昨日言ったように、今日はちょっと別のことを書くよ~。

でも、沖縄行きの話と繋がっているはず。

 

 

前にも書いたけど、幼かった頃、幼稚園に入る前とか幼稚園生ぐらいのその頃のこと。

私の兄には障害があり、普通学校ではなく養護学校に通っていた。

毎朝、母が車で兄を学校まで送っていき、幼い私も一緒に車に乗って行くことが多かった。

また兄の学校の用事で度々養護学校へ一緒について行った。

 

そのとき、昔はお堀があった場所の脇をいつも通っていったんだけど、車が左折した瞬間、私の脳裏に紫色の風景が浮かぶのだった。

富士山のような山と大仏様、光の橋とそこをとおる新幹線のような絵だ。

その絵をはっきり覚えているわけではないんだけど、背景は紫と白だった。

 

私はその絵が見えると怖くなった。

あれはあの世だ…と感じたから。

でも、懐かしくて

 

はやくあそこへ帰りたい…

みんなから離れ、私一人で来てしまった…こわい…

でも今回の人生が終わるまで帰れないんだ…という思いでいつもどうしていいか分からなくなった。

 

そのことを親にも誰にも言えなかった。たぶんどう表現していいか分からなかったんだろう。

 

でもいつしかその風景は見えなくなっていたし、絵が見えていたそのときの気持ちも薄れていった。

漠然とした不安は消えないまでも、成長していく中でそれなりに世間と折り合いをつけながら生きていく方法を見つけていったんだと思う。

 

大人になったある日、水道橋近くに行くとある施設の地下で絵の展覧があって、無料だったのでふらっと入ってみた。

そこで片岡珠子さんという日本画家の絵を初めて見た。

子供の頃脳裏に浮かんでいたあの紫色の風景の絵のタッチに似ていて驚いた。

片岡珠子さんが富士山の絵で知られている著名な方だということは後で知った。

 

あの紫色の風景のことはすっかり忘れていたのに、何かを呼び起こされるような気がした。

 

 

それからこれは何年か前に見た夢の話なんだけど。

 

夢の中で私は、派遣社員として経理の仕事をしていた。

どうやらその日が派遣社員の契約で出勤するのが最終の日なのに全く仕事が終わらない。

数字も合わないし、仕事をどんどん振られる。

もう日付が変わる頃なのにまだ何かを頼まれそうになる。

私はこれ以上できない!とかなんとかそんなことを口にしたみたいだ。

 

そこに安藤サクラさんが出てきた。(たぶんこの夢を見たのは安藤サクラさん主演の朝ドラ、まんぷくをやっていた時期だったのだ)

なんか、サクラさんは

「紙だよ」とかなんとか言いながら口から大量の紙をダーッと出した。

異常な様子に私は恐ろしくなり、近くのペン立てにあった、万年筆か何か先がとがったモノを彼女に投げつける。

すると相手はいつの間にか安藤サクラさんではなく、実際の人間ではないキャラクターのような太った女性になっていて、私が投げつけたモノが胸に刺さってパカッと胸が開いて中から大量のロール紙がごろんごろん出てきて彼女自身も包帯がはずれるようにシュルシュルシュルーっと崩れていった。

紙のおばけと思った。

私は怖くなってその部屋を出て逃げた。紙のおばけの女性も追ってくる。

扉の外に出た私たちは不思議の国のアリスみたいに、下に下に落ちていった。

 

気づいたら立派な柱がたくさんある神殿風の部屋の中にいた。

紙のおばけの女性が柱の横に倒れているのが見えた。

死んでいるのかとぎょっとして様子をみると気絶しているだけの様子だった。

気になったけど、声をかけるとまた追いかけられると私は扉の外に出た。

扉を出た先もどこかの建物の中だった。どうやら巨大な建物の中にいくつも扉があって、その扉の先はそれぞれどこかの世界とつながっているようだった。

 

 

ある扉の前を通ると、扉の前に3人の女性が並んでいた。みんな30代くらいだったけどどことなく疲れている様子だった。なかなか扉は開かないみたいだ。

私が列の後ろに並ぼうとすると、女性の一人が私は半年もここで待っているのと言った。

あなたは並ばない方がいいよと言われた。

 

ここはあの世へ行く扉だと感じた私はまた怖くなってそこを離れた。

 

 

気づいたらどこかのお店の中にいた。ハサミやほうき等の何か道具を扱っているお店らしい。

商店と言っても店内はごちゃごちゃおらず、厳選された使いやすいものをきれいに並べてあるようだった。

お店自体は古いけど、すっきりして清潔だった。だけど何かおかしい、不穏。

そこの女将さんに何か聞いてもなんかちぐはぐだし何かを隠されているような感じ。

若い従業員の男の人がいた。

私は彼に

ここ、おかしいよ、こんなとこ出ようと言うと、彼は答えを待っているから行けないという。

 

その瞬間、彼の子供の頃の様子がアニメのように見えた。

彼がまだ少年だった頃、ある謎の男の人が彼の元にやってきた。

 

その男から、

 

君は世界で20番目にこの世の答えを知る権利を得た。

この世の答えを知るには、それまでに色んな知識を得ておかなきゃいけない。

順番が回ってくるまで、自分で色々学んでおきなさいと言われ、それからずっと本を読んでいつも何かを学んでいる。

彼はそのお店で、この世の答えを教えてくれるはずのあの男がもう一度現れるのをずっと待っていたのだ。そのお店から出ることもなく。

 

それから年月が経って、すっかりおじいさんになっている彼が見えた。

簡素な服を着て、モノもほとんどない部屋だ。

彼はそのときも机に向かって本で読みながら学んだ知識をノートにまとめていた。

 

これでよし、と本を閉じた瞬間。突如、

もうこの世で学ぶことはない…

私はすでに本でこの世の知識をすべて手に入れてしまった…と

愕然としている姿が見えた。

 

必死で知識を学んで気づいたら人生の終盤になってしまったのだ。

 

その夢から醒めてなんかどうにもいえない気持ちになった。

 

何年も前に見た夢をなんでこんなに詳しく覚えているかというと、私はこの夢の話も記録していたのだ。

パソコンが消えたときデータがほとんど消えたけど、一度修理から戻ってきたとき主人のクラウドに入っていた一部のデータだけ見ることができた。(その後またパソコン壊れたので今度は消えた)

 

 

 

最近、沖縄行きの話のブログをアップしていたらなぜかこの夢のことが浮かび上がってきた。

 

 

今思うのは、あの夢に出てきた男性は私の思いを表わしていたのかなと思う。

どう生きていっていいか不安で、いつも答えを知りたいと思っていた、いつか誰か教えてくれる人が現れるんじゃないか、と。

 

ふー、沖縄行きの話はあと2回で終わる予定なので、このことをちょっと頭に入れて残りを読んでもらえたらなと思う。