ついこの前、「しばらく書くのを休止します」と書かせていただいたばかりなのですが、今朝起きたら、「セドナでのことについて書かねば」という考えが植え付けられていましたので、軽く付記します。Claircognizantなので、どうかお赦しを。

 

 もう6年近く前に、ジェイミー・プライスさんという方のライトランゲージ講座に参加しました。あの頃は、スピリチュアルな香りのするものは、ほぼ無差別に手当たり次第にチャレンジしていましたので、ライトランゲージも必然的に僕の射程圏内に入ってきました。

 

 たまたま一週間有給がもらえたので、喜び勇んでアリゾナ州に飛びました。

 

 そんなこんなでやってきた州都のフェニックスは、その数年前に、アンチエイジング医学のカンファレンスで数日訪れたことがあり、また、さらにその8年ぐらい前にも(まだ米国に住んでいた頃で、ちょうどアメリカのグリーンカードを取得した後で、オハイオ州を出て、どこかに引っ越そうと米国中を視察して旅していた時期に)訪れて色々探訪したことがありました。何度訪れても、何の縁も感じない砂漠気候です。スタバのヴェンティサイズのアイスラテが無性に欲しくなります。

 

 今回は空港からリムジンバスサービスみたいなのを利用しました。歳をとるほどに、自分で運転するのが億劫というか、怖くなってるみたいです。

 

 バスが大都市のフェニクスを離れ、次第に山間に入ってゆくと、次第に赤っちゃけたセドナの山々が見え始めました。と、同時に、キンキンとした耳鳴りが始まりました。たしかに、エネルギーがうねってる。

 

 

 セドナは、ノードでもヌルでもなく、エネルギーが絶えず変化して渦を巻いているヴォルテックスと呼ばれる地です。ですので、スピリチュアルな人々を魅了して止まないものの、ここに住もうとしても、大抵の人が一年ともたずに引っ越して行ったりするのも事実なようです。

 

 到着して翌日早朝、ホテルを出て道なりに歩いて「セドナ・クリエイティブ・ライフ・センター」に向かいました。特に歩道があるわけでもない舗装された道路をやや登ってゆくと、やがてセンターの看板が見えました。「333」というアドレス番号が僕の眉間を突き刺しました。まさに、僕のラッキなナンバーで、イェシュアとの繋がりのエネルギーの数です。

 

 

 この小さなセンターで行われたワークショップには、約12人ぐらいの参加者がいました。リピの人も多くて結構和気藹々していました。僕はそもそもライトランゲージというものは初めてでしたので、「まずはライトランゲージのアルファベットと文法から始めるのかな?」みたいな素人考えで、分厚いテキストか何かが配られるものと期待していました。

 

 しかし、最初のジェイミーのイニシエーション的なライトランゲージを聞いた後に、いきなり「では、二人一組で組んで、練習します。とにかく口から出るデタラメな言葉を喋り続けてみましょう。」と指示され、「えっ?」と戸惑いました。

 

 こういう場面で、何の気後れもなく、デタラメにペラペラと適当に話し出すことができる人は、それはそれで、最初からその才能があるか、或いは、とても図太い神経なんだろうな、と思いました(後者は、アメリカ人に多いタイプです)。

 

 僕は、なんか恥ずかしくて、何を言っていいかわからず、最初から思いっきり出遅れました。このせいで、初日のこの後の色々なアクティビティも劣等生っぽい位置付けで過ごさざるを得ませんでした。

 

 二日目もそんな感じで、気づくと口数もだんだん少なくなり、「できることなら、今すぐここから脱出したい!」と思うまでになっていました。他の人から見たら、「この人、ずっと黙ってるけど、何を考えているのかわからない。」と思われ始めていたと思います。休み時間も、行く必要もないのにトイレに行ったり、表に行って遠くの山を眺めて時間を潰したり、ともう何のためにわざわざセドナに来たのかわからず、とにかく一刻も早く帰りたいという気持ちでいっぱいでした。

