予定時間の半分で手術が終了したと
聞かされた時、
まさか開いてみたらとんでもないことに
なっていたのではと
夫婦で真っ青になってオペ室に
駆けつけました。

ところが執刀医の先生達から聞かされたのは、
「もう大成功です!
一度も腫瘍を目視することなく、
外側から完璧に安全な切除ができました。
断端もしっかり陰性です。
もう安心ですよ!」という言葉と
会心の笑顔。

報告を受けた私は
力無く叫びました、変な表現ですが。
そして、堪え切れず泣きました。
主人も泣いていました。
お礼が言いたいのに喉が詰まって詰まって。
何度も何度も下手くそな
「ありがとうございます」を
口にしていました。

術後に撮られた右肩甲骨帯を失った
我が子のレントゲン図は
本当に悲しかった。
でも、凶悪な原発腫瘍が体から
切り離されたことに、
救われた感覚もありました。

悲しい、悔しい、安堵。
とても複雑な思いでしたが
救われるかもしれない!
助かるかもしれない!
大丈夫だ!きっと!!
その喜びは確かにありました。

術後、
内科の主治医先生が声をかけてくださいました。

これから切り取った腫瘍を
色々調べてみます。
私はこの手術をやるべきだと
思いましたし、
やって良かったのだと思っています。
ご両親の選択は間違っていなかったと
思います。
手術が成功して、私も安心しています。

本当にありがたい言葉でした。

治療経過③にも記しましたが、
後の切除腫瘍の解析で
驚くべきことが分かりました。

腫瘍は全て壊死しており、
生きている細胞は存在していなかったのです。
腫瘍消失は出来なかったものの、
予想を遥かに超える化学療法の奏功。

これはエビデンスの無い
悪性ラブドイド腫瘍という病気にとって
大変心強いものになりました。

この結果は今現在も
再発転移の恐れを推し量る大切な材料、
武器になっています。