運命の流れを変える占術師 北條メリサです。
なぜ伝統的な占星術では『ホール・サイン・アスペクト』という考え方をメインにしていたのか?という考え方をお話します。
そもそもアスペクトは、クォリティ(エレメント)で判断をしています。
火、空気、水、土
現代占星術でもおなじみかと思います。
ちなみにここでは、風でなく空気と書くのは、4元素をあらわしているから。
4元素は、あくまで元素であり、物質を構成する要素と考えられていたので、現象をあらわす風は元素ではないという考え方に基づいています。
土も同じ理由で地とは呼びません。
これらの表記は、ギリシャ哲学や古代ギリシャ思想などでも用いられているものです。
クォリティには、火と空気、水と土という組み合わせがそれぞれ親和性があります。
それぞれのクォリティ同士のサインの中に惑星があるかどうかで、元々はアスペクトは判断されたのです。
たとえば牡羊座の中にある惑星と双子座の惑星は、サインだけでみると、60度になりセクスタイル。
アスペクトは良い状態とされます。
これが双子座ではなく、蟹座になると90度。すなわちスクエアになり葛藤などが生じるのです。
ちなみに120度まで進むと、獅子座になり同じクォリティとなります。
おなじクォリティ同士は相性が良いのでこれも良いアスペクトの状態とされます。
伝統的な占星術(2世紀ごろから19世紀後半まで)はサイン同士の関係のみでみた状態でオーブは無視されています。
(前回も書きましたが、オーブはアラン・レオ以降の現代占星術、20世紀になってからのものです)
ホール・サイン・アスペクトは、度数計算やオーブを配慮することなく、とってもカンタンでシンプルな読み方だな~と思います。
(個人的にはこの考え方の方が好きです)
ちなみに180度は親和性のあるクォリティ同士であり、一見相性が良さそうに見えるのですが、古い時代の考え方では、『向かい合う』というのは緊張状態を表します。
(最初に書いた、見る、見られるという惑星同士の関係性ゆえです。
不慣れな人と向かい合ったとき、妙な緊張状態が生まれることを想像してみてください…)
ただし、これは90度のスクエアよりは、同じクォリティのためやや良い状態とされています。
最後にアスペクト・パターンのお話を。
アスペクト・パターンとは、3つ以上の惑星が互いにそれぞれアスペクトを形成したものをいいます。
グランドトライン、グランドクロスなどが有名かと思います。
実は、アスペクト・パターンが生まれたのも、現代占星術になった20世紀以降なのです。
その理由は、円形のホロスコープになったから。
それまでは四角のホロスコープだったのですが、円形になることで、それまでは成しえなかったアスペクト・パターンの解釈が可能になりました。
以上、3回の記事で、なぜアスペクトがいまのような読み方になったのか、というお話は一旦終了とします~。
長くなりましたが、ありがとうございました。
(続きはまた書きますね)
今回の内容は、先日の伊泉先生の占星術の講座で学んだ内容をまとめています。
(伊泉先生には許可をいただいています)
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なぜ伝統的な占星術では『ホール・サイン・アスペクト』という考え方をメインにしていたのか?という考え方をお話します。
そもそもアスペクトは、クォリティ(エレメント)で判断をしています。
火、空気、水、土
現代占星術でもおなじみかと思います。
ちなみにここでは、風でなく空気と書くのは、4元素をあらわしているから。
4元素は、あくまで元素であり、物質を構成する要素と考えられていたので、現象をあらわす風は元素ではないという考え方に基づいています。
土も同じ理由で地とは呼びません。
これらの表記は、ギリシャ哲学や古代ギリシャ思想などでも用いられているものです。
クォリティには、火と空気、水と土という組み合わせがそれぞれ親和性があります。
それぞれのクォリティ同士のサインの中に惑星があるかどうかで、元々はアスペクトは判断されたのです。
たとえば牡羊座の中にある惑星と双子座の惑星は、サインだけでみると、60度になりセクスタイル。
アスペクトは良い状態とされます。
これが双子座ではなく、蟹座になると90度。すなわちスクエアになり葛藤などが生じるのです。
ちなみに120度まで進むと、獅子座になり同じクォリティとなります。
おなじクォリティ同士は相性が良いのでこれも良いアスペクトの状態とされます。
伝統的な占星術(2世紀ごろから19世紀後半まで)はサイン同士の関係のみでみた状態でオーブは無視されています。
(前回も書きましたが、オーブはアラン・レオ以降の現代占星術、20世紀になってからのものです)
ホール・サイン・アスペクトは、度数計算やオーブを配慮することなく、とってもカンタンでシンプルな読み方だな~と思います。
(個人的にはこの考え方の方が好きです)
ちなみに180度は親和性のあるクォリティ同士であり、一見相性が良さそうに見えるのですが、古い時代の考え方では、『向かい合う』というのは緊張状態を表します。
(最初に書いた、見る、見られるという惑星同士の関係性ゆえです。
不慣れな人と向かい合ったとき、妙な緊張状態が生まれることを想像してみてください…)
ただし、これは90度のスクエアよりは、同じクォリティのためやや良い状態とされています。
最後にアスペクト・パターンのお話を。
アスペクト・パターンとは、3つ以上の惑星が互いにそれぞれアスペクトを形成したものをいいます。
グランドトライン、グランドクロスなどが有名かと思います。
実は、アスペクト・パターンが生まれたのも、現代占星術になった20世紀以降なのです。
その理由は、円形のホロスコープになったから。
それまでは四角のホロスコープだったのですが、円形になることで、それまでは成しえなかったアスペクト・パターンの解釈が可能になりました。
以上、3回の記事で、なぜアスペクトがいまのような読み方になったのか、というお話は一旦終了とします~。
長くなりましたが、ありがとうございました。
(続きはまた書きますね)
今回の内容は、先日の伊泉先生の占星術の講座で学んだ内容をまとめています。
(伊泉先生には許可をいただいています)
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