~2015年5月~
切断後、退院後は、
子どもに向けられる「人の目」に色々考えさせられました。
「人の目」を今までの何倍も感じるようになりました。
まだ小さな子供だったせいか、奇異の目で見られることが多かったです。
私自身、いままで子供の身体に有った腕が無いという事実に神経質になり過ぎて、人の目に過敏に反応するようになっていました。
今振り返ると、そんな自分だったことを恥じてしまいます。
肩から右腕の無い我が子。
肩だけの義肢もあるし、その肩に腕も付いている「肩義手」というものもあります。
肌着の上からベルトを用いて体に装着します。
肩と肩義手、両方を義肢装具会社で作って頂きましたが全く実用できずに終わりました。
理由は主に装着時の痛みと、通気性の悪さによる酷い蒸れ。
あと、義肢に衣類が引っかかって着脱が思うようにできなかったからです。
(下図参照/鉛筆描きの汚い絵ですみません)
でも、肩が無いと服がずりおちて着ることができない。
何らかの対策は必須でした。
私は、子供の全ての洋服に肩パッドを付けました。
さらに、襟ぐりにスナップボタンを付けて首元を軽く締めることで、
肩パッドの重みで服がずれないようにしました。
様々試行錯誤したのですが、これがベストでした。
体に着けるタイプにすると、どうしてもベルトでの締め付けが必要になるので却下。
肌着に肩パッドをつけてみたところ、上から着るTシャツ等の着脱時に、引っかかりズレまくるので却下。
ならいっそ、肌着の上に着るTシャツ類全てに肩パッドをつけてしまえば?と思いました。
これならアウターを着るときに肩パッドがずれることはない。ストレスはコートを着るときくらいだ!と、
試作してみて、子供に着せたところ大成功!!!
初めてストレスなく着替えができた子どもは大喜びでした。
一方で、義手については考えがまとまらずにいました。
当時は長袖の季節でしたので、
とりあえず右袖の中に綿を詰めて、袖の入り口を塞ぐという対策を取りました。
さらに、右脇腹と右袖をマジックテープでくっつけることで、
袖がブラブラしないようにしました。(下図参照)
ありのままの姿で良いと思っていました。
腕が無いのがなんだ!なんら恥じることは無いと。
むしろ、片腕で何でもこなそうと強い意志を持って生きる我が子は私の誇りです。
子どもにも、ママにとってあなたはね…と、いつもお話していました。
人の目は気になるけど、そこから生まれる偏見など気にしなければ良いだけだと思っていました。
でもそれ以上に、切断後は色々な事が起きてしまいました。
特に退院直後は強烈な体験の連続でした。
後に、先天性上肢欠損のお子さんがいらっしゃるご家族と知り合って思い知らされたのは、当時私の心がまだまだ弱過ぎたということ。
退院後、子供の心を強くするためのサポートをする中、
私の心が強く固まるまでは思った以上に時間がかかりました。


