地球に落ちて来た男 | 夢羽舞 音 MOVE ON

地球に落ちて来た男

(追記)
近いうちにyoutubeでアップロードし直す宣言!
(以上2012/04/13)


(追記)
動画は削除した。残念だけど…仕方ない。
(以上)


The Man who Fell to Earth / 12-1

※万が一 ご覧になる場合のブログBGMは サイドバーパネルにてお切り替えください


地球に落ちて来た男(1976年)
主演男優賞受賞 David Bowie

(以下、自分なりに纏めたあらすじ)

枯れゆく星から水を求め、妻子を残し或る計画を持って地球にやって来た男。

人間を超えた能力を持つ男は、地球人になりすまし、発明した特許を元に会社を設立する。そして、売り出した製品に注目する科学者が現れる。

事業で大きな収入を得た男は、計画を実行に移すべく権利を他社へ売り渡し、田舎町のホテルに引き篭もる。そこで出逢った酒好きの女と慰め合うようになるが、心の隙間は互いに埋めようがなかった。

なかなか捗らない計画。「時間は私に逆らうのか?」とつぶやく男。
男が希望(水)を持って妻子の元へ帰るには、新会社を設立して始めた事業計画を着々と進めるしかなかった。その為には予てから決めていた協力者が必要になる。それが、例の科学者だ。興味深い計画を明かされた科学者であったが、男を疑う彼はその素性を見破ることになる。

一方、女は男の愛を掴めないまますれ違いに悲しみ苛立つばかり。そこで男は自分の本当の姿を彼女に明かすのだった。女はその場で本来の彼をなんとか受け入れようとしたが出来ない。そして彼も、傍に居て欲しいのは、愛する妻と子供以外の誰でもなかった。

男にやっと妻子の待つ故郷の星に帰る日が訪れる。彼にとってそれは計画の一段に過ぎないはずだった。だが、宇宙船に今まさに乗り込むという寸前何者かによって連れ去られてしまう。底知れない男に脅威を感じていた政府の関係者によるものであった。

男は、人体実験の末、地下室へ軟禁されてしまう。その結果、能力を失われ、故郷の星へ戻る望みも絶たれた。もし帰ることが叶ったとしても、干乾びた星で命綱(水)を失った妻子は既に息絶えた。

いつしか男の軟禁は解かれていた。男がそれと気付いたのは最早世間が彼を忘れ去った後だった。彼が殺されず済んだのは、地下室の人体実験で人畜無害な生き物にされてしまったからだろうか?

彼に残ったのは、<超越した能力>と引き換えに与えられた永遠の命すなわち残酷で気の遠くなるように続く<永久の時間>。そしてまた、彼に与えられたのは故郷を救うはずだった<命の水>に代わる<アルコール>だった。

泥酔し肩を落とす男に同情する科学者と、愛し合った女は、既に年老いた。
全て失った男は、酒をあおるだけの廃人と化した。
そう…今や彼は、<生きる屍>。

忘却の彼方で永遠に歳をとらないように見える男。
彼が帰るはずだった星も、あの夜空の何処かで瞬いているのだろう。

(以上)