胃の出口が癌で塞がってしまい、食事ができない夫。

胃と腸をつなぐバイパス術を受け食べられるようになれば、抗がん剤も再開できると説明を受け、それをずっと目指してきた。

でも癌は胆管も塞いでしまい黄疸が現れ、その黄疸が改善しないと手術ができない。

胆管にチューブを入れて減黄させ、やっと手術ができるくらいに黄疸が軽減した。

外科の先生は、手術の説明時に、手術は全身麻酔で行うため、体力が弱っている夫には非常にリスクが高い。頑張って手術を行っても食べられるようになるとは限らず、命を縮める事になるかもしれないし、その前に、腹腔鏡で見て腹膜播種があれば手術は中止になる。それでも手術を受けるのかどうかは夫本人が決めてほしい、と言われた。

夫は一晩考え、どんなにリスクが高くても食べられる可能性があるなら、と手術を受ける事を選んだ。

私たち家族も、それがたとえ夫の命を縮める事になっても夫の決断を応援しようと話し合った。

昨日、その手術日だった。

結果は…

残念ながら腹膜播種があり手術は中止となった…

夫は、食べられなくなってからずっと諦めずにバイパス術を受ける事を目指してきた。

でも目標は叶わなかった…