うちの子が通っていた幼稚園は
秋に運動会を行っていました。

2015年秋、腕を失って初めて迎えた運動会。
少し振り返りたいと思います。



園復帰は年長の5月中旬。
2学期には片腕での園生活もすっかり慣れた様子だった我が子。

運動会練習が始まった頃、
私は幼稚園で副園長とお話する機会がありました。

復帰以来、
うちの子がひたむきに頑張っている事、
そんな姿を見て園長夫妻が涙したこと。
色々教えてくれました。

運動会に向けては、
うちの子のやる気と意志を尊重したいと
言って下さいました。

運動会練習に対して
自分なりに熱心にやり方を考えているらしく、
体操やダンスで困った事があっても、
「片腕でもこうすれば出来るよ!」と
担任の先生にたくさんアイデアを出していたそうです。

だったら、たとえそれが周りと振付が少し変わってしまったり、
左右逆になってしまっても構わないじゃないか!
この子の考えを尊重しよう!
職員の皆さんでそう決めたと教えてくれました。

なんと温かく深い愛情だろう、と感じました。

申し訳ないと思いつつ、
有難くて有難くて、
帰宅してから何度も副園長の言葉を思い出して泣きました。
忘れられない記憶です。

当時は治験や通院で早退や欠席が多く、
練習量がどうしても少なくて…
ちょっと心配しつつ運動会当日を迎えました。

私はビデオ撮影に必死。

ダンス、
片手だけでポンポンのような物を
持って踊る姿。
時に皆と違う振付になるけど、
笑顔でほんとうに楽しそうでした。

難しい体操を披露する
年長の目玉プログラム。
逆立ちのような動きをするときは
先生の補助が入りました。
でも、最後まで間違えることなく
立派にやり遂げました。

ここではどうしても抑えられなくて
ビデオを撮りながらボロボロ涙を流してしまいました。
落ちた涙でTシャツがびしょ濡れになる
レベルで泣きました。

ママ友のシートにお邪魔してるのに
ビデオ撮影しながらボロ泣き💧💧

「そうだよね、泣いちゃうよねえーん
「いいよいいよ、泣こうよ!!」
背中をポンポンと叩かれ、その言葉。
ほんとにありがたかった。


綱引きも片腕で頑張ったし、
リレーで走る姿は驚くほど格好良かったです。

毎年色んな行事を迎えるのが当たり前と
思っていました。
子供は元気に成長するもんだと思っていました。

病変から生じた右肘の痛みを訴えたのは、
ちょうど運動会の時期。

そこから何ヶ月も痛みを我慢させ、
9ヶ月一緒に闘病して、右腕を失って戻ってきた世界。

当時はまだまだ再発への恐怖が
とてつもなく大きくて、
通院のたびに生々しい恐ろしさに
苛まされていました。

だからこそ、
キラキラの笑顔で運動会を楽しむ
我が子の姿は大きな大きな希望になりました。




【追記】
当時の日記より⬇︎

片腕が無いからといって
特別扱いは不要ですと言っても、
対応はどうしたって五体満足な子と
同一にはできないことがある。

結局その辺はこちらがどう望んだって
『特別対応』になってしまう。

園が色々と気を回して下さって、
何より我が子の意志を尊重してくれる。
凄く有りがたい。

だから、これから沢山の行事に向かい
希望いっぱいの我が子の心の変化を、
心研ぎ澄ませてしっかり見据えなきゃいけない。

こんなに尊重してくれて、
その為にたっくさん手助けして下さってる
園の姿勢に応えたい。