ビジネスメールや公的な文書のやり取りで、「ご承知おきの程よろしくお願いいたします」と書くことがあります。この表現は、相手に何かを知らせて理解してもらいたいときに使うものですが、実際にどのような意味を持ち、どのように使うのが適切なのでしょうか。
また、ビジネスシーンでは敬語の使い方が細かく問われる場面もあります。もし誤った使い方をしてしまうと、意図しない失礼な印象を与える可能性もあるため、正しく理解しておくことが大切です。
この記事では、「ご承知おきの程よろしくお願いいたします」の意味や適切な使い方、具体的な例文を紹介します。また、類似表現や誤用しやすいシチュエーションについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
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「ご承知おきの程よろしくお願いいたします」の意味とは?
「ご承知おきの程よろしくお願いいたします」は、相手に対して「この内容を知っておいてください」と伝える敬語表現です。少し硬い表現ではありますが、ビジネスシーンでは頻繁に使われます。
「承知」という言葉には「理解する」「認識する」という意味があり、これに「おき」がつくことで「知っておいてください」というニュアンスが加わります。さらに、「の程」を加えることで婉曲的な表現となり、直接的な命令ではなく、やわらかく伝えることができます。そして、「よろしくお願いいたします」と続けることで、相手に対する敬意を示しつつ、丁寧に依頼する形になります。
つまり、このフレーズ全体の意味は「このことを知っておいていただきますよう、よろしくお願いします」となります。
ビジネスメールでの使い方と具体的な例文
この表現は、主にビジネスメールなどのフォーマルな場面で使われます。特に、会議の案内や業務上の重要な連絡事項を伝える際に適しています。
例えば、会議のスケジュールを連絡するメールでは次のように使います。
件名:来週の会議について(ご案内)
株式会社○○
営業部 ○○様
お世話になっております。○○株式会社の△△です。
来週○月○日に開催予定の会議について、以下の通りご案内申し上げます。
日時:○月○日(○) 10:00〜12:00
場所:本社3階会議室
議題:新製品の販売戦略について
当日は事前に資料をお送りしますので、内容をご確認いただきますようお願いいたします。
また、当日のスケジュールについて、何卒ご承知おきの程よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
△△株式会社
○○ ○○
このように、「ご承知おきの程よろしくお願いいたします」は、相手に対して何らかの情報を事前に把握しておいてもらいたい場合に使われます。
間違った使い方と注意点
この表現は便利ではありますが、使い方を誤ると不適切になる場合もあるので注意が必要です。
まず、目上の人や取引先に対して使うのは避けたほうが良いでしょう。「ご承知おきの程よろしくお願いいたします」は命令に近いニュアンスを含むため、目上の人には少し強い表現と捉えられる可能性があります。
例えば、上司に対して「明日の会議の件、ご承知おきの程よろしくお願いいたします」と送ると、「知っておけよ」と指示しているように感じられることがあります。こうした場面では、「ご認識いただけますと幸いです」や「何卒ご承知賜りますようお願い申し上げます」など、より丁寧な表現に言い換えたほうが無難です。
また、謝罪の場面でこの表現を使うのも避けるべきです。例えば、「このたびの件につきまして、ご承知おきの程よろしくお願いいたします」と書くと、謝罪というよりも相手に対する一方的な通知のように聞こえてしまいます。謝罪の際は、「深くお詫び申し上げます」や「何卒ご容赦賜りますようお願い申し上げます」といった表現を用いるようにしましょう。
類語や言い換え表現
「ご承知おきの程よろしくお願いいたします」と似た意味を持つ表現はいくつかあります。シチュエーションに応じて適切に言い換えることで、より洗練されたコミュニケーションが可能になります。
例えば、より柔らかい表現にしたい場合は「念のため、お知らせ申し上げます」や「ご認識のほど、よろしくお願いいたします」と言い換えるとよいでしょう。
また、よりフォーマルなシーンでは、「何卒、ご承知賜りますようお願い申し上げます」や「ご高覧いただき、ご理解賜りますと幸甚に存じます」といった表現が適しています。
まとめ
「ご承知おきの程よろしくお願いいたします」は、ビジネスシーンでよく使われる敬語表現ですが、使い方には注意が必要です。相手に何かを理解し、念頭に置いておいてほしい場合に適した表現ですが、目上の人には避けたほうがよいでしょう。
ビジネスメールでは、会議の案内や重要事項の通知に使うことが多いですが、謝罪の場面では不適切となるため注意が必要です。また、類語として「ご認識のほど、よろしくお願いいたします」や「ご承知賜りますようお願い申し上げます」などを使い分けることで、より自然で丁寧な表現が可能になります。
適切な敬語表現を身につけ、より円滑なコミュニケーションを目指しましょう。
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