馬の涙 | riseのブログ

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応援してる馬の事や、週末に買う馬券の事
乗馬の事もちょっと書いていこうかなと思ってます
気が向いたときの更新です
競馬予想はあてにはしないで下さい
競馬を本気で当てよう、稼ごうと思って買ってないので♪


私は馬と話が出来るわけではないので

私が見たものが悲しみで流した涙なのかはわかりません。



あくまでも私の見解です...



私が以前勤めていた千葉の乗馬クラブ(ウエスタン乗馬クラブ)に

ある日2頭の馬が来ました。

私が働いていた頃のなのでかなり前の事です。


少しこの2頭を紹介します


レイシー(牝)

ピントホース(ペイントホースとも言う)

ウエスタン乗馬の競技馬で種目はトレイル

正式名はレッド・クローズド・ミス・チーフ


ガスト(セン)
アメリカンクォーターホース 栗毛

ウエスタン乗馬の競技馬で種目はレーニング

正式名ガスト・サラーノ


この2頭は血統証付きでした。

血統証付きの馬は、ほとんどアメリカなどから輸入されており

長い正式名があります。


レイシーとガストは愛称、同じオーナーの馬でした。


通常、乗馬クラブ所有の馬同士は多頭放牧をします。

馬添えが悪い馬やオーナーが違う馬は事故が

あってはいけないと単独放牧をします。


たまに馬添えがよければ一緒に出しますけどねニコニコ

レイシーとガストはいつも2頭で放牧してました。

馬房も隣、脱走も2頭でガーン


本当に仲良しでいつも一緒ラブラブ

2頭でいればとても幸せそうでした。

しかし幸せは長く続きませんでした。



ガストが疝痛になり

長い闘病生活の末亡くなってしまいました。

そう...レイシーを残してしょぼん


それからレイシーの片目、ガストがいた馬房側の

目からは、何日もの間涙が流れてましたあせる


今までそんな事なかったので

急にごみやほこりが入り続けた偶然があるとは思えませんし、

目の病気だったわけでもありません。


長年、馬の仕事をしていた私の上司も

「今まで経験したことない。」

と言って首をかしげてるばかりでした。


人間だっていつも一緒にいて、仲良しだった人が

亡くなったらどうしようもなく悲しいと思います。


馬にもそういう感情があっても

不思議ではないと思います。


テレビで動物の特集をしてる番組などでたまに

”野生のゾウの群れの中で仲間が亡くなると

残された仲間のゾウがとても悲しそうにしていて亡骸から離れない”

と言うのを見ます。


きっとレイシーもずっと仲良しでいつも一緒にいたガストが亡くなった事が

わかり、その悲しみで片目から何日もの間涙を流していたのだと

どうして思ってしまいます。


今でもそのレイシーの悲しげで寂しげな表情と

涙は忘れられません。


競走馬が亡くなったと言う事を聞くと

厩舎の皆さんや馬主さんの悲しみの次に

必ず亡くなった馬と仲良しだった馬がいたら...

という事を考えてしまいます。


競走馬は一緒に放牧に出たりはしないでしょうが

お隣さん、お向いさんなどで仲のいい子はいると思います。


人間がわからないだけで、馬同士きっと何か話してるかもしれません。


かつて共にドバイに輸送され同レースを走った

ウオッカとレッドディザイアもそうでした。


ウオッカはレース中に鼻出血し、

早々に引退してしまいレッドディザイアより

一足先に厩舎を出て繁殖先のアイルランドへ向いました。


その後、レッドディザイアのいるドバイの厩舎には

後発できた日本の馬達が来たのですが、

何日もずっと一緒にいたウオッカがいなくなった事で

寂しがったいたそうです。


そのレッドディザイアの心情を汲んだ松永幹夫調教師が

写真家の國廣陽子さんに

「レッドディザイアが寂しくないようにウオッカの大きな写真を持ってきてほしい」

とお願いしたそうです。


1か月程度の間に、レッドディザイアにとってウオッカは頼もしいお姉ちゃんのような

存在になってたのでしょうね。


馬がケガや疾病で亡くなってしまう事とても悲しいです。


大事に大事に可愛がってきた厩舎の皆さんの心情を思うと

切なくなります。


それは競馬が好きと言うだけではない

馬が好きで競馬が好きと言う皆さんには、ご理解いただけると思います。


私もかつて溺愛した子を疝痛で失った事があるので

厩舎の皆さんの気持ち本当によくわかります。


でももう一つの悲しみが生まれてるかもしれない事も

忘れないであげて下さい。


仲間を失った子の悲しみも


本当に馬にそういう感情があるかは何度も言うように

馬に聞かなければわかりません。


でも私はあのレイシーの表情を思い出す度

あると思ってます。


そして馬が亡くなった事を聞く度またレイシーのように

泣いてる子がいるかもしれないとも思ってしまいます。


競走馬が亡くなる事をゼロにすることは不可能かもしれません。


でも1頭でも救えるように競走馬に関わる、馬に関わる獣医さんは

日々勉強し戦ってます。

厩舎の皆さんも、JRAの造園課の方も

騎手の方も”馬を止める勇気”を持とうと声をあげてます。


ですから私たちファンも、競走馬が一頭亡くなった時

どれだけたくさんの悲しみが生まれてるか、

競走馬が1頭でも亡くならないように、どれだけたくさんの

人が戦ってるのか少しでも心に止めながら応援してほしい。


負けても次がある

亡くなってしまったらもう次はない


私が応援してる馬は大丈夫!

例えば「オルフェーブルは大丈夫!」

そんなことないです。

みんな同じだけ危険を抱えてます。


未勝利の子はいい

3冠馬はダメ


みんな同じだけ努力してます。


どうか1つでも悲しみが減るように

競馬好きの皆さん願ってくれたら嬉しいです。



追伸

これは馬に限った事ではなく

犬や猫、牛などの他の動物に対しても思ってます



ハニーカフェが亡くなった時もそう思いましたしょぼん


長くなってしまいました


最後まで読んでくださってありがとうございます。