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ピラティスのルーツ
ピラティスはドイツの「ピラティスおじさん」が考え出したエクササイズです。
子供の頃から病弱だったピラティスおじさんは、体を強く鍛えるために、幼少の時からやってきたヨガ・気功・ バレエ・いろいろなリハビリや体操をミックスさせた独自のエクササイズを生み出しました。ピラティスに寝転んで行うエクササイズが多いのは、ピラティスおじさんがベッドで寝ている事が多く、 ベッドの上でもトレーニングできるように考え出されたからだと言われています。
そのピラティスのお陰で、ピラティスおじさんはなんとプロ・ボクサーになり、80歳を超えてもハダシのパンツ一丁で、雪の積もった家の前に立っている写真が残っているほど。その体はとても80歳を超えているとは思えないほど引き締まっています。
ピラティスが世界に広まったのは、第一次世界大戦がきっかけでした。 ドイツで、戦争で傷ついた兵士に病院のベッドで、リハビリのためにピラティス(その当時はまだ「ピラティス」という呼び名ではなく、「コントロロジー」と呼ばれていました)を教えていました。
戦場に復帰したドイツ兵があまりにもピンピンしていることにアメリカ軍が気付き、ピラティスおじさんを突き止め、「その方法をアメリカにも教えろ」とピラティスおじさんをアメリカに連れて行きました。 ピラティスおじさんは大戦後もアメリカに残り、怪我をしたダンサーを中心にリハビリとしてピラティスを教えていました。 ピラティスはスタイルアップにも驚異的な効果をもつエクササイズとして、ハリウッドのダンサーや女優に広まり、アメリカで流行し、日本にも渡ってきました。
ピラティスの魅力
リハビリを目的として考案されたピラティスは、体に負担の少ない動きによって深層筋を鍛えられるように考えられたエクササイズですので、年齢・体力を問わず、誰でも取り組むことができます。しかし、ピラティスの正しい動きはとても微細で、さらにその微細な動きをコントロールしなければなりません。 さらに、深層筋は自分でしっかりと意識しなければ鍛えることができません。 勢いや流れに任せた動作や、いい加減な動かし方ではピラティスとしては全く意味のないものになってしまうのです。
ピラティスは、呼吸と自分の体の動きをコントロールして合わせ、自分の頭もしっかり使わなければならない、「頭を使うエクササイズ」です。 一見、簡単そうに見える動きでも、自分の体をコントロールし、自分のイメージどおりに体を動かし、呼吸を合わせて、体の隅々まで意識を行き渡らせてピラティスを行うことは、実はとても難しいのです。最初は、「自分の体なのに、こんなにも思い通りに動かないのか」と、驚きとともに思い知らされることでしょう。
けれども、頭で自分のイメージどおりにコントロールして体を動かすピラティスを練習すれば、スポーツ・ ダンスなどの面でも、自分の思い通りに体を動かすことができるようになり、上達する速度は格段に早くなります。怪我や故障も防止するので、さらに自分の世界を高みへと広げることができます。
自分の思いどおりに体を動かすことができるようになれば、自分の思いどおりにやりたいコトをやれるようになるでしょう。 人のすべての行動は必ず筋肉を動かすのですから、筋肉を自分の思いどおりに動かすことができるようになることは、人生を自分の思いどおりに生きることにつながります。 一流アスリートの間でも、自身のパフォーマンスを向上させるためのトレーニングとして、また怪我や故障の予防として、ピラティスを取り入れることは、今や常識となっています。
ピラティスとヨガの違い
ヨガは心の平静を目的とする修行法であるのに対し、ピラティスはリハビリを目的として考案された、主に深層肉(インナーマッスル)を鍛えるエクササイズです。
ヨガの呼吸は鼻から吸って鼻で吐く腹式呼吸でおなかを動かしますが、ピラティスは、おなかをふくらませずに鼻から吸って口から吐く胸式呼吸で、交感神経を活性化させます。
また、ポーズをキープするヨガに対して、ピラティスのエクササイズでは常に体は動いています。
ヨガの要素をもとに考案されたピラティスは、より効率的に深層筋(インナーマッスル)を鍛えることができるエクササイズとなっています。
ピラティスの効果
ピラティスには、身体能力アップ・スタイルアップ・健康促進・ストレス解消など、多くの効果がある中でも、より特徴的な効果をご紹介します。
アスリートも認めるパフォーマンス向上効果で、身体能力を底上げ
全身の筋力バランスを整え、体のセンター(軸)を本来の正しい位置に安定させ、どのような動きも支える強い体幹をつくることで、無駄な動きが減り、効率的に身体を動かせるようになります。さらに、身体の隅々まで意識を届かせながら細かい筋肉を動かす練習をすることで、神経伝達能力が鍛えられます。神経伝達能力が鍛えられることで、身体は自分のイメージした通り、思い通りに動かせるようになり、スポーツやダンスのパフォーマンス向上につながります。(→「コア=体幹を知る」)
予防医療の分野からも注目される怪我・病気の予防効果で、しなやかで強靭な身体をつくる
高齢者が転倒して怪我をする原因には、老化による筋力の衰えやバランス感覚の低下、関節や筋肉の硬化、神経系の衰えなどがあります。深層筋(インナーマッスル)と神経伝達能力を鍛えることで身体能力がなければ、身体のバランスを崩しにくくなり、不意の動きにも身体が瞬時に反応するようになることで、転倒などのリスクが低下します。さらに、しなやかな筋肉がバランスよく鍛えられることで、ある部分に対する過剰な負荷を分散することができるようになるため、怪我や故障の防止につながります。
モデル・ダンサーも夢中になる抜群の姿勢矯正効果で、スタイルアップと不調撃退
男女問わずファッションモデルが颯爽と歩く姿や何気ないポーズの美しさは、スタイルが良いことに加えて姿勢の良さが大きな要素となっています。ダイエットで痩せて細い体になっても、猫背など姿勢が悪いと美しくみえません。骨格を支える深層筋がしっかりと機能しなければ、正しい姿勢をとり、その姿勢を維持することはできません。
姿勢の影響は見た目の美しさだけではなく、不調にもつながります。背骨や健康骨を支えられないから姿勢が歪み、バランスをとるために肩や腰に余計な負荷がかかり、その結果、腰痛や肩こり、頭痛などの不調を引き起こし、慢性疲労やうつ症状などを発症するという悪循環に陥ってしまいます。つい、足を組んで座ってしまったり、気づけば猫背になっていたりするのは、正しい姿勢を維持するためのインナーマッスルが弱っていたり、筋バランスが偏っているためです。整骨院などで骨格矯正を受けてもすぐにまた戻ってしまうのは、矯正された位置を維持する筋力や筋バランスが整っていないためです。
常に正しいポジションとセンターを意識し、深層筋を鍛えていくピラティスを行うことで、骨や関節そして内臓を支える小さな細かい筋肉が鍛えられ、身体の各パーツは徐々に正しい位置に戻り姿勢が矯正され、その姿勢を維持することができるようになります。
見た目にも美しく、身体にも負担のない姿勢を無理なくキープできる身体になれば、スタイルアップはもちろん、不愉快な不調を根本から撃退することができるのです。
誰もが憧れる、薄く平らなぺたんこおなかと、ウエストラインのくびれ
脂肪がのってしまったおなか、下腹だけがぽっこりと出てしまったおなか、わき腹から背中にかけて浮き輪のようについてしまう脂肪、くびれのないウエスト・・・これらは、腹筋運動で表層筋を鍛えるだけではなかなか解消できません。深層筋を鍛えることで、内臓も正しい位置に戻り、身体の中心部から内臓脂肪までを燃やし、上半身をたてに引き上げて支えることで、薄く引き締まったおなかと、縦にすらりとのびてスッキリとくびれたウエストが手にはいります。深層筋を鍛えることで、ムキムキガッシリ体型にもならず、細く引き締まったラインを保つことができます。