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Internship in the Philippines

フィリピン マニラでのインターンシップブログです。

こんにちは。


最近の目標は、1日1回はブログ更新して、自分の行動とか考えを振り返ることです^^


先週の話ですが、マニラにあるアテネオ大学であるアンケートを実施してきました!


このアンケートは、私が今回の研修のために参加しているアイセックのJWIという、国際的な女性のリーダーを排出するために作られたプロジェクトの一貫として行っているH4TF(Heading for the future)という企画のもと行いました。具体的には、JWIに参加している研修生の中で、それぞれ興味関心のあるテーマでいくつかのグループに分かれ、研修中に各グループで考えたアクションを起こし、帰国後に発表やウェブ公開など、さまざまな形で自分たちの得てきたものを発信していこうという企画です。


私たちのグループは、途上国の教育問題についてテーマを設定しました。途上国では、日本のようにほとんどの子供が高校まで行くなんてことはできなくて、お金がある人しか教育を受けれない。日本では、経済的に困難な学生に対する奨学金とかが充実しているけれども、途上国で貧困層にいる子どもたちは、家族のため、自分が明日生きるためにも働くしかない場合が多い。マニラにも、裸足の幼い子供たちがお金ちょうだいと手を出してきたり、ジプニーに乗っていても、<Gve me money>と書かれた封筒を乗客全員に配ってお金を恵んでもらおうとしている子供たちをたくさん見てきました。10歳くらいから、中には4、5歳くらいの子もいます。


日本では、貧しい家庭環境で育ちながらも、必死に努力して成り上がっていく人がいますが、この国では、そういうことが本当にない気がします。貧困層で生まれたら、いつまでも貧困層、お金持ちの人は、生まれた時からそれなりにお金のある家庭。世界の縮図がこの国の中だけでもはっきりと見て取れます。

途上国では、貧富の差が、日本よりもダイレクトに教育の貧富の差につながっているんじゃないかと感じます。

私たちのグループのテーマはまさにこの、「教育の貧富の差」なのですが、フィリピンの人たちにこれについてどう思うかを直接聞いてみたくて、具体的にどんな質問にするか、ともう一人フィリピンで研修していたグループメンバーと話していたところ、フィリピンの英語教育について聞いてみようということになりました。そして、研修後のアクションとしては、アイセックのイベントなどで機会をもらって、今後研修に行く学生たちに途上国の現状を伝えてモチベーションを高めたり、各自の問題意識の発見に役立ててもらうこと。できれば、日本の高校などを訪問して伝える機会を設けられればいいなぁと思っています。


アメリカの植民地であったフィリピンは、英語が公用語として話されており、多くの人が英語を話します。そのために、安く英語留学できる国として、近年では韓国や日本から大量に学生たちが英語を学びに来ています。

しかし、実際にこっちで生活してみると、ジプニーやトライシクル、タクシーのドライバーや道端で串焼きや野菜を売っている人たちなどは、ほとんど英語が話せません。なので、簡単なタガログ語は覚えて、使えるようにならなければいけません。たとえば、ジプニーで降りるときとか、お金を払う時とか。

もちろん、現地の人同士ではタガログ語で話しているので、多くの人の英語が母国語なわけではないんですが、公用語な割には英語が話せる人と話せない人の差が大きいなとこっちで生活しながら感じていました。


そこで、フィリピンの英語教育は実際にどうなっているのか、現地の人はどう感じているのか、を調査することに決め、学生たちにインタビューをしに行ったわけです。

私たちがインタビューをおこなったアテネオ大学、フィリピンの中でもトップクラスの私立大学で、なんと幼稚園からあるみたいです。たぶん、日本で言う慶応みたいなかんじ・・??学費も相当らしく、ここにきている学生はフィリピンの中でも富裕層が多いと思います。入るのにもIDチェックが必要で、一緒に調査を行った子がたまたまアテネオの学生とルームシェアしていたので彼女のおかげで学内に入れました^^


ちょうどお昼時だったので、暇そうな学生を見つけては、いろいろと聞いて回りました!

調査を行って思ったことは、みんな意外と現実的だということ。

フィリピンのトップの大学というだけあって、ほとんどの学生は英語がネイティブ並みに話せていましたが、それでも自分の英語能力はまだまだだ、という学生もいれば、フィリピンは公立と私立で教育の質が違いすぎて、公立では間違った文法を教えている、と熱く語る学生もいました。私立では、英語で授業が行われ、先生も教材もきちんと揃っているのですが、公立はその逆。先生も不足していて、英語の授業も古い教科書が使われていたり、先生自体が英語が完ぺきではない人が多いために生徒に正しい英語を教えられていない現状があるそうです。やっぱりその原因は、貧困。公立だとお給料も低いし、きちんとした教育を受けてきた先生はきっとみんな私立の学校に行ってしまうんだと思います。


全体として、十分な教育を受けてきたであろうアテネオの学生たちもフィリピンの教育については問題がある、と感じている人が多いようでした。きっと、彼らの中で将来政治家になったり国を担う役割を果たす人もいると思うので、こういう問題意識を持ち続けてフィリピンの教育制度を変えてくれればいいなぁと思いました。^^


アンケートは、アテネオだけでなく、他の場所でも実施しているところなので、すべての結果が集まったらまた報告します。^^