本館でいただいた『ことり様』からのコメント
『 そう言えば道明寺邸って、すごく広いですが、司がつくしと一緒に探検?ってか案内して欲しいです』
リクエストで浮かんだお話です。
別館UPする暇がれば連載を~というお叱りは許してくださいませ~。
「道明寺の屋敷って、あんまりいい思い出ないんだよね」
大学入学後久しぶりに牧野を俺んちに連れてきた。
「一番最初は拉致だし・・・
次は家を無くしてメイドだし・・・
記憶なくした道明寺に追い出されたし・・・」
考えながら呟いていた声は大きさを増して口調に力が入る。
確かに全部聞いていたら俺も気まずくなる。
このまま牧野に思い出に浸られたら俺の分が悪い。
「お前さ、まだ屋敷の中を全部把握してねェだろ」
「俺の部屋とタマの部屋とお前の部屋にしてた物置部屋だけだもんな」
牧野の気持ちを逸らす作戦に出た俺。
「別にまだ、知らなくていいよ。
道明寺の部屋さへ知ってれば問題なし!」
「えっ!」
俺の部屋って・・・
部屋の奥にあるキングサイズのベットが3Dで浮かんで近付いて来る錯覚。
淡い期待を抱かせるんじゃねェよ。
顔が熱くなるのを誤魔化せずに熱い視線を送れば自分の言葉になんの責任を持ってない顔がきょとんと俺を見つめてる。
「いずれ、おまえはここで俺と一緒に暮らすことになるんだから知らねェじゃ済まないだろう」
噛みそうになる舌をなんとか誤魔化しながら横柄に声を出す。
アブねッ・・・
俺のシマシマな考えが牧野にばれたらまた一つ俺の屋敷の悪い思い出が牧野に追加されてしまう。
「まだ4年も先だし・・・」
東西南北、緊急避難通路まで把握するんだよ。
ゆっくり回れば1日じゃすまねェぞ。
「こいッ」
強引に掴んだ牧野の腕を引っ張って部屋をでる。
「この廊下だけでも暮らせるよね」
俺に引っ張られることを拒否することなく牧野がことことついて来る。
廊下に飾ってある中世ヨーロッパの甲冑の兜を恐々と触る牧野。
「日本の戦国武将の甲冑だったらここには場違いだよね」
「個人の邸宅ってあり得ない・・・」
初めて俺んちに来たような反応を見せて楽しんでる。
「博物館をデートしてる気分を楽しめるね」
クルクルと明るく変わる表情。
怒った顔も笑う顔も、損得抜きで俺を楽しませる。
「ガキみたいに騒ぐんじゃねェよ」
俺の言葉に牧野が顔を顰めて舌を出す。
「不細工な顔を不細工にする必要はねェだろう」
「不細工って言うな」
ムッと膨れた頬。
「俺はいいんだよ。ほかの奴がお前に不細工って言ったらぶっ殺すけどな」
「それって、なによ」
膨れたまま染まる頬。
クシャとなった顔は途轍もなく俺には魅力的で心をざわつかせる。
知らねだろ?牧野?
どんなおまえでもすぐに俺の胸の中を一杯に占めてくるって。
どうしようもなく惚れてんだぞ。
「あのさ・・・今ここにいるのって私たちだけ?」
「いや、使用人はどこそこにいるって思うけど」
遠慮して俺たちには近づかないって事は牧野には教えねェ。
「家でデートが楽しめるなら楽でいいな」
牧野を引き寄せるように動かした腕。
そのまま背中を壁際に押し付けて密着する距離。
牧野の頭の上に手をついて牧野を覗き込む為に首をかしげる。
「本当に、誰も来ない?」
俺を見つめる瞳が熱を帯びて潤んでる。
「ああ、たぶんなッ」
呟いた唇はそのまま牧野の柔らかい口唇にそっと触れた。
え・・・・
本館ですれ違いってる二人へのお詫びです(^_^;)
拍手コメント返礼
かーちゃん 様
本館と比べて見たらなんとこちらのつかつくは~♪
「そっちですか?」の感想はたくさんいただきました。
次はそっちに転ぶかなぁ~ ← しっかり本館は遊んでしまってます。
一時的に性格が入れかわる話。
どうなるんだろう。
司の性格のつくしちゃん!
見たいような怖いような・・・
ことり 様
娘さんのお加減はどうですか?
出席停止の病気は親の予定も狂いますから大変ですよね。
コメントで楽しい話が出来上がりました。
感謝!!
