ちょっと前から、うーんどないしよ、これ、と困っていることがあった。
3ヶ月くらい前からAIやデジタルについてオンラインで習っているんだけど、全然自習が進まない。
色々理由はあるんだけど、なぜか我が家のパソコンからコパイロット(マイクソフトのAI)がほぼほぼ繋がらないのでなかなか勉強できないとか、毎日先生がプチ講座を送ってくれるんだけど毎日読む時間がない、落とし込めない、でもやらないとだんだん溜まっていって焦ってさらに手をつけづらなくなるとか。
あと、自分の体調が安定せず家事や用事を済ますので精一杯で余裕がなかったり、闘病中のお義母さんのことで予想外な展開になり、まじか~とちょっとあわあわバタバタしたり。
そうすると、本当にAIの勉強まで手をつけられなくて困っていた。
この講座はもともと何か情報発信をしたい人やこれからなにか専門性を見つけてやっていきたい人が学んでいるので、自分の得意なことや発信することを煮詰めたり、こういう方向でやっていきたいとビジョンを掲げたり、それを現実的に目標に細かく落としこんでいくことだったり、SNSの効果的な使い方を学んだりしている。
ものすごく情報量が多い。話を聞いているだけで頭いっぱいになって、えっと何?私は何をすればいいんだろ?と、もうなんかしっちゃかめっちゃかになって、現実的に何をしたらいいか混乱していった。
おそらく他のみんなも進捗度合いはそれぞれ違うにしろ、なんか頭打ちになっていたんだと思う。グループチャットでも最初は質問とか提案がなされていたのが、時間が経つにつれ静かになっていった。
これ以上自分でどうしたらいいか分からないというか。
そしたら先生から、一旦プチ講座のメールを廃止するので、今の皆さんの進捗具合を教えてください、と連絡がきた。
質問もほとんどこないし、それぞれの理解度も分からない、何で悩んでいるのか、どこで躓いているのか、何でもいいから今の状況を教えてください、との。
そう来たか…でもなんか、進んでんのか何やってんのか分からないからな…と思ったのだけど、やっぱりやる気のある人たちはそれぞれ進捗具合や、ここで躓いているとか箇条書きでまとめものをグループチャットで報告しはじめた。
ひー。
みんなちゃんとしてる。焦る。
私がこんなにも困っているのには訳があった。
みんな何かしら発信したいもの、または今すぐでなくても何かしら自分の専門分野を見つけてこれから発信してそれで生きていきたい、そのためのツールとしてAIを習いたいと、参加している人ばかり。
が、私はとくに何かを発信して生きていこうとはつゆとも思っていなかった。
もうそこからしてズレているのだ。
じゃあなんで講座に申し込んだのかっていうと、私は数年前くらいから自分の頭の中にあるものを文章や絵で表現したいと思っていた。
それには漫画という手法が最強なんじゃないか、とも常々思っていた。
文章だけだとどうしてもイメージしづらいし、相当テクニックがないと自分の世界観を文字だけで説明するのは至難のわざ。
そこで文字と絵で伝えられる漫画は表現方法として優れているな、と。見るほうも分かりやすく楽しいだろうし。
が、問題があった、私は致命的に絵が下手だった。
なんかこうその気を出せば描けるのでは?と挑戦するも、
これは…描きたい絵を描けるようになる前に人生が終わりそう…無理か…と思っていたところに。
ここに来て生成AIの登場ですよ。
私が絵が下手でも生成AIが私の描きたい世界を絵にしてくれるのだ、やったねー、そんで作品にしたらやっぱ誰かに見てもらいたいから、そういうSNSについても教えてくれるんだったらちょうどいいから申し込んじゃお。
あと、なんかデジタルとかAIとか怖くて分かんないからちゃんと教えてもらいたかったし。
そういった動機で申し込んだので、理念とか目標とかブラッシュアップするとかなんか全然そんなこと考えてなかったので、気持ちがついていかない。
まわりとの温度にものすごい落差を感じて、え…まずい…みんなちゃんとしている…と縮こまってなるべく気配を消して参加していた。
が、ここで一旦先生に報告しないといけないとなると、
どうしよう、最初から目標とかないし、そもそもそれで生きていきたいとか思ってないのに…
とりあえずそれらしく書いて出すか、うーん、うーん、と悩んでいた。
そんなある日、オンラインで月一の呼吸法のワークの日があった。
私はインストラクターのYさんに、最近、体が硬くてマッサージに行ったことや、上記のことで悩んでいることをその日の雑談で話した。
Yさんは、普段は呼吸法を教えるのとは別に他のお仕事もされていて、昔からずっと子供に英語を教える仕事もしている。
そのYさんが私の話を聞いて、
それそのまま言えばいいんですよ、隠さないで、と言った。
Yさん曰く、何かを教えるのに人を募集したら本来の趣旨とは違う人って絶対一人は入ってくるものなんだ、とのことだった。
でもそれはそういうもので、先生だって、あ、そうか、こういう人もいるのかってそこでどうしようと考えて新しいやり方に繋がったりグループ全体にも良い影響を与えたりするのだ、と。
予定通りの人が集まって予定調和な学びしかしなかったら何も発展しないんですよ、みんな同じだったらはにさんがはにさんの意味がないじゃないですか。
そんな正しい答えなんてそれこそAIにまかせとけばいいんですよ、人間だからこそ、それぞれの個というものがあるのだから、普通の枠にはめたら窮屈で苦しいですよ、それは苦しいんだから体にも来ますよ、体の方が正直だから、せまいところに押し込められて苦しい~って体が硬くなっちゃってるんですよ、
と言った。
えー!そんな見方あるんだ!あと、体!正直!
さらにYさんは続ける。
面白いじゃないですか、みんな何かを発信しよう、それで収入を得たいと思っているのに、そんなの何も考えないでただ頭の中にあるもの創りたいっていう情熱だけで入ってきたって、それがはにさんが入った役目なんですよ、予定調和を崩すっていう。
そしたら、そのAIを教えてくれる先生が、じゃあ、とりあえずこれをやってみたらいいとかこの方法とってみてって何か言ってくれるはずだから。
その人が何を分かっていないのかどういう状態なのか何も分かんないでアドバイスすることくらいきついことないですよ、そんで後から、え…そこから分かってなかったの…って力抜けるときありますからね、ほんと今までの時間何だったの…?ってがっくりするんですよ。その時間まったく無意味じゃないですか。
そしたら今の状況を正直に話した方がいいですよ。
それに今なんとか、無難なもの提出しても次また何か出してくださいって言われたらそんときはもう無理ですよ、余計こじらせて苦しくなる一方ですから、ありのままを伝えてください。
とYさんに言われた。
っっっっつー。
なんてこった。
何から何までYさんの言うとおりじゃないか。
それに、そうだった、今までとは違う生き方をしたいと思っていたのにすぐ無難なモノを出してお茶を濁そうとしていた。
さすがYさん、長年呼吸法や英語の先生をやっているだけある。
教える立場からのことを私に分かりやすく伝えてくれたのだ。
そうだな、当たり障りのないものを出して何も発展せずお互い無意味な時間を過ごすなら、本当のことを言った方がいいだろう。
ビジョンとか目標とか何にも本当に何にも考えてなかったけど、私はこういうのをただ創ってみたい、と。
ホントのこと言うの勇気がいるなー。
あと、なんか色々予定が狂って学びが進まない…と思っていたんだけどやっぱり心にブレーキがかかっていたんだな、だから勉強が進まない現象が次から次に起きていたんだな、とYさんと話していて気づいた。
ふー。
……
……
……
答えは出たみたい。