 

 さて、このワークショップでは、ジェイミーの友人の女性(カレンさんだったかな?)がずっと後ろに座っていました。この人は「クリスタルと会話ができる」という特殊な才能を持った人で、ジェイミーのワークショップ中に、希望者に石でできたブレスレットやネックレスを無料でつけさせてくれます。この女性が、午後に、彼女が持っているtherapeutic diamondを皆に見せてくれました。彼女曰く、普通のダイヤモンドではなくて、人間の身体に積極的に働きかけて、エネルギー的な調整をしたり、身体レベルでの病気を治癒してくれたりみたいな効果のある特殊なダイヤモンドだそうです。そして、このパワフルなダイヤモンドを浸しておいた水というのがあるそうで、それを数滴ずつ僕たちの掌に垂らしてくれました。

 

 

 すると、突然、ふと胃の辺りが急にスーッと軽くなり、突然笑いが止まらなくなりました。

 

 「ヘッ?マジ?ハッハッハッハ〜!」

 

 いつもなら「こんなことを言ったら、皆にこう思われるから」みたいな安全装置が何重にも働いているので慎重で無口であることが多かった僕なのですが、突然、まるで堰を切ったようにベラベラ世間話をしだし、部屋中のみんなが僕の気が狂ったのだと思うほどでした。

 

 「ヒッヒッヒッヒ〜。ちょっと、ライトランゲージとかいいよね〜。楽しすぎ〜。」

 

 日本人って、とかく太陽神経叢のチャクラに堅いブロックがかかって、「自制、自制、自制」って自分を過剰に律して生きてる人が多いって言われますけど、僕もその例外ではなかったと思います。でも、この水を掌に垂らされた瞬間、その呪縛が瞬時に解けて、まるで酔っ払ったみたいに饒舌になっていました。面白いですね。

 

 さて、僕は、「ライトランゲージを話す」ということは相変わらずできずにいたのですが、「何かをブツブツ呟いてみる」というやり方を試みたところ、「どうせ誰にも僕が何を言っているのかが聞こえないし」という安堵感があり、なんとかそれならできるようになりました。

 

 しかも、「言葉を話す」のではなくて、「エネルギーをヴェールの向こうから受け取ってチャネルして、それを口から放出する」というイメージに変えたら、全てが変わり、突然、エネルギーチャネラーとしての自分が覚醒していました。

 

 実習の相手の誰もが、僕のチャネリングするエネルギーに驚き、「無口な日本人」であった僕は、気づくと「エネルギーパワーハウス」というあだ名で呼ばれていました。

 

 そんなこんなで、また二人で組んで、これまでの二日間で学んだ種々の手技を駆使してお互いにワークするという実習になりました。毎回、実習の相手は変わり、今回のお相手は、フロリダから来たホリーさんでした。

 

 目の前で目を瞑ったホリーに向かって、呟くように口を動かしながら、エネルギーをチャネリングして口から放出しました。そうしているうちにそれがなんかマントラみたいになって、やがて微細な幾何学構造みたいになりました。気づくと、僕とホリーは時間や空間とかいったものを超えた所にいて、エネルギー的に一つになっていました。

 

 どれだけ時間が経ったかわかりませんが、終わった頃にはお互いの目から涙が溢れ出していました。

 

 「久しぶりね。シリウスのブラザー!」

 

 ホリーにそう言われて、僕はさらに涙が出てきて、僕たちはハグせずにはいられませんでした。

 

 ブレイク中に、センターの建物の上階にあるバルコニーに行くと、そこには既にホリーもいました。特に言葉を交わすこともなく、ふと二人で空を見上げると、そこにはイェシュア(イエス)の姿がありました。

 

 

 「久しぶりだね。シリウスのブラザーたち!」

 

 僕たちは、そう話しかけられているようで、ただただ笑顔が止まりませんでした。