震災経験者に出来ること。②
震災経験者に出来ること。 の続きです、、、
近所のおばちゃんが庭の井戸の封印を解いて水をわけてくれた。
飲み水としては使えないそうでそれを沸かしてお風呂に入った。
浴室の壁は亀裂だらけで風呂釜にも亀裂が入ってることが分かった。
なのでしばらくの間、ホームセンターで買ってきたゴム製のボンドで応急処置をしていた。
母が家にある材料でトン汁とおにぎりを作ってくれた。
何日かこのメニューが続いた。
そしてそれが尽きるとお正月のオモチを作る材料の残りか
炊いたもち米
~一文字に真っ直ぐ絞ったチューブのアンコ添え~
が出てきた。
「うんこみたいで食べられへんわ」
なんて皆で笑いながら食べた。
神戸や都心部の方では余震の他に「人災」とゆうものが起きてること
なんて露知らず。
そのことを知ったのはもう少し大人になってからだった。
嫌々親に持たされた防犯ベルはこの頃だったのかな。。。
家は冗談抜きにボールが転がるほど傾いていた。
なのに余震は容赦なく続いた。
私達家族は1つの部屋に身を寄せ合って眠った。
近くにはスニーカーを置いていた。
(母は今でもそうしている)
皆しばらく浅い眠りが続いた。
後に大工さんが修理に来て
”1番危険なところ”
に家族総出で重みをかけていたことが判明。
大工さんにはなるべく早めに来てもらったほうがよさそうだ。
大工さんは木の板を家の傾いてる方を持ち上げるようにはめ込んだ。
「まさかそれで終わりじゃないよね?」
なんて子供心に心配になったけどそんなことはなく
数日後工事は始まった。
大工さん達が自分ん家そっちのけで皆の家の修理に
回ってると知って人間の優しさを感じた。
ボロボロだった建物、街がどんどん復興して行くのを見て
人間のエネルギーを感じた。
日本は大丈夫だって
今回も絶対大丈夫だって
私は震災経験者だからこそ信じています。
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