こんばんは。


いまさっき母と、
韓国ドラマ「マイ・ディア・ミスター」
の話で盛り上がりました。

去年の自粛期間中に韓国ドラマデビューしたのですが、このドラマ凄くよかったです。


それを韓国ドラマ歴15年以上の母に話してみたら、「あれよかったわ〜」と大興奮。
映画やドラマでお互いの意見が合うことがほとんどなかったのでおどろきました。


一緒に映画を観に行っても「喋ってる人が声ちっちゃくて寝ちゃった」、すすめた映画も「わけわからんかったなぁ」って言うし。

私が韓国ドラマをみてこなかったのは、
そんな母が大好きな韓国ドラマなんて面白いのか?と思ってたからです。

だけど親子仲は良いので、一年半ぶりに帰った実家での話し相手はほとんどお母さん。

とはいえ母は忙しく、主な家事をやってくれる以外にもプールに行ったり、友達とランチに行ったり、友達の友達ともランチに行ったりと
なかなか家でじっとしていません。


その友達も、私が幼稚園の頃のママ友や、
出産の時に同じ病室だった人までさまざま。
カレンダーはつねに予定がいっぱい。

そんなアクティブな母は、すごくおっちょこちょいな人でもあります。

銀行でお金をおろそうとして1円しかおろせなかったり、
試供品を間違えて買ってきたり、
私の友達とのお喋りに夢中になりすぎていつもの運転コースで迷子になったり…


一番印象的だったのは、夏の暑い日に庭で草むしりをしていたときのこと。

母がサングラスをかけてるにもかかわらず、
「眩しい、眩しい」
というので見てみたら、レンズが片方しかついてなかった。

「お母さん、伊達政宗みたいになってる!」
「独眼竜や!」といって笑い転げる私に母は、
「これでさっきスーパー行っちゃった…」
と恥ずかしそうでした。


そんな人なので、家族(父、私、妹)からも
「もー、お母さん!」とよく指摘されています。

そんな母が「マイ・ディア・ミスター」の話を興奮気味で話してるのがなんか不思議だった。
ジブリ観て寝た言い訳が、「色味少なかったんから」って言ってた人なのに。


だからまわりからオススメされた韓国ドラマを何本か言ってみたんです。
「今話題になってて面白いらしいよ。知ってる?」って、ちょっと偉そうに。


そしたら母は全部みていた。
「最新のやつは追いかけれてないよ〜」
とか謙遜までしていたのに。

そしてどのドラマのこともひとしきり褒めた後、すごく丁寧に解説をしてくれた。
…こんなに聡明に見える母ははじめてだ。


そのとき頭によぎった、
「一つのことを極めるのには、だいたい10000時間くらいかかる」という言葉。


そうか。
母の視聴時間はどう少なく見積もっても10000時間をゆうに超えている。 

私が20歳のとき、韓国ドラマにはまった母が
自分の部屋にテレビを買いこみ、部屋の環境を韓流の為に整えていたのを思い出した。


母はもう、韓国ドラマのプロフェッショナル…

「さすがです。」

と、思わず敬語になってしまった瞬間でした。
写真は、庭から撮った奈良の空。
早く散歩にいきたいなぁ。

歩道橋の上を、軽トラが走る地元。
このあたりで一番高い建物は、私が通っていた中学校です。