寒い日が続きますが、みなさん体調など崩されていませんか？
こんな寒い時は家でゆっくり読書なんていいですよね
最近読んだすてきな本をご紹介させてください
約束 石田衣良
それぞれの苦しみから立ちあがり、
歩きだす人々の姿を描いた短編集です。
池田小学校事件の衝撃から書き上げた表題作
「約束」が一番印象的でした。
事件によって親友を失ってしまった小学生の男の子の
苦しむ心が巧みに描かれてます。
読んでいて胸がとても痛くて、
朝の電車の中で読んでいたのですが、
思わず泣きそうになってしまいました。
生きることの辛さと喜びを同時に実感させてくれる小説です。
一瞬の光 白石一文
３８歳の若さで日本を代表する企業の人事課長に
抜擢されたエリートサラリーマンと、
暗い過去を背負う女子短大生の物語です。
二人が出会って生まれた少し非日常的な世界を描いていています。
自分は恵まれた環境での生活を続けられる選択肢があるのにも関わらず、
犠牲をはらってまでも心に傷を負った女子短大生を
必死で守ろうとする男性。
読み進めていく中で「何でそこまでするの？」と
思ってしまったりもしましたが、
最後にその理由がはっきりしました。
男性は人生における一瞬の光を求めていたんだなと。
生きていく中で最も大切なものを考えさせてくれる
感動的で悲しい物語です。
どちらのお話も人間の強さと弱さを両方感じられる小説です
よかった本がまだあるのでまた今度ご紹介しますねー。