鬼畜眼鏡SS 克御(第三者視点) 「AAの日常風景」 | 御伽と徒然

御伽と徒然

SSメインで時々阿呆な日記…なペースだといいんですけどほぼ日記
ジャンルは鬼畜眼鏡。(←
そのうちジャンプとか色々突っ込む…かもしれない
基本的にヲタだったり腐なネタしかないので苦手な方は戻ってください。
自己満もいいとこですけど、よろしければ

おひさしぶりでーす!藤乃でーす!

前からあっためたままほったらかしにしてあった奴を完結させたので載せます~☆

あ、SSって言っても、超短いです。SSSくらい(笑


で、今回はいちゃいちゃしいメガミドじゃあございません。

それよりか、ケンカしてます。(御堂さんが怒ってるだけともいう

それを、AA社員視点からお送りしております☆


そこで注意です。オリキャラ出てます。がっつり出てます。

オリキャラ視点なのでそこはご了承ください☆




AAの社員の間では、日常的な光景になっているものがある。それは、社長の佐伯と専務の御堂が繰り広げる痴話喧嘩。

と、言っても大体は佐伯が御堂を怒らせているだけなのが、殆どなのだが……。

このやりとりは常識人で会社では普通にしていたい御堂に、佐伯がちょっかいを出したり、取引先で御堂に色目を使う輩がいたりすると始まる。怒っていても、社員にはバレないようにしているつもりの御堂と、別にバレても気にしないし既にバレている事に気付いていて、気にもしていない佐伯。天然記念物級の鈍感である一部を除いて、殆どの社員が知っている今、御堂の努力は微笑ましいものだ。

だから、喧嘩が始まると事情を知っている社員は少し温かいような哀れみのような目で御堂を見る。しかし、基本的に二人のことに偏見はないので、普段は佐伯をからかったりと暖かく見守っている。

要は、喧嘩さえしなければいいのだ。

しかし、始まってしまったものはどうしようもない。その時のパターンと社員達の反応は、ほぼ二通り。

一つは、悪戯やちょっかいの場合で、またか…と思う者やどんな風に決着がつくのか、昼食やコーヒーの奢りを賭ける者がいる。この時、魔王たる佐伯にバレるととんでもない事になるので、細心の注意を払って取引をする。

しかし、もう一つの嫉妬の場合は、社員全員が絶望の底に突き落とされることになる。

嫉妬した佐伯はしつこい。その上、機嫌が最悪の状態だと、全くと言っても良いほど仕事をせずに社長室に閉じこもるわ、オフィスだろうが気にせずコトに及ぶわで手加減しない。

そのせいで、御堂が殺人的に働いて穴を埋めた後、暫く使い物にならないのだ。

そうなれば、当然鬼のように仕事が増え、毎日が涙を飲みながらの残業になる。すると、ある者は恋人に捨てられ、またある者は家に帰れないために、嫁には冷たくされ、子供に忘れられて知らないおじさん扱いされる。

また、全員に共通していえるのは、不機嫌でピリピリしている佐伯のおかげで、仕事がやりにくいことこの上ない。

そこで社員の間で暗黙の了解となっているのが、不埒な目的で御堂に近づきそうな輩は全てシャットアウトする事になっている。みんなが幸せになる為の苦肉の策だ。

「佐伯ぃ~。まぁた御堂を怒らせたろ」

ニヤニヤと笑って克哉に絡むのは、社員ではあるが御堂と克哉よりも年上の栗栖。元々、MGNの取引先の社員だったのを佐伯が引き抜いた。

人なつっこい顔で、実年齢よりも若く見られがちだが、AAでも指折りの愛妻家だ。しかし、切れ者で性格はなかなか食えないので、克哉の良き相談相手でもある。

「別にいいだろ」

「いいわけあるか。我らが女王様が眉間にシワ寄せてピリピリしてると、お前とは違った意味で落ち着かん。ほれ、王様行ってこい」

ポンッと来栖が背を押す。しぶしぶ御堂の所に行った。

佐伯がイライラしている時は、魔王すぎて黒いオーラやら不機嫌面のプレッシャーで押しつぶされそうになり、氷の女王さながらに冷たいオーラを纏って不機嫌になる御堂は、下手に刺激すると氷の刃という視線で射殺されそうだ。

今も、吹雪を背負って哀れな女子社員が持ってきた書類に目を通している。可哀想に緊張で顔が青い。

ふうと佐伯が面倒くさそうに――実際は、満更でもないが――御堂の所へいく。すると、ギロッと佐伯を睨みつけて、御堂が遠まわしに文句を言い始める。

完全にマークの外れた社員は、しばらく突っ立っていたが、お役御免だと悟ったのかホッと肩の力を抜いた。

来栖は、手招きして地雷原から救出の手を差し伸べた。チラッと経営者コンビの方を見ると、佐伯が余計なことを言ったのか、御堂がヒートアップしていた。彼は妻帯者で、愛妻と愛娘の写真を常に持ち歩いている位の家族思いだからそっちの趣味はないが、怒った御堂にはドキッとさせられる時がある。

そんな事が佐伯にバレたらクビ…にはならないだろうが、後々まで根に持たれて切り札にされるのは分かり切っているので、おくびにも出さない。周りを見ると、全員が全員素知らぬフリをしている。

やっぱり、みんな気づくよなぁ…と苦笑して、ミーティングルームの用意をしてやる。

御堂には見えないように、合図をすると佐伯がうまく誘導する。もう、勝手に口論でも仲直りでもしてくれ。

ただし、明らかに痴話喧嘩なので見えないところで。

こうして、AAの日常は社員達の神経を鍛え、スルーと気配りのスキルばかり上げていく。だが、誰も辞めようとはしないのは、仕事のやりがい故か、それとも…―――?

Fin