夏の朝茶事|涼をいただく朝 | RISHDECO blog

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夏の朝茶事|涼をいただく朝

美しさと心地よさを愛するあなたへ

皆様、こんばんは。
デザイナーrishです。 

先日、朝茶事のお稽古に参加させていただきました。


朝茶事は、暑さの厳しい夏、
まだ涼しさの残る早朝から始まる茶事。



朝の静かな空気の中、
いつもとは少し違う、
清々しいお茶の時間が始まりました。




今回は社中の一員として、
お道具の取り合わせや
お料理、茶事の流れまで、
一つひとつが大切なお稽古です。

まずは、初炭手前
目を惹いたのは、
蔓草の絵が描かれた、曲げの炭斗。
やわらかな木肌に伸びやかに描かれた蔓草が、
夏の朝にとても涼やかです。



炭斗には炭や白い枝炭が美しく組まれ、
羽箒、火箸など、
炭手前のお道具が整えられていました。

炭をつぎ、火を整え、
釜の湯を沸かしていく。
静かな茶室の中で見る炭の火や、
釜から立ちのぼる湯気。

お茶をいただくまでの時間そのものを味わうのも、
茶事の魅力なのだと感じます。

夏の朝の懐石

初炭手前のあとは、懐石へ。
朝茶事のお料理には、
暑い季節ならではの心配りが随所に感じられます。



まずは、飯・汁・向付
今回の向付は、ローストビーフ
盛夏の朝茶事では、傷みやすい生魚を避け、
火を通したものをいただきます。
涼やかなガラスの器に盛られたローストビーフ。
器からも「涼」を感じる取り合わせでした。


続いて、煮物椀。



瓜と淡路の鱧。
夏を代表する鱧と、瑞々しい瓜。
蓋を開けたときの美しい景色も含めて、
季節をいただくような一椀でした。

そして、
蓮根ときゅうりの梅肉和え。



シャキシャキとした食感に、
梅肉の爽やかな酸味。
暑い夏の朝にうれしい一品です。


さらに、炊き合わせ。



海老、冬瓜、オクラなど、
夏らしい食材が美しく盛り付けられていました。 
味わいはもちろん、
器や色彩からも涼しさを感じます。



焼物などのお料理も続き、
懐石は少しずつ終盤へ。

お料理だけでなく、
器、盛り付け、季節の葉、
そして出される順番まで。
そのすべてがひとつにつながって、
夏のおもてなしの景色を
つくっているようでした。


主菓子、そして中立へ



懐石をいただいたあとは、
主菓子をいただきます。
京都老松さんのもの

そして一度席を立ち、中立へ。
ここまでの前半から、
いよいよお茶をいただく後半へと移ります。

濃茶から、続き薄茶へ
再び席入りをして、濃茶へ。



お点前を拝見しながら、
お道具の扱い、所作、間の取り方まで、
社中の私にとってはすべてがお稽古です。



茶入や仕覆など、
お道具を間近で拝見できることも
茶事の楽しみのひとつ。



普段のお稽古で学んでいることが、
実際の茶事の中で少しずつ
つながっていくように感じます。

そして朝茶事では、
濃茶のあとに後炭を行わず、
そのまま薄茶へと進む**「続き薄茶」**。



薩摩焼の器と、可愛らしい干菓子



薄茶の前には、干菓子をいただきました。
干菓子が盛られていたのは、
小さな虫や草花が繊細に描かれた薩摩焼の器。
なんとも可愛らしくて、
思わずじっくり眺めてしまいます。
小さな器の中に、
夏の野の景色が広がっているよう。

お菓子そのものだけでなく、
それを盛る器でも季節を楽しませてくださる。
そんな細やかな美しさも、
茶の湯の好きなところです。

干菓子をいただいて、薄茶へ。

朝早くから始まった一席も、
ゆっくりと終わりへと向かいます。

朝の光、炭の火、釜の湯気。
夏のお料理に、涼やかな器。
季節を映したお道具、そして一服のお茶。

朝茶事には、
暑い夏を少しでも涼やかに、
心地よく過ごすための
日本の知恵と美意識が
詰まっているように感じました。

そして、社中として参加させていただくと、
お点前だけでなく、
季節を感じること。
相手を思うこと。
美しく整えること。
一つひとつを丁寧に扱うこと。
そのすべてがお稽古なのだと、改めて感じます。

美しく、心地よく生きる。

私が日々大切にしたいことにも、
茶の湯の世界は
どこかつながっているように思います。

たくさん拝見して、
味わって、学ばせていただいた夏の朝。
心に残る朝茶事となりました。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。

今夜も素敵な夢を✨

また次回のブログで、
お会いできたら嬉しいです。
おやすみなさい🌙