あれ?息子の病気経過の話はどうした?と思った読者の方々、すみません(笑)

今回はちょっとした箸休め的な記事ということで、入院付添い期間中に私・光志の母がひとり黙々と取り組んでいたことについてのお話です。

 

これまでのブログ記事でも先述しましたが、2021年12月中旬から2022年2月下旬まで、息子の長期入院に基本的には私がメインで付添いをしてきました。

指しゃぶりが癖です(この2本がデフォルト。いつ見ても大抵はこのスタイルなので、美味しい出汁が出ているんじゃないかとの疑惑も看護師さん間で出ていました笑)

 

入院したての12月中旬~年末くらいまでは、突然の事態に心がついていかず、長女と会えない寂しさや、強制休職によって社会から断絶された虚しさなどから呆然&鬱々とした入院生活を、流されるままボーっと過ごしていました。

 

そして気が付くと病室内で年が明け、2022年になっていました(笑)

この頃から県のコロナの警戒レベルがランクアップし、付添い交代が一切禁止となってしまいますとの病院側からの通達がありました。今までは週に1度は夫と交代をして長女の世話をしに自宅へ戻っていましたが、それが退院まで出来なくなることが確定し、ますます心が殺伐としていきました(笑)

 

少し泣いてみるとか、憤りを感じるとか、わかりやすく病んでみるとか、出来れば良かったのでしょうが、もう完全に心は「無」でした(笑)

 

そこで、何を思い立ってか私は、もともと入院の荷造りの際に自宅から病室へ持ち込んでいた、数冊の読書群の中から、あまり乗り気ではなかったものの何となくついでに連れてきた、「宅地建物取引士」という資格試験の参考書を、急に読み始めました(笑)

 

そして入院期間の2ヶ月間(正確に言えば1月中旬に一度退院しましたが、すぐに再発したため出戻りをしました)、息子の入浴介助と食事・おむつ等のお世話以外は、ほぼ一日中、朝から消灯時間ギリギリまで突然猛勉強をやることになりました。

 

何をそんなにこだわったのか今となっては自分が謎すぎるのですが、「絶対に2冊に全情報をまとめる」と決め、心の中でのその宣言通り、分野別過去問集と、A4のノートを手書きでびっしりと埋めた「まとめノート」の2冊に、宅建試験の4分野である「権利関係(民法他)」・「法令上の制限」「宅建業法」「税その他」の各全範囲の情報をギュッと詰め込みました。

2ヶ月間、病室のおともだった2冊

 

入院したてから2週間くらいは、ボーっとしたり息子と一緒に午前寝も昼寝もしたり、意味もなく1階のコンビニへぶらりと出向いたり、スマホで病名を検索しては落ち込んだりと、うだつの上がらない人オーラ満載だった私が(笑)、自分で言うのもナンですが人が変わったように黙々と勉強し始め、のめり込んでいきました。

 

分野別過去問集。関連のある過去問の下の余白に、YouTubeの無料講義を見てメモしたり、図表を一時停止してそのまま書き写したりしていました。時間がたっぷりあったからこそ成せる業ですね・・・。

 

こちらはA4のまとめノート。4分野全ての情報が詰まっています。上写真のようにページが足りなくなると、入院期間中に頂いた、異常なしの血液検査結果かなにかの裏を利用していました(ごめんなさい笑)。

 

人って落ちるとこまで落ちると、1周回って行動的になるんだなぁーーと急に俯瞰視したりする自分もいて、とにかくこの頃は冷静で居られない状況がゆえに、息子の病気とは全く関連性のない何かに取り組んでいなければ、居ても立ってもいられないというおかしな精神状態だったと思います。

おかしなと言っても、傍から見れば至って普通に受け答えしていましたし、看護師さんたちとも談笑したり、一緒に息子をお風呂に入れたりして、発作はありながらも傍から見ると穏やかな親子に見えていた・・はずです(笑)

 

そして2月下旬、隣県へ通院をするという次の治療方針が決まったために、一旦この地元の病院からは退院することになります(とは言っても主治医はあくまでこの地元病院になっており、抗てんかん薬は引き続きでこちらから処方頂きます)。

 

退院後も3ヶ月に一度のペースで隣県へ通っているものの、退院直後から息子は保育園へ再入園し、私も休職状態から無事に職場復帰をし、普段の日常生活へ戻ります。

 

生活は戻り、バタバタ1歳3歳育児に追われながらも私は勉強し続けます。

時短といえど週5勤務。土日は専ら子どものお世話とごはんのストック作りのエンドレスです。

でも、何とか時間を捻出して4時半に起きて朝活したりし、毎日コンスタントに勉強しました。

 

そして、2022年10月の宅建試験に・・・・

合格しました!!

合格率12.9%(我が県)でした。

君の長期入院も捨てたもんじゃなかったね

 

息子が難病でも、子育て中の週5ワーママでも合格することができたことを誇らしく思いました。

 

これを機に、今後、また逆境が訪れても絶対に諦めないと心に強く誓いました。

 

・・・とこんな感じで、基本的には息子の病気経過がメインではありますが、時々こうした内容のものも発信していきたいと思います。それにしても長い記事・・・(;'∀')

ではまた♪