1階K列

 

 

{DE2F7E61-6D6C-4A05-90ED-7982E4260A50}

 

 

 

 

「中村勘三郎」へのオマージュ

 

 

と野田秀樹さんはコメントしている。

 

セリフ回しは野田節炸裂で、言葉に言葉を重ね織りなしてストーリーが進んでいく。

分からない、難しいという人も多いだろうが、野田さんの作品は理解をするよりも、

音楽を聴くように感じるものだと思っている。

 

舞台に立つ役者さん達から伝わってくる力を感じると、自然に涙が出てくる。

 

宮沢りえさんの美しさと力強さ。

妻夫木聡さんの実直さ。

古田新太さんの変化球と色気。

佐藤隆太さんの伝えようとする力。

鈴木杏さんの妖艶さと可愛らしさ。

池谷のぶえさんの安定感と一癖ある感じ。

 

すべてが舞台の上で生きている。

 

舞台の中で起きていることは嘘になる。剣も嘘で、死も嘘である。

サルワカが描いた筋で、無限はなくなり、そして命が生まれた。限りある命が。

 

そして、役者が舞台の上で死ぬことを喜ぶシーンにはもう涙しかない。

また新しい筋を書いて生き返らせるとサルワカは言う。

限りある命は生き返らない。が、舞台の上では嘘も本当になる。

亡くなった人を、舞台の上に生き返らせることはできる!と感じ取ったし、

現に観ていた私の心の中に勘三郎さんが思い出された。

一代目、二代目・・・十八代目というセリフも号泣もの

 

これからどんどん変わっていくだろう。あと2回観る予定なので、さらに楽しみにしています。

 

 

{AFE2ADF7-E415-423C-A135-322747A92FBE}