著書『病気知らずの子育て』
―忘れられた育児の原点
ブログにて、詳しめに紹介~
著者 西原克成
(通称ミトコンドリア博士)
西原研究所所長
<赤ちゃんまめ知識20>
<その5>まで~
P235~
<その1> “離乳食の第1歩”(2歳半~)
「哺乳瓶の幼児用ミルクに重湯を足す。
赤ちゃんが2歳半までに
重要なのは吸啜。
吸啜は、脳の発達を促し、
歯が生えたら、
咀嚼運動に受け継がれ、
顎骨を育てるため、
永久歯が生えるころには、
歯並びがよくなる。
お米にアレルギーがある場合は、
米の周りのたんぱく質を
精米機で取り除く。
<その2>“腸の成長にあった離乳食の基本”
乳児の腸は、荒いザルの目のようで、
何でも吸収してしまう。
早期にたんぱく質を与えてしまうと、
腸内細菌が大人型となり、
未発達なパイエル板を素通りし、
白血球にばい菌が取り込まれ、
体中にばらまかれて
アトピーなどのアレルギーマーチ
の引き金となる。
乳児用ミルクは、
分解されたたんぱく質の
ペプチドやアミノ酸などが、
母乳に近づくよう調整されている。
消化吸収にも優れている。
ミルク粥を基本に
軟らかく煮た根菜類をプラス、
野菜ポタージュ・ミルク野菜粥など
工夫して離乳食に活用すべし。
味付けは
するとしても
ほんの少々の天然塩で十分。
里芋ヤマトイモなどは
離乳食には適さないので、要注意・・・
<その3> “おしゃぶりの効用”
*脳の血流を促し、言葉を習得。
*鼻呼吸で嚥下の促進
*顎骨の発達で歯並びの良い永久歯に。
おしゃぶりなんかダメでしょうと
嫌うお母さんも居られますが、
これは大きな誤解。
*おしゃぶりにより、
口と舌のモグモグ運動が促され、
脳の血流がよくなり、
将来、
言語を司る言語野が発達して、
順調な言語の習得につながる。
*おしゃぶりはきちっと口を閉ざして、
鼻呼吸を獲得するための
唯一のトレーニング方法。
*おしゃぶりや長期授乳で
乳歯はスキッ歯になる。
これは、
永久歯が生えるために必要な隙間。
*心筋と舌筋は同じ由来のため
舌を動かせば心筋も強くなる!
<その4> “体温の差で健康状態の把握を”
「起床直後と日中安定時の体温の差を確認すべし」
乳児の平熱は
だいたい36.5℃~37.5℃。
起床直後は平熱より
マイナス0.5℃~1℃低ければ
問題なし~
日中、起床直後よりも、
低いか同じなら、
寝冷え、鼻かぜの可能性あり。
<その5> “赤ちゃんの体温が高いわけ”
―冬眠中のくまさんと同じ―
「赤ちゃんは常に温かく育てましょう」
赤ちゃんの平均体温が高いのは
成長に必要な熱のため。
3000gで生まれた赤ちゃんは、
1年で8000gになる。
細胞にすると3兆個が8兆個に増える!
つまり、1日に140億個
1時間では6億個、
たった1分間に1000万個の細胞が
分裂・増殖しているということ!
赤ちゃんの成長のための、細胞分裂には
ミトコンドリアが生産するエネルギーが必須。
ミトコンドリアは、37~38℃で活性する。
つまり、これくらいの体温がないと、
順調な赤ちゃんの発育はない…
冷たく育てるとミトコンドリアが阻害され、
成長は妨げられ、
アレルギーマーチへの引き金となる。
常に手足、おなかお尻をさわって、
ポカポカ暖かいことを確認すべし。
~次回~同テーマ㉕
<赤ちゃん豆知識20><その6>~
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