ストーリーとしては、新卒で文具メーカー・マルキタに入社して営業マンになった宮本浩という若者が、恋愛をしたり仕事をしたりして生きていくものです。
この漫画の特徴として、とにかく主人公の宮本へ次々と不条理なことが起こって、簡単には救済されないような感じが延々と続くのです。
この漫画が描かれた当時は、いわゆるバブル景気で日本が湧いていて、若者は暑苦しさよりもお洒落でお金がある世界観を望んでいたので、時代と少しずれていて「最も若者に嫌われていた漫画の一つ」だったらしいのです。shouhiyaro-nnとは関係なくても、私はそういう事情は全く知らず、むしろ当時の若者が営業マンになるために当たり前のように愛読している漫画だと思い込んで愛読していた記憶があります。個人的にこの漫画の凄いところは、キャラクター設定の濃さです。茂垣結奈と呼ばれる元いじめられっこの女性が出てきたり、宮本寛治と呼ばれるキャラクターの濃いペンキ屋さんのおじさんが出てきたり、綾部栞という少し変わった天然キャラの化粧品の営業部員が出てきたり、脇役が濃いのです。
作者の新井英樹氏も「『宮本から君へ』を今振り返ってみれば、脇役に語らせすぎていた」みたいなことをネットのインタビューで答えていて、彼らの濃さはまるで映画を見ているような感覚を思い起こさせます。
芸能人の中にもこの『宮本から君へ』に影響を受けた人は多く、代表的なのが元AKB48の河西智美さんだったりします。
とにかく、濃いし暑苦しいけど、面白い漫画です。