なかなか難しい工事現場の「週休2日制」のニュースです。
▶24年度に100%実施へ快調/直轄で週休2日工事5割に/19年度は前年度比1.5倍増
建設[産業]新聞7月6日
▶19年度直轄・週休2日工事/着実に進展 1.5倍/実施率 初
建設[通信]新聞7月6日
これ、週休2日といっても「完全」ではありません。
週休2日の定義は「月のうち一度でも週に2日の休日がある」ですから、
世間がイメージする「毎週土日休み」の「完全週休2日制」とは違います。
国土交通省は、「4週6休」=4週間に6日の休日、
を週休2日制を達成、としているみたいですから、
イメージ的には「毎週日曜」と「隔週土曜」が休日って感じでしょうか。
工期をある程度調整できる国の公共工事でさえ、
現状では”隔週土曜”が精一杯ということなんだと思います。
ちなみにニュースの数字には出ていませんが、
国土交通省が発注した全ての直轄工事のうち、
”隔週土曜”になっているのは、ほぼ半分50%でした。
【いつ?】
2020年7月
【どこで?】
省内で、
【誰が?】
国土交通省が、
【何をした?】
2019年度の「週休2日工事」の実施状況を明らかにした。
【どうして?】
働き方改革などを踏まえ、工事現場の週休2日制を促進するため。
【どの様に?内容は?】
2019年度に発注した全ての直轄工事9632件
↓↓↓
8391件(87%)を週休2日工事として公告
↓↓↓
4835件が、4週6休以上の現場閉所を達成
(公告件数に対する週休2日の実施率は57・6%)
前年度に比べて、公告件数は1.3倍、実施件数は1.5倍。
実施件数4835件の内訳
・発注者指定型425件
・受注者希望型4338件
・維持工事など適用が困難な「週休2日交替制モデル工事」72件
直轄工事の優遇措置
・4週6休以上の達成は、
労務費、機械経費(賃料)、共通仮設費、現場管理費を補正、必要経費の発注者負担
・4週8休の達成は、
工事成績評定での加点措置
今後は、
・建設業の時間外労働上限規制適用の2024年度を踏まえ、
今後は原則すべての直轄工事を週休2日として公告する方針
※国土交通省HPより