※看護記録、治療記録を読み返したところ、記憶と異なっていた箇所があり、その部分を書き換えました。
被爆部分とその範囲についてです。


・全摘可
・断端陰性
・摘出した腫瘍細胞の死滅
・術後転移無し

上記手術の結果から、
私達夫婦は放射線治療を
出来れば避けたいと思うように
なってしまいました。

悪性ラブドイドの恐ろしい悪性度は
分かっていました。
それでもダメ押し化学療法だけで
十分なのでは無いか。
腕を失わせてしまったのに、
必要以上に子どもの身体を
痛めつけることになりやしないか。

悩んでいました。

でも悩む時間もあまり無くて、
あれよあれよと
放射線治療の事前カンファレンスが
始まってしまいます。


手術で離断した右肩甲骨帯の
断端周辺を中心に、
残っているかもしれない
腫瘍細胞を根絶し治癒を目指す。

上は首の下から、
下は右第6肋骨まで照射。
甲状腺もかすめる程度に
被爆するということですが、
実際の照射範囲は
やってみないことには厳密に
分からないとのことでした。

照射量合計は約50Gy、
身体が許容できるギリギリまで
射つといったところです。


後遺症や副作用は下記の通り。
☆…起きる可能性が高い。
★…ほぼ確実に起きる。

〈急性期副作用〉
照射直後から2ヶ月ほどの間。
・食欲低下
・気持ち悪さ、嘔吐
・なんと無く具合が悪い
☆照射部分の皮膚炎、皮膚の乾燥、発赤
・感染症による肺炎

〈亜急性期副作用〉
治療終了後から最大1年後までの間。
☆放射線性肺炎
(強いステロイドで半年〜1年の治療)

〈晩期副作用〉
☆〜★甲状腺機能障害
(一生ホルモン剤を飲み続ける)
※被爆範囲によってリスクは増減する

☆〜★甲状腺癌
(甲状腺の摘出と一生ホルモン剤を〜)
※被爆範囲によってリスクは増減する

★照射部分の骨と筋肉の成長障害
それに伴う側弯・身体の歪み
(右側にかなり曲がってしまう)
☆皮膚の硬化
・二次癌(骨・皮膚)

いずれも化学療法との併用で、
さらに発生頻度と重篤度が
高まるそうで…。

何だかデメリットばかりが
浮きだってくるように感じられて、
私の心の中を暗くしていきました。

側弯症に関しては
肩甲骨帯離断の後遺症としても
既に挙げられていましたから、
さらに曲がる事になるの??と…。


どうしようか。
やらせるべきなんだよね。
やらずに再発したら後悔するかな?
でも…と再び葛藤が生まれました。

内科の主治医先生は、
他の医療機関の
専門医達と意見交換を重ね
照射をご決断し、
照射量を設定して下さいました。

放射線科の先生も同じくです。
そもそもご本人が放射線治療の
第一人者でしたので。

こんなお二方が揃って仰るのだから、
やっぱりやるべきなのよね…。
とは思いつつ、
どうしても納得しがたい
私が、夫がいました。

先生方にもその気持ちは
伝えていましたが、
「お気持ちは分かりますが
悪性ラブドイドならやらないよりやるべき
○○ちゃんを再発せず治してあげたいです」
一貫したご意見でした。

お医者様なら当然の姿勢ですし、
この意見相違が私達と主治医達との
信頼関係に影響を与える事は
一切ありませんでした。


とにかくそれからは毎晩毎晩、
病院から帰宅した後は
放射線科カンファレンスの資料と
自分でとったノートを読みながら
主人と頭を抱える日々。

どうしてもどうしても
良し!やりきろう!と
思い切れない私達がいました。

何故か?分からないんです。
今思い返しても分かりません。
生きて欲しいと願うなら
治療をやり切るべきなのに。
ここまで走り続けて来たのに、
何故だろう?なんです。

あえて言葉にするなら
母親の勘みたいなもの、
だったと思います。
同じく主人にも
理屈抜きの勘が生じていました。
放射線は必要ないのでは?と。

迷いがあるまま
放射線治療室の見学と
照射ポイントのマーキングを終え、

ついに治療開始日。

良いのかな、
これで良いのかな。
腕の障害だって深刻なのに 、
放射線の後遺症も…。
それに抗癌剤の晩期障害と
二次癌もあるんだよ?
良いの?良いの??
悩み過ぎて
頭の中はグルグルでした。