと一緒にお前たちと戦うよ。」クリシュナはアルジュナの御者となっていた。アルジュナの心には、戦場にいるにも関わらず迷いが残っていた。アルジュナは家族、一族、親友、師匠が敵としてこの戦争に参加している様子を見つめていた。ビーシュマ、ドローナ、サールヤたちがそこにいた。この戦争でどのように正義が行われるというのだろうか?アルジュナは悩んでいた。「親族同士で戦争をして王国に何の利益があるというのだろう。カウラヴァは私の親族なのだから。私にはこんな戦争はできない。」そして、アルジュナは自分の武器であるガーンディーヴァを置いてしまった。アルジュナが武器を置くのを見て、クリシュナはアルジュナに語りかけた。クリシュナがアルジュナに語った話はバガヴァットギーターの名で知られている。「アルジュナよ、この世にはいろいろな考えの人がいる。それぞれの義務と行うべきことがある。貪欲、混乱を求める人もいる。優しさ、勇敢さを持っている人もいる。お前はクシャトリアだ。お前の義務を忘れたのか?この戦争は王国のためではなく、不義と邪悪に対して行われるものだ。もしお前が理想、規範、義務とともにこの戦争からいなくなってしまったら、誰がそれらを守っていくのだ?私を見ろ。私こそ全てのアートマンであり、それ以外の何者でもない。全ての生命は私のもとへ帰ってくるのだ。人にとって一番大事なことは義務を果たすことだ。真実のためにもがくこと、その行為には意味がない。お前の心を私に専念しろ。お前の行う義務が理解できるように、不義が滅びるように、お前には私の本当の姿を見せよう。私は正義を守る者として何度も生まれ変わってきた。アルジュナよ、私に専念しろ。そして自分の義務を果たすのだ。結果を得ようとするな。何かを得ようと考えず、揺ぎない心で戦うのだ。さあアルジュナよ、立ち上がって戦うのだ。」アルジュナはクリシュナの神々しい姿を見た。そこには全ての知識が隠されているかのようだった。クリシュナの本性を見て、アルジュナの心から迷いが無くなった。「分かりました。あなたのおっしゃる通りにします。」アルジュナは戦車に乗り、祝福を受けるためビーシュマの元へ急いだ。

戦争の初日、両軍は勇敢に戦った。ビーシュマは大勢のパンダヴァ軍を打ち倒した。夜になりほら貝の音とともに初日の戦争が終了した。パンダヴァ軍の多くの者が倒れた。失望した声でユディシュティラは言った。「どうしてこの戦争をしているのだろうか。ビーシュマはパラシュラーマでさえ、ビーシュマを打ち負かすことはできないだろう。戦争なんて大嫌いだ。私たちは何があっても、戦争を始めるべきではなかったのだ。」しかしクリシュナはユディシュティラに言った。「ユディシュティラよ、悲しむことはない。最後に真実は勝つのだから。」戦争は激しさを増していった。パンダヴァはビーシュマが生きているかぎり、カウラヴァを打ち破ることはできないことを知っていた。ビーシュマの力は強力で、また誰からも愛されていた。ガンガー女神の息子ビーシュマは自分で望んだときに死ぬことができるのだった。毎日アルジュナはビーシュマを倒そうと戦いを挑んだが、ビーシュマを倒すことができなかった。6日目になったがビーシュマはまだ生き残っていた。ガトーカチャ、アビマンニュ、ビーマは飢えたライオンのように戦い、カウラヴァ軍に大きな打撃を与え続けた。ドゥルヨーダナは怒ってビーシュマに言った。「あなたのせいで軍は多大な被害を受けている。いつもパンダヴァを愛しているから、彼らがこの戦いで敗れないようにしているのでしょう?」
「確かに私はパンダヴァを愛しているよ。彼らはいとこのパーンドゥの子供たちだからね。しかしもっと大事なことは、正義がパンダヴァとともにある、ということだよ。そして正義というものは常に勝利するのだ。私は自分の義務のためにこちら側にいて、共に戦っているのだ。心配するな。明日、ナーラーヤナ アストラを使おう。」強大な力を持つナーラーヤナはビーシュマだけが使える武器だった。この武器から逃れるものは何もなかった。翌日、ビーシュマがこの武器を使用した時、クリシュナはパンダヴァ軍に武器を下に置くように指示した。クリシュナはこの武器は、武器を持たない者にとって無害であることを知っていた。ビーマだけが戦いを続けていたので、クリシュナはビーマの前へ行きナーラーナヤの凄まじい威力を自分自身で受け止めた。クリシュナは自分自身がナーラーヤナであったので、クリシュナにはこの武器は効かないのであった。こうしてパンダヴァ軍は破滅から救われた。