「地底の世界」というと、「Sci-fiですか?」って質問されてしまうかもしれませんが、この空間はあながちフィクションの世界とも言えません。昔から「テロス」や「シャンバラ」などいろいろな呼び方をされていますが、僕が殊に興味があるのが「Hall of Amenti」と呼ばれるもので、これはこの多次元的な地底空間の中でも最も波動の高い場所とされています(ここでは、カタカナで「アメンティ」と書かせていただきます)。

 

 レムリアやアトランティスの時代には、地球に宇宙から来た存在が普通にいたと言われます。僕自身、その頃はコテコテのシリウス人だったようです。そんな我々が地球で生きていくにあたって、Temple of rejuvenation(日本語では「若返りの寺院」と訳されるのでしょうか)や、Hall of Amentiはなくてはならない存在でした。

 

 このアメンティからの使者がトート (Thoth)であり(英語では、舌を二度挟んで「トス」と発音します)、僕はアトランティスの時代(まだシリウス人として地球にいた頃)からトートとの繋がりがあり、必然的にアメンティにも縁があると理解しています。ですので、地球にあるアメンティへのポータルのうち、いまだにアメンティとアクティブに繋がっているものにとても興味があるわけです。

 

 異次元世界へのポータルと言うと、必ずその例として出されるのが、エジプトのギザのピラミッドにある王の間ですが、別記しましたように、ここの石棺のなかで20分ぐらい赤ちゃんのように丸まって瞑想しましたが、僕は何もエネルギーを感じることはありませんでした。いろいろな意見をお持ちの方がいらっしゃいますが、僕個人的には、このポータルはもうすでに閉じてしまっているように思います。

 

 そんなある日、ジュディ・サトリのモジュールを聴いていると、「北インドのパンゴン湖や、ニュージーランドのテ・アロハ山が、最近になって開いたアクティブなアメンティへのポータルで……」っていう説明がありました。

 

 「これだーっ!」

 

 そんなこんなで、善は急げと、2020年の3月、数週間後にコロナで世界が封鎖されるとも知らずにやってきたテ・アロハ山は、ニュージーランドの首都のオークランドから、泥の温泉で有名なロトルアへ車で向かう途中にある、なんのことはない普通っぽい山の麓の田舎町でした。

 

 まず到着した日は、一旦、テ・アロハは通過してロトルアに向かい、ヘルズゲートという温泉で過ごしました。くつろいだと言いたいのですが、高濃度の硫黄のせいで目が刺すように痛くなって、涙が止まらなかった、という方が正確かもしれません。

 

 

 その後、ロトルアの街で軽い夕食を済ませ、夜の闇の中を北上してテ・アロハに向かいました。街灯すらない真っ暗な田舎道を抜けて、ようやっとテ・アロハの町に入ると、いきなりキーンと耳鳴りがして、グオングオンとした大きな眩暈が襲ってきました。

 

 「こ、こ、この街、なに?!」

 

 街全体が、振動しているのです。


 「すごっ!」

 

 観光という点では何にもないところなので、ホテルみたいな施設はありません。一応温泉が出るのでジャグジー仕様の温泉施設があって、その湯治客向けに家を丸ごとレンタルさせてくれる感じでした。都会のホテルより全然安いんですよ。

 

 翌日は、まず、カランガハケ・ゴージというミニ渓谷をグルっと散策しました。僕は実家が埼玉なのですが、例えると長瀞あたりのようなごく普通の河川敷の風景です。川沿いをハイキング気分で歩き始め、やがて橋を越えると出口が見えない長ーい元炭鉱のトンネルに入りました。そのトンネルを歩いていると、上半身が急にズドーンと重くなり、息も少し重苦しくなってきました。何らかの存在が降りてきていて僕のエネルギー体に停留し、イニシエーションを提供してくれているのは明白でした(もう慣れっこです)。僕はスピリチュアル的に言って、何が見えるとか、聞こえるとかいう才能はないのですが、生まれつき僕のエネルギー体は、スピリチュアルな存在が停泊できる特殊なフィールド構造になっているようで、高次の存在がそこに降りて来ると、上半身にマリワナ海溝の底にいるような重圧感を感じます。息苦し〜。

 

 

 その次の日は、いよいよテ・アロハ山です。街の裏手にずんぐりむっくり聳える小さな山の、そのまた向こうに聳える山で、ま、何のことはない風貌の山です。その頂上まで往復で六時間かかる山道で、きっと、登山家の人に言わせれば、特に何があるわけでもない中級以下の山ぐらいの扱いなのだと思います。

 

 

 しかし、中年のオッサンの僕には、「嘘だと言っとくれ」級の急勾配が断続的に続く生き地獄で、ほぼ「世界の果てまでイッテQ温泉同好会」レベルの無様な登山となりました。

 

 そんなこんなでヒーヒー悲鳴を上げながら3時間ちょっとかけて何とか到達した頂上でしたが、当然、「ここがポータルですよ!」みたいな標識や目印があるわけでもなく(テ・アロハは、スピリチュアル上級な人々でも、まず知らない超穴場なんですよ)、テレビ塔みたいなタワーがあるだけでした。そこで少し瞑想した後、降り出した土砂降りの中を急いで下山しました。

 

 僕のヨーロッパの旅の文章を読んでいただければわかると思いますが、こういう時には必ず雨が降るんです。そしてずぶ濡れのまま麓にある「テ・アロハ温泉」でお湯に浸かりました(と言っても、ジャクジーの湯船ですが)。あまりに体力的にキツかったため、普段は使わない下半身の筋肉がもう歩くことができないほどにカッチカチになっていて、「ヒーヒー」と悲鳴を上げながらやっと歩いている状態でした。

 

 やがて、夕食を探しに街に出た頃には、例によって息苦しい程に上半身がズドーンと重くなっていまして、何らかの存在がぼくのエネルギー体に停留してイニシエーションを提供してくれているのは明白でした。

 

 「誰でっか〜?」

 

 この登山をした数日後に、北島を更に北上した山中のリトリート専門施設みたいなところで、ジュディ・サトリのワークショップがありました。

 

 

 そのワークショップの中で、ジュディが各参加者を宜保愛子のように霊視するみたいな時間がありました。僕の番になると、

 

 「あなた、トートがあなたの周りに纏わりついているわ。あなたは、トートと深い縁があって、アメンティに長くいたことがあるのね。今のあなたは、トートのエネルギーに何重にも包まれているわ。こんな人見たことないわ。」

 

 どうりで、息ができないくらい上半身が重いはずです。

 

 もしも、エジプトやトートとの縁を感じられる方は、エジプトに赴くのもいいですが、もっと近場で、このニュージーランドのテ・アロハにいらっしゃることをお勧めします。ここには、アクティブに開いているアメンティへのポータルがあり、縁のある人、或いはそういう契約の人であれば、トートにイニシエーションをもらうことができると思います。スピリチュアルに詳しい人でも、ほとんど誰も知らないパワースポットですから、観光地ではないので宿泊料とかもものすごい安いですし、レンタカーをすれば、ロトルアで本格的な温泉を楽しむこともできます。

 

 別記しますが、南島のクック山はノードと呼ばれるエネルギーポータルでもありますので、これをカップリングして「ニュージーランドのスピ旅行」おススメです。

 

 かつて太平洋にあったレムリア大陸の人々にとって、「西遊記の天竺」的な存在であった遠隔の地「オンタラ」こそ、現代のニュージーランドです。スピリチュアルな人にあまり知られていないニュージーランドですが、一度ぜひ、いらっしゃってください。きっと驚きが待ってますよ。