本日1月31日は何を隠そう(隠してないって・・・)坊ちゃんの誕生日。

本館では甘~い誕生日を過ごすお話Up中。


別館ではもちろんつくしの誕生日に続く大きな箱のお話です。



「本当にこれでいくの?」

「当たり前でしょ、司だってこの箱の中に入ってつくしを待ってたんだから」

鬼教官の凄みで仁王立ちの滋が等身大の箱の側面をポンポンと叩く。

あの時道明寺はしっかり服は着てたんだけどと言い返しそうなつくしを滋が諭す様な瞳で見つめる。


「司の誕生日、しっかり御祝したいんでしょう?

これなら絶対司は喜ぶから」

両肩をガシッと掴まれた箱の中に押し込まれたつくし。


本当にこのまま司を待ってるのかと思うと恥かしくてしょうがない。


「ソロソロ司が帰ってくるわよね。じゃぁ、私は帰るから」

聞こえた声とともにパタンと閉まるドアの音が聞こえた。


人の気配の感じない静かな部屋。

カチカチと異常なほどに時計の音だけが耳に聞こえてくる。


えーと・・・

道明寺が帰って来たらこの箱に気が付くはずだから・・・

私はわーっと飛び出せバいいんだよね・・・。


あーーーーっ!

やっぱり無理!


滋の選んだレースピラピラの淡いピンクのキャミソールとお揃いのショーツ。

うすい下着の私の身体を赤いリボンがクルクルと結ばれちゃってる。


ワンピだと思えばいいのよって!

思えるわけないツーの。

一人で箱の中にいる時間が長くなればなるほど恥かしさは極限に達してくる。


やっぱり無理。

せめて普通の服を着て箱の中に入りなおそう。


・・・・


・・・・・・・・


!?


箱の蓋を持ち上げたところで目の前にはクルクル頭がとび出した。


「ぎゃーっ」

「なにやってんだ?」

叫ぶんだったら俺だろうの表情で司がつくしを見つめてる。

慌てて箱の中に戻ってふたを閉めるつくし。



「おい、出て来い」

「この状況はちょっ恥かしくて出れない」

照れくさそうなつくしの声に司の頭の中にまさかの淡い期待の妄想。

まさか裸で俺を待ってたとか・・・。


「司・・・」

頭の中のつくしは長椅子に身体を横たえた甘い声で来てと司を誘う。


「後ろ向いていてくれる?」

すげーあまたっり声にウンと返事する司の声も追いつかない。



「絶対見たらダメだからね」

「ぜってー見ない」

そう言って振りかった司の目の間には下着姿のつくし。

それもリボン付き。


「見ないって言ったのに」

膝を抱えて胸を隠す様司の足元につくしが座り込んだ。

薄い生地は肌にかくれて見ようによっては何にも来てない素肌を思い描かせる。


ますますつくしがプレゼントだと強調する様に結ばれたリボンが司の目の前に置かれてる。

このリボン解けばいいわけだ。

クスっとしたこそばゆい笑みを浮かべながら司はそのリボンを解いた。


「あっ・・・」

解けたリボンから解放された安ど感からかつくしの唇からわずかに聞こえた声。

それは甘く司の耳に届く。


「早速味見だな?」

そのまま伸ばした腕がしっかりとつくしを抱き上げた。

「味見・・・って」

「生ものは早めにお召し上がりくださいだろ?」

「食べ物じゃないから」

バタバタとばたつかせる手足が必死のつくしの抗いもなんなく抑え込んだ司に寝室に運ばれてベッドの上に転がされるつくし。


「・・・・するの?」

自分でこんな姿をして聞くことじゃないってわかってる。

それなのに確認する様な言葉しか出てこない。

今すぐってことじゃなかったんだけど・・・

まだお昼だし・・・

外は明るいし・・・

全部丸見えで道明寺に見られちゃうのは恥ずかしい。


「あたりまえだろう」

ゆるりと司の指が動いてタイを緩めて距離をつめる整った顔立ち。

熱く見つめる漆黒の瞳はつくしを欲して熱く欲望の色を滲ませて見つめてる。


もう止められない・・・


閉じた瞳が光を遮るように動いた道明寺の影を感じてその後、私と重なった。