こんにちは。

先日から、セレモニードレスたちを編み始めました。 

ドレスたちの“たち”は「ボンネット、ミトン、靴」のドレス盛り上げ隊のこと。

そんな盛り上げ隊のボンネットとミトンを流れるように編み、その連続技に自分的にも手応えじゅうぶん。

いよいよドレスにとりかかります。

むむむ。

さすがに工程がおおい。
編み図をみて、ギョッとしました。 
けっこう分かんない用語も登場してる。

これは大変そうだ…

いや、編む前からそんなこと言ってどうすんだ! 


「やってきたこと信じよう。」
「おうっ。」
「気合い、いれてこう。」
「おうっ。」

はじめて自分発信で使うこの呪文、“気合いいれてこう” で心をととのえ、いざっ。
 

あみあみあみ…


まずは一番面積の大きい部分を“模様編み”でひたすら編みます。

この模様編みが、わたしはけっこうお気に入り。なんていうか、お得な編み方なんです。

じっさいの難易度はそんなに高くないのに、それっぽく見えるのがいいし、さくさく編み進められるのもいい。

一編みのストロークがでかいっていうか、
バネがあるっていうか。

ひと目づつ進む“こま編み”が私とすると、こちらはボルトなんです。

ね、すごい。


50mをゼーゼー走る私より100m走る彼の方がずっと早いんだもん。

さぞかし、風切ってる走っているんだろうなぁ。いいなぁ。

走りながら「自分って遅いな…。」って思っちゃう私には、想像もつかない風の切り方してるんだろうな。
一回でいいからあんなふうに走ってみたいなぁ。

一日だけ誰かと入れ替われる魔法があったら
ボルトかマイケル・ジョーダンがいいな。
全身バネを体験してみたいや。
 

そんな憧れも模様編みにのせ、ひたすらにあむ、あむ、あむ…!
ふー。けっこうな長さになった。

ここで一旦、サイズを測ってみることに。

本よりも一回り小さい…。
なんで……?
 
編んでる段数と、予定の長さが合いません。


………げ!

げ!!!!
使う糸が…違う!!!!

ここにきて、本に載っていた糸の太さよりずっと細い糸で編んでることが発覚。

細い糸で編むということは、かぎ針もそれ用のサイズで編むということで、そうなると更に一回り小さくなってしまうんです。


ど、どうしよう…

糸、今から替えるのか…??

いやいや、そしたら全部やりなおしになる。
そもそも糸もったいないし。

ボンネットも、ミトンもこれで編んだな…
何が流れるような連続技だよ。

こんな中途で気付いちゃうなんて。
最後まで気が付かない方が良かったのでは…

ぐるぐるぐる…
ざわつく脳内。

考えろ、考えろわたし!
いや感じろ、考えないで感じるんだ。
1からやり直せばいいじゃん。
やり直したとして、また編む気になれるのか…
全部忘れて一回寝れば?
それかおやつ食べれば?

いろんな意見が飛び交います。
討論をかさね、でた答えは……

ばんっ、

このまま知らんぷりして編む。

でした。

といっても着れないと意味がない。
この先はこまめにサイズをはかり、本よりも目を増やしたりして調整しつつ編むことにしました。


めちゃくちゃめんどくさいけど、全部ほどいてやり直すのはダメージが大きすぎる。
とセコンドが判断したので。
 
さあ!
方針が決まれば再び編むのみ。 


あみあみあみ……
ドレスのスカート部分が完成しました!


スカートの丈はちょっと短めだけど長さは最後に調節しよう。
この融通、ほめてほしい。


この後は、細かく別れたパーツゾーンにはいります。

写真は、糸間違いに気付いたとき、
現実逃避であんだもの。

編み物の世界にも、道草ってあるんですね。