彼の家に着いた。予想通り寝ていた彼。テレビはつけたまま。


しばらく声をかけずにいた。




彼が起きた。濃厚なキスのあと、胸をまさぐられた。

脚と脚、腕と腕を隙間なく絡めた。



二人同時に逝き、中に出した彼のはそのまましばらく抱き合った。

彼はまた眠りについた。

暗い部屋で一人、テレビはつけたまま。

彼の辛さを想像しながらたまに彼を見、毛布を肩まで掛けてやった。


19時。そろそろ帰らないと。


彼を小声で呼ぶ。


「そろそろ帰るよ」


「うん・・・・・」


帰れない、彼を置いて。


布団に潜り込む。熱い身体、ぎゅっと抱きしめた。


その後もそろそろ帰るよを繰り返し、20時半。

後ろ髪を引かれる思いで彼におやすみと伝え部屋を出た。





今日20時過ぎ、彼からメール。


「お疲れ様♡ 明日俺の用事が済んだらいつもの場所で11時ね!」



私の予定すら聞かないで。ったく。




もちろんあなたの為にだけスケジュールを空けてますよ